2024 皐月賞の予想
今年の牡馬ってどうですか?
強いですか?それとも・・去年みたいに世代レベルを疑われる形でしょうか?
答えは古馬混合となる夏以降まで出ないわけですが単純に牡馬と牝馬の下馬評というか比較的なもので牝馬が上とされている世代
主だった理由としては飛び抜けた存在が不在であること、これに尽きるかもしれません
けれどもGⅠ覇者も出てきます
成績的には連対率100%の馬もまだまだいます
この世代の牡馬は微妙とされる理由については下馬評が高い割に人気を裏切る率が高いというのが一つあると思います
少し遡って見ていきましょう
2023.11月
デイリー杯2歳ステークス
勝ち馬:ジャンタルマンタル(1番人気)
0.3秒差の圧勝
2023.11月
京都2歳ステークス
勝ち馬:シンエンペラー(1番人気)
5着まで0.1秒差の接戦
2023.12月
朝日杯FS
勝ち馬:ジャンタルマンタル(1番人気)
4着まで0.2秒差で後に目立った活躍馬は忘れな草賞勝利のタガノエルピーダとファルコンS勝利のダノンマッキンリーのみ
2023.12月
ホープフルステークス
勝ち馬:レガレイラ(1番人気)
牝馬の勝利で牡馬のシンエンペラー(2番人気)は0.1秒差の2着
4着のアドミラルシップと13,14着馬以外は何らかの形で勝利もしくはトライアルで好走
2024.1月
シンザン記念
勝ち馬:ノーブルロジャー(3番人気)
ノーブルロジャーは毎日杯で2着、1番人気のエコロブルームは2着で後にNZTで勝利
2024.1月
京成杯
勝ち馬:ダノンデサイル(5番人気)
掲示板5頭のうち2〜5番手で競馬した4頭が残る60.7-59.8のスローからの後半上がり勝負といういわゆる前残り展開を追い上げた2着アーバンシックの強さが際立ったレースだが勝ち馬のダノンデサイルもラストの坂上での脚色は非凡なものを見せた
強い内容で2連勝して大物感が漂った1番人気ジュンゴールドは12着(その後スプリングSは10着)
2024.2月
きさらぎ賞
勝ち馬:ビザンチンドリーム(1番人気)
4コーナーでも進出の手応えは悪く大外回しの勝ち馬には到底向いたと言えない展開ではあったがラスト2ハロン11.1-11.3の最も速いラップの部分で他とは違う脚を使って能力だけで差し切ってしまったと言える内容
ただ、このレースに出走した他のメンバーの次走は2着ウォーターリヒトがスプリングS9着、3着シヴァースがアーリントンC9着とレースレベルには疑問符がいっぱい
2024.2月
共同通信杯
勝ち馬:ジャスティンミラノ(4番人気)
1000m通過62.7-45.3とスローからの瞬発力勝負となったがスタートで失敗した勝ち馬はエコロヴァルツとジャンタルマンタルがガツンとかかってしまう中すいすい外目から2番手を取って折り合いも難なくついた、ここで勝負ありとなったレースでした
2着のジャンタルマンタル(1番人気)も32.6と上がりトップタイの時計は出したものの折り合いに専念したことは距離対応も含めて先を見据えた乗り方だった感
全てうまくこなしたジャスティンミラノは多頭数の中山でこの操縦性を如何なく発揮できるかが鍵になりそう
2024.3月
弥生賞ディープ記念
勝ち馬:コスモキュランダ(6番人気)
60.4-59.4のうち最も緩みかかった向正面から勝ち馬が一気に進出して簡単に止まらない直線を利して捲り勝ち
2着シンエンペラー(3番人気)はホープフルステークスで早め抜け出しからソラを使った経験からか追い出しを我慢したのが裏目に出た感
シンエンペラーについては川田Jが再三促すもののなかなかギアが上がらず前進気勢が見受けられなかったもののラストはなんだかんだできっちり寄せてきた
葉牡丹賞で高い瞬発力を発揮した1番人気のトロヴァトーレはほぼ見せ場なく6着敗退
※このレースについてはデムーロJの手綱捌きが全てでシンエンペラーが1番人気にならなかった背景が異常とも言えた
2024.3月
スプリングS
