2022 園田金盃の予想

第65回 園田金盃の予想

12/1 園田11R
16:05発走  1870m


・注目ポイント
1番の注目は3連覇がかかる絶対王者ジンギvs南関東から移籍してきたニュースターであるラッキードリーム
この2頭に人気は集中するだけに直線では二頭によるデッドヒートが展開されて3連覇か阻止かハイレベルな攻防に期待したい

おそらく3番人気想定のタガノウィリアムは単騎で4コーナーまで持ち込めばとにかく粘り強く姫山菊花賞であと一歩のところまで持ち込んだだけに距離延長によって展開の利を生み出せるか

目立たないもののこのレース実に6度目の挑戦となるエイシンニシパは4年連続で2着と勝ち馬が変わっても維持してきたそのポジションを守れるかといったところ

シェダルが休養から戻ってこなかったのは非常に残念ではあるが、楠賞で鬼脚を見せた3歳牝馬のクリノメガミエースに昨年の兵庫ダービーと西日本ダービーのダービー二冠を達成したスマイルサルファー、JRAオープンで酷量を背負う機会が増えて活躍の場を地方に求めたマイネルユキツバキも1870m戦では大きく負けておらずこの辺りが上位勢の間隙を突けるかどうかだろう


[展開とペース]
マイタイザンのような馬がいないので最初からハイペースでの入りは無さそうだが、タガノウィリアムが単騎ハナを取りきるまでに相応の時間をかければ自ずと速い時計で推移することにはなる

2週目突入の2コーナーすぎからペースは上がり続けてついていけない馬から脱落していくかたちになるので3着OKのタイプはじっくりと回ってくることが大事になる

仮にタガノウィリアムもラッキードリームもゲートで大きなミスがなければ新子ラインでジンギには何が何でも勝ちに行く競馬をするので、ハナとイン利してタガノウィリアムが粘るところへ襲いかかるジンギが3コーナーでいつも通り手応えが無さそうに上がっていって直線手前で一気に寄ってくるところへラッキードリームが襲いかかるイメージになると思う

エイシンニシパは好位でそれらの馬から離され過ぎずにインを離れずに立ち回れば水分含みの馬場でのイン突き、後半確実に下がるペースを乗じて無欲の追い込み馬の台頭と紐荒れでのプチ波乱の要素は十分にありそう



[上位評価の馬について]

④タガノウィリアム 牡5
笹田知/新子厩舎 56kg
→移籍初戦の1870mの衝撃は未だに消えずスマイルサルファー以下を子供扱いした内容は圧巻だったし、前走の姫山菊花賞はスタートを決めてゴール前ギリギリまで粘りきったところを僚馬のラッキードリームの末脚に屈した
1870mの方がレースのコントロールはしやすくなるはずなので課題はとにかくゲートミスをしないということと、笹田Jが引きつけた逃げをせずにこの馬のペースで極力離して逃げることになりそう
ジンギは調子が上がっても一旦コーナーで少し置かれるところがあるのでそこで一気に差をつけられるかという点がポイントになるだろう


⑥ラッキードリーム 牡4
下原理/新子厩舎 56kg
→移籍初戦はゲートミスに続き折り合いを欠いた中で力の差を見せつけ姫山菊花賞ではジンギを徹底マークで射程に入れ続けて3コーナー手前から先に外から動いたシェダルに出られたところで一瞬置かれかけたが、4コーナーから直線にかけて大外に持ち出すと物凄い脚を使って差し切った
昨年の門別三冠達成も含めて力を発揮した場合の右回り競馬に非常に強く右回り9-0-0-1の1敗は1200m戦での大きな出遅れが響いたものだけに課題はゲートを上手く出て折り合いをつけられるかだけ
最大のライバルのジンギに叩いた上積みが大きくあるのは間違いないがこの馬も1700mより1870mの方が競馬はしやすくなるメリットを活かせば再度の強敵撃破も見えてくる


