2023 ヴィクトリアマイルの予想

東京11R 15:40発走
芝1600m

今週からBコース使用
心配された雨の影響はほぼ無さそう
内側の悪いところが完全に消えるかと思ったが土曜のパトロールを見る限りではコース全周に渡って内ラチから2頭分までは伸びにくい

かなり道中緩んだレースは参考外としても重賞の京王杯SCや他の芝レースもパトロール映像を観る限り後方待機からの外の追い込みが簡単に決まる馬場ではないが、4角出口で先頭から10馬身程の位置であれば詰まらなければ十分勝負になる

芝のクッション値9.2という堅すぎない馬場の影響もあってか京王杯SCまでのレースを観ていた印象としては例年ほど馬場は高速化はしていない気もしたが、ハロン10秒台(上がり時計からの推測)を続けて使える馬も多数いたことから決着時計以上に速い馬場ではあると言えそう

内ラチ沿いが良くないとは言いつつも過去17回の開催で1〜3枠が絡まなかったのは2度だけ、且つ2頭以上が3着内に突入した例が8度もあるという特に内枠有利なレースという過去の傾向をどう捉えるか

過去のデータについては大波乱の使者は逃げ・先行馬とインを立ち回った馬に集中しているので後方からの人気薄を積極的に買うレースではないが人気の落ちたリピーターや持続性のある脚を使える東京好走馬に注意したい


☆波乱の使者を探せ
過去10年の5番人気以下の好走

2013 2着 ★ホエールキャプチャ 12番人気
好位の後ろで脚を溜めてほぼ完璧に乗り僅かに届かずも前年の覇者でありながら低評価を覆す走りを見せた

2013 3着 マイネイサベル 5番人気
最内好スタートから最もロスなく2番手インを立ち回った

2014 1着 ★ヴィルシーナ 11番人気
レース前は前年覇者でありながらも終わった馬という認識に過ぎず、マークが薄い中で淡々と同じようなラップを刻み続けた逃げで後続を完封
2014 3着 ストレイトガール 6番人気
スタートが良すぎて抑えつけすぎた中でもう少しスムーズならの感でラストはイン強襲

2015 1着 ★ストレイトガール 5番人気
大逃げミナレットがラスト200で止まるところをきっちり捉えた2番手のケイアイエレガント目掛けてインの5番手で脚を溜めて最後の一完歩で差し切った

2015 2着 ケイアイエレガント 12番人気
誰も見向きもしなかったミナレットを唯一射程に入れて追走した吉田豊の判断が見事で勝ちに等しい内容も神がかった戸崎にやられた
2015 3着 ミナレット 18番人気
レース史上唯一の大逃げから淡々と11.0〜11.4を残り600まで刻み続けるハイペースでの粘り込み

2016 1着 ★ストレイトガール 7番人気
上位3頭はほぼ同じ位置取りもインの進路取りから追い出しのタイミングまでこの馬だけは全て完璧にこなし2年連続で戸崎が圧巻のレースを見せた

2017 1着 アドマイヤリード 6番人気
道中はとにかくインにこだわり12番手から最短距離で4コーナー内側を回り各馬が外外を回す中6番手浮上、直線で徐々に外へ進路を取ると残り200mでスマートレイアーとジュールポレールのわずかな隙間を抜けきった

2017 2着 デンコウアンジュ 11番人気
10番手から外を回りながら上がり最速の脚を繰り出すも外外を走り過ぎた

2017 3着 ジュールポレール 7番人気
とにかく外が伸びる馬場でインの7番手から折り合いに苦労して直線の追い比べでは外に外に行ってる間に内外挟まれて勿体ない結果

2018 1着 ★ジュールポレール 8番人気
昨年同様スタートからダッシュはつかずも向正面から内の利を捨てて外目を追走すると更に外から伸びたリスグラシューを封じて前年の雪辱を果たす

2018 3着 レッドアヴァンセ 7番人気
スタートと位置取りと直線の進路まですべてが完璧ではあったが追い出しのタイミングを間違えた感があるもののあれで負けたら単純に力が足りなかったかも

2019 3着 クロコスミア 11番人気
道中はインの5番手で折り合いに専念したことで先行馬総崩れの中でも残りの200mでは余力を残しておりむしろ加速した

2020 3着 ★ノームコア 5番人気
昨年覇者も高松宮記念の15着惨敗と16番枠が嫌われた印象、スタートで若干挟まれて前に馬を一度も置けない外の7番手追走と典型的な凡走パターンのレース展開の中で上がり2位タイの末脚を披露