勝ち馬:シックスペンス(1番人気)
2ハロン目ですら誰も積極的に押していかず1000m通過が63秒を超え道中に誰も動かさないという中山らしくない一戦
三戦目に最高のパフォーマンスをしたものの少頭数がゆえに鵜呑みにできない部分もある
勝ち馬の操縦性のみが光ったレースでレース自体は評価(本番に繋がらない)できるものではない気はする→シックスペンスが出ない以上は徹底的軽視で問題なさそう
2024.3月
毎日杯
勝ち馬:メイショウタバル(5番人気)
タフな馬場でタフな展開を完封した勝ち馬は非常に強い内容で押し切ったと言える
一戦ごとに競馬の内容も違う中での三連勝と侮れないどころか主役級の評価を得るレースをしたと言えるしダービーよりも皐月賞というレースをしたが、中2週という間隔的にも追い切りはここまでやる必要があったのかというハードな内容で馬がタフであったとしても輸送がある中でこの中間の一連は疑問が残る
と、いうわけで主だったレースをザッと振り返りました
・ちゃんと1番人気の馬は結果を出しているにもかかわらず強そうだと期待した馬が一段階レースレベルが上がった時にそうでもなかった馬が目立つ
・シンエンペラーってソラ使う明確な弱点が見えてきたから軽視してみよう→ズブさを見せながらもやっぱりそこそこ走る馬だな→でももう次はやらかすでしょ?
・ジャンタルマンタルってやっぱマイラーだよな→東京1800のスローで折り合い欠いてるから次は軽視で良いでしょ?
・ジャスティンミラノって少頭数でしか競馬してないし東京でスローの上がり勝負だけなら中山向きとは言えないでしょ?
そういったあたりが牡馬のレベル??となる要因と言って良いかと思います
2歳王者ジャンタルマンタルも超スローの共同通信杯では折り合いに苦労しましたが、初輸送に加えてデイリー杯や朝日杯のような前傾色の濃いラップからレースでのスローの折り合いの付け方を経験させられたのは個人的には良かったと考えます
ジャスティンミラノはラップ変動が激しいレースになった時にはどうなるのかというとは正直心配要素は多いと思います
しかし高い瞬発力を発揮して共同通信杯を制覇した上がり1,2位の馬と2着の上がり1位馬って皐月賞でどうなったのか?というと
2012年 ゴールドシップ 33.3→1着
2013年 該当馬無し
2014年 イスラボニータ 33.2→1着
2015年 ドゥラメンテ(2着) 33.7→1着
2016年 ディーマジェスティ 34.9→1着
2017年 スワーヴリチャード 34.2→6着
2018年 該当馬無し
2019年 ダノンキングリー 32.9 →3着
2020年 ダーリントンホール 34.1→6着
2021年 エフフォーリア(上2位) 33.4 →1着
2022年 ダノンベルーガ 33.7→4着(2着で上がり2位のジオグリフが皐月賞優勝)
2023年 該当馬無し
2024年 ジャスティンミラノ 32.6 →◯着
6/9頭が馬券内です
もっと言うと勝ち馬が5頭で甘々裁定でジオグリフ入れれば7/10頭が馬券内で勝ち馬6頭というステップレースであります
なんか意識的に毎年そうなりがちなんですが
共同通信杯組→頭の馬はここから1頭は選択
弥生賞組→相手や紐には入れるが頭は買わない
スプリングS組→多頭数でMペース以上なら紐には選択
若葉Sや毎日杯やリステッド組→基本的には紐に入れるかどうか
毎日杯→ダービー方面のローテは高く評価するようにしているんですが関西のレースから中2週で中山遠征となる関西馬にはこのローテって厳しいと思うんですよね
メイショウタバルにとっては2017年のアルアインの再来となるような期待が込められると思います
アルアインはシンザン記念→毎日杯→皐月賞と毎日杯までにゆったりとしたローテに対して
メイショウタバルはつばき賞→毎日杯→皐月賞と強行軍ローテ感が強いです