⑧ジンギ 牡6
田中学/橋本厩舎 56kg
→前回の姫山菊花賞の敗戦は姫山菊花賞の予想ページでもジンギは4番手評価にした時に触れた通り、ある程度は想定通りの敗戦だったと言えるし2年間地元馬に負けてこなかったと言うものの姫山菊花賞でジンギに勝てる可能性のあった3頭(ラッキードリーム、シェダル、タガノウィリアム)は地元馬としてカウントするのもおかしい話
夏休み明けであれだけ迫れたことをポジティブに受け止めるべき敗戦だったと個人的には感じているので、ピリッとして少しイライラするような面が出てきたと伝え聞いているので叩いた効果は大きくありそう
この馬の鬼門と言える姫山菊花賞を好内容で終えられたので5連勝中の1870m戦とあればここは負けられない一戦
前門の虎後門の狼と言える新子勢2騎を撃破するためにこちらも僚馬のエイシンニシパのアシストが少しでもあればというところ
とにかく3コーナーでタガノウィリアムに離されることなく直線向いて先頭の場面を作ってラッキードリームを封じられるかどうかというレースになるでしょう



[3頭の序列について]

少なくともジンギに勝つ(先着)の可能性があるのは余程のことがない限りこの2頭だけになると思いますがこの3頭で決着するとは言い切れないのが競馬の面白いところ

=軸にするなら絶対的にジンギ

基本はこの3頭の順序を決めるレースですがタガノウィリアムとラッキードリームには明確な弱点があり、ジンギのコーナーでのもたつきはこの2頭が力を発揮できなかった場合に比べると大きな弱点にはなりえない

爆発力・展開面で新子厩舎二頭がしっかりと競馬できた場合
→ラッキードリームorタガノウィリアムから頭は狙う形でジンギの2,3着で増やす狙いにしたい

=ジンギ頭は元返しOKもしくはその逆にジンギ2,3着は元返しOKという割り切りをしましょう

どちらか狙った方でしっかり利益を出す形を考えて買うべし

個人的には
①ラッキードリーム
②タガノウィリアム
③ジンギの序列です



[その他の馬について]

①エイシンダンシャク 牡5
大山龍/坂本厩舎 56kg
→ベストは逃げも番手OKで1870mはこれまで馬券内無しでも5月の兵庫大賞典では一旦は離された3着のエイシンニシパをじわじわ追い上げてタイム差無しのハナ差4着
もう一段階上の走りが必要にはなるがイン番手でせこく回ってこれば3着候補としては侮れない


②アワジノサクラ 牡6
大柿一/北野厩舎 56kg
→同世代のジンギの影には隠れるが兵庫生え抜きのA1所属という稀有な存在
寒い時期に調子を上げるタイプなのでもう一段階冷え込む年末年始〜2月頃に大きな仕事をする可能性はあるが、ここはあまりにも上位の牙城が高く恵まれても掲示板の下を狙えるかどうかというところ


③エイシンニシパ 牡9
吉村智/橋本厩舎 56kg
→確実にピークは過ぎたものの古豪として未だ存在感は抜群で良馬場では明らかに上位からは一枚劣るが、不良馬場に限定すれば2-2-2-0と砂質・競馬場を問わず活躍しており且つ内枠で溜める競馬でこそのタイプなので枠には恵まれた
あとは馬場がこの馬にとって少しでも走りやすくなれば5連覇がかかる新春賞の前に大きな仕事をしても良いし少なくとも鞍上は本気で狙ってくるだろう


⑤スマイルサルファー セン4
大山真/渡瀬厩舎 56kg
→7,10月の1700m戦では確かに一方的なレースで勝利しているが、本番で同じ戦法が取れないのに勝ち負けは度外視してもなぜ逃げ競馬を覚えさせてるのか疑問は残る
タガノウィリアムを追いかけてむしろ離された6月の競馬の内容を考えると 3歳で4着にきた昨年から大きな成長が見受けられにくい点は心許なく映ってしまう


⑦クリノメガミエース 牝3
吉原寛/石橋厩舎 53kg
→1400mの楠賞は各地の強豪3歳を向こうに素晴らしい末脚を繰り出して0.1秒差の3着と成長している姿を見せたが、折り合えたのは1400mの流れで壁を作れたからという見方ができなくもない
スムーズに競馬できた時のパフォーマンスはJRA新馬を見ても明らかだが地方移籍後は1600mと1870mでは折り合いに苦労して早めに失速した経緯もあるので一発の魅力は鞍上込みで秘めているがタフな展開で強豪古馬に匹敵するキレを求めるのは少々酷な気もする


⑨ケンジーフェイス 牡4
田野豊/中塚厩舎
→長距離戦に強い騎手が無欲で乗った時の激走が無いとは言えないし、園田にやってきてからは1230mを一度使われた以外は全て1400m戦しか使われてこなかったので1870mがどうかは未知数
10連勝目前で足踏みが続いたが前走は久々にこの馬らしい末脚を披露して完勝しており、JRA1800mの新馬戦で0.2秒差のレプンカムイはレパードSで3着に入った実力馬でもある
恐らく全く人気もしないので前にいる馬たちが脱落した際には昨年のエイシンナセルのように3着候補の一角に穴狙いで入れてみてもという気が少しはする


⑩マイネルユキツバキ 牡7
廣瀬航/田中一厩舎
→JRAリステッドの仁川Sを勝ってしまったことで使えるレースがOPクラスだと59kgを背負うことになってしまい、グレードレースでは力不足と活躍の場を求めての地方移籍
初戦以降は往年の力を見せてるとは言い難いが復帰戦の初戦もそう離れた負けではないところに救いの手を求めることはできる
ただし、休み明けで斤量もあるとは言えムキズが逃げきるレースでの決勝線の争いに加われていない以上はここでの厳しさは否めない


⑪マイネルサーパス 牡6
長尾翼/山口浩厩舎
→もう2年以上10頭以上のレースでは全て2桁着順とここに来て変わり身を求めるのも酷
成績面からも早熟だった感は否めずびっしり仕上げる厩舎でもないので少しでも良くなることを待つのみか



[展開]
スマイルサルファーのように最近前に行けている馬もいるが初速と二の脚は圧倒的にタガノウィリアムが速く、とんでもない出遅れさえなければこの馬の逃げでレースは進むことになる
強気で速いラップを刻んで後続に脚を使わせての逃げになると底力のあるジンギ、ラッキードリーム以外は勝負どころの3コーナー手前で早めに失速していくことになりそう

速い流れでの追走を追い通しになりながらも脚を使い続けられる馬→エイシンニシパ,エイシンダンシャク

前の争いを気にせずに後ろでじっとしていられそうな馬→スマイルサルファー,クリノメガミエース

この辺りが一角崩しの候補となるが、あくまでもこの辺りは4,5,6番人気を争うあたりで配当的に狙って妙味があるものでもない

それならば距離経験の無さは明確に気になるものの1400mでスローの流れを自力でマクッて止まっていたり脚を余すことの多かったケンジーフェイスに1870mでの速い流れが合えばチャンスがありそう
→昨年のエイシンナセルのようなイメージで紐荒れについてはこの馬に賭けたい


◎④タガノウィリアム
◯⑥ラッキードリーム
☆⑧ジンギ(飛ぶ馬券は基本買わない)
△⑨ケンジーフェイス
△①エイシンダンシャク

④⑥→④⑥→⑧ 
④⑥→⑧→④⑥ この4点が個人的大本線
⑥→④⑧→④⑧ この2点は元返しの抑え

④⑥→⑧→①⑨
⑧→④⑥→①⑨ この8点を一角崩しの紐荒れ

④⑥→④⑥→①⑨を買い足すなら
⑥⑧→⑨→④⑥⑧を100円だけ買います

なんとか10〜14点にして
どんと増えるところを作りたいと思います
あとは当日の気配込みで考えましょう

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