キングカメハメハは中山が合わないという判断で見送ったので状況は異なると思いますが、クロフネ、ディープスカイ、ダノンシャンティ、キズナ、ブラストワンピース、シャフリヤールと中2週での皐月賞を飛ばしてNHKマイルCや日本ダービーに向けて歩みを進めた過去から見ても非常に厳しいローテであることは明白ですし、メイショウタバルが走った毎日杯は重馬場で好時計と反動を心配する面もあります
テイエムオペラオーは・・化け物だったということでしょう
と、いうことで今年のメンバーを見渡してみると混戦と言われて当然かというメンバー構成になっています
実は一つマイナスデータを作っていたんですが該当するのが4頭しかいません 笑
↓↓
1.前走が3着以下から勝ち馬は出にくい
→ 15年連続で前走は1,2着馬のみ勝利中
2008年 キャプテントゥーレ(弥生賞4着)
2004年 ダイワメジャー(スプリングS3着)
2002年 ノーリーズン(若葉S8着)
1997年 サニーブライアン(若葉S4着)
1996年 イシノサンデー(弥生賞3着)
過去30年に遡って上記5頭以外は25/30が前哨戦で2着以上
※これは割と大きなウェイトを占めると考えています
前哨戦で全く結果を出していなかったと言えるのはノーリーズンくらいですが、割とマイラーや先行馬で軽視された馬は多い印象です
確率1/6というのは微妙な気もしますが近年の特定馬産地・特定クラブ系列の管理体制の優里が偏重化、確立されてしまった日本競馬ではよりこの傾向は強くなるかもしれません
そう、こんなもん頭で買ってはいけない馬を4頭消せるだけのデータです
なんなら3〜4戦の経験をした馬に対して5〜6戦以上経験した馬の複勝率が著しく下がるみたいなデータも作りかけてはみたものの
サンライズジパング
メイショウタバル
コスモキュランダ
シリウスコルト
ホウオウプロサンゲ
ウォーターリヒト
とこちらもあまり頭数が減るようなデータにはならない上にサンライズジパングなんかは芝ではまだ3戦の馬なんて見方もできてしまう
予想をする上でラップタイムの比較だったり色んなことを考えてみたものの
ルメールJのいないG Ⅰってこともあり単純にこの馬は強かったなと感じた馬で共同通信杯の勝ち馬も含めた例年通りのスタイルも含めて印をつけることにしました
レースレベル的には
毎年のように弥生賞が1番評価に値すると思うわけですが弥生賞から勝ち馬が出にくい理由は皐月賞と直結しすぎる展開になることが多いからだとも思っているわけです
弥生賞で上手くいった陣営はある程度そのおかわりを狙ってくる、上手くいかなかった陣営は手段を変えてくるのはほぼ間違いないわけで
上手くいったはずのコスモキュランダなんかはデムーロJの時のような捲りをするとも思いにくいんです、効率重視の乗り方をしてくるモレイラJだけに余計に
で、すみれSでデムーロJはサンライズアースで捲る競馬をしてきたのでレースを動かすならスタートやや凹んで捲っていくサンライズアースになるだろうなという見込みです
思ったほど中山の内も悪くなさそうなので逃げ・先行タイプもこの二日間かなり残ってるんで後方待機勢にはある程度の動きがないと厳しいって思うはずで
そうなるとサンライズアースみたいな存在がいてくれるのはきっと嬉しいはず
たぶんどの陣営もサンライズアースそのものは怖くないと感じているはずなので、この動きに乗じて台頭したいと考えるのが割と普通じゃないかな?と
スタートが決して上手くないジャスティンミラノよりはジャンタルマンタルの方が死角は少ないと思いつつ、シンエンペラーもそうなんでふが自力でなんとかしてきた馬たちは道中動かされたくはないと思います
特に外から上がっていく場面なんかがあればシンエンペラーはマイペースな馬のようなので弥生賞の二の舞になってしまったり、ジャンタルマンタルは引っかかってしまう可能性もあってプランが狂うのは嫌だろうと
おそらく逃げるのはメイショウタバルかホウオウプロサンゲになると思いますが、メイショウタバルは前走のように速いラップで行って後続に脚を使わせたいはず
そうなれば捲る競馬ってなかなか難しい
牽制し合う中でするする行ききるなんてことは競馬においてよく見られる光景ですがG Iとなるとそれでも潰しに行く形になりやすい
枠は極端に外じゃない方が良いとは思いますが内でごちゃごちゃするなら外の方が良いと思っている陣営は多いでしょうし本命は真ん中寄りから外の馬にしようと思っていました
で、各馬のレースを見返してみて
頭で買いたいと思った馬を挙げると
ジャスティンミラノ
ジャンタルマンタル
ビザンチンドリーム
この3頭です
個人的にきさらぎ賞は全くレースレベルの評価なんてしていないんですがあの衝撃は忘れられない
本番の皐月賞、ダービーでもすごく人気になると思ってたからというのもありますがビザンチンドリームってピーヒ◯レクJがとにかくヘタに乗ったと思っていますし、73戦3勝と馬を割と揃えてもらった中で日本のスピード競馬に全く対応できなかったというイメージだけ残ってます
そしてムルザバエフJには短期免許取得の際にこの馬のことは間違い無く頭の中にあったはずです
凱旋門賞Jではあったかもしれませんが近年稀に見るレベルの短期免許騎手としての印象しかないピーヒュ◯クJからの乗り替わりというだけでも理由にして良いレベルだと思ってます
ただ、本命というよりは▲向きというか走ってみたらやっぱり強かったのか的な立ち位置の馬だとも思っています
最も人気馬の中ではスロー競馬しか経験が無く多頭数かつ中山が初めてと不確定要素が高い馬ではありますが◎は⑬ジャスティンミラノにしました
この馬って藤岡康太Jが一週前追い切りに3戦続けて跨ってきた馬なんですよね
それが理由で良いかなとさえ思っています
この馬が勝った際にはTEAMジャスティンミラノの一員として語られるんだろうなと
ギリギリまで◎はビザンチンドリームとジャスティンミラノで迷いましたがジャスティスミラノに勝ってもらいたいという思いが強くなったのでそうしました
私情を持ち込むのは予想する側としてはダメなのかもしれませんが一個人の予想なんてそうあっても良いだろうと
と、いうわけで決して弱くない2歳王者のジャンタルマンタルはパレスマリスの母であるパレスルーマーからはジャスティンパレスやアイアンバローズら日本の長距離血統馬も出ていることから距離に関しては全く適性外ということもないと判断して◯にします
シンエンペラーは評価が難しい馬ではありますが能力を発揮しきったと言えないここ二走でも連対を外してない点と真面目に走れるようになればかなり強い馬になりそうという期待も込めて人気馬の中では買う形にします
心配なのは立ち回りの上手さがこの枠から出せるのか?という点と純粋にスピード競馬の対応力がどこまであるのか?という点です
と、いうことで
◎⑬ジャスティンミラノ
◯⑧ジャンタルマンタル
▲⑰ビザンチンドリーム
△△⑭シンエンペラー
このあたりまでは割とすんなり決まりました
あ、あと⑩レガレイラについては3着付けまでと決めているので三連単では買うとしても印は入れません
化け物クラスの馬であればアイビーSもっとどうにかなったと思っていますし、事実ビザンチンドリームのきさらぎ賞みたいなインパクトが欲しかったところです
あとは好みになってきますが
藤岡康太Jの同期の浜中俊Jの②メイショウタバルと兄の藤岡佑介Jが乗る⑤ミスタージーティーは評価はともかく応援したいなと思います
あとは最内枠はどうかと思いつつダートではフォーエバーヤング、芝ではシンエンペラーやレガレイラと好勝負を演じた①サンライズジパング
折り合いが問題なかった場合の③エコロヴァルツあたりに警戒したいと思います
ちょっと公開するにも時間が無くなってきたので
紐は手広く買いたい
それで締めたいと思います!
今週はちょっと藤岡康太Jとゆかりある人々に幸多き結果を祈ります
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