2021 2着 ランブリングアレー 10番人気
11番手インで脚を溜めたものの直線では内も外もごった返して外へ出すのにかなり待たされたが後半200mで失速する各馬に代わって鋭い伸びを見せただけに進路取りがスムーズであれば上がりではグランアレグリアとの差は詰められたはず

2021 3着 マジックキャッスル 5番人気
外にグランアレグリアを見る位置で1番枠をフルに活かした進路取りも直線に入ってからはワンテンポ遅れたのか遅らせたのか唯一内目から進出してゴール前のラスト1Fで挽回して3着入線

※★マークは前年よりも人気が下がって好走したリピーター

昨年、または一昨年にこのレースで好走した馬は非常に走りがちで人気が維持された馬よりも昨年から大幅に人気を落とすリピーターにより注意が必要


今年のリピーター該当馬
8枠16番 ソダシ
昨年は圧巻の内容
延々と11秒台が刻まれるラップもスタートからの長い直線とスタンド前の長い直線で維持できるスピードをフルに活かして0.3秒差をつける勝利
昨年が4番人気で今年が2番人気となるが東京マイルなら内で凹むくらいなら外でも大きな不利にはならないはず
吉田隼J→レーンJへの乗り替わりについてはテン乗りの不安とレースの上手さを天秤にかければ良い方にも悪い方にも作用する可能性あり

3枠6番 ソングライン
昨年は2番人気で5着と敗れたのでリピーターの概念は無いが2021に6着のレシステンシアが2022に3着に入ったことで念のために入れておく
とは言えポジション争いに巻き込まれて引く形になったことと3コーナーで躓くなど力を発揮したとは言えない競馬
また桜花賞でも大きな不利を受けたことで15着に惨敗したりとお世辞にもレースでの立ち回りが器用とは言えない

VMでは非常に怖い戸崎Jも3週続けて追い切りには乗っていてもレースではテン乗りでこれまで騎乗した騎手から馬の特徴を聞いたりしていないので不安が無いわけではない
しかし安田記念で見せたパフォーマンスを考えると枠は昨年よりも乗りやすいところになったし今年は4番人気とスムーズならチャンスは大きい


[レース展開]
今年は明確な逃げ馬不在
サウンドビバーチェがハナでサブライムアンセムはかかるのを避けるために馬の後ろに入れると思うので外からソダシやルージュスティリアも好位置が取れそうだが逃げ馬の後ろにはスタニングローズが強気で付けていく

昨年は逃げたローザノワールが4着に粘り込んだように残り600mまでに道中2度以上10秒台のハロン時計が無ければ前で粘り通す、むしろ加速するという可能性は十分だが、直線コースでスピードに乗せたいソダシが外から出てくるのであれば意外とペースが緩むことは無いかもしれない

と、なれば前を見ながらの6〜10番手あたりのやや外目が今年の特等席ポジションになりそう
ここにソングライン、イズジョーノキセキ、ララクリスティーヌ、クリノプレミアム、ナミュール、ナムラクレアらがごちゃつきそう
内に押し込められるのを避けてロスが生じそうな馬が本命指名した馬の場合はそれも競馬と諦めましょう

スターズオンアースは馬群を割れるタイプなので間を割って伸びてくる方が良いのか外に出しても間に合うとルメールJが判断するかはわからないが位置取りとしては中団馬群よりも後ろになるだろうが全く伸びてこないことは無さそう

スターズオンアースがとんでもない脚を使って伸びてくる中で不利を受けなかった前提のソングラインが前を行くソダシを追いかけるあたりで通ったコース次第で抜け出てくる馬は変わってきそう



[ラップ構成]
ソダシが勝ちに行く競馬をするなら溜めて溜めて上がり勝負なんて毛色のレースにはならないので極端に速くもなければ遅くもない前後半の4Fずつがほぼ差のないラップになる

2022 ソダシ
1.32.2→ 前46.3-後45.9 M
4→6→2番手決着

2020 アーモンドアイ
1.30.6→ 前45.6-後45.0 M
4→3→7番手決着

自身が勝利した昨年のラップに近い再現を狙うと思うが僅かに後半加速型の形ならば自ずとどのあたりのポジションの馬が有利になるかは見えてきやすいのかな?とも思います


※2011〜2015までの5年は逃げ・先行馬の活躍が目立ち2013年,2014年優勝のヴィルシーナ、2015年のケイアイエレガント、ミナレットが2,3着に入った大波乱の年のようにはならないかな、という見解です



前走着順およびローテーション

1.前走別
大阪杯 2-1-1-3 複勝率 57.1%
中山牝馬S 1-1-0-11 複勝率 15.4%
阪神牝馬S 4-4-4-56 複勝率 17.6%
高松宮記念 1-0-3-15 複勝率 21.1%
福島牝馬S 0-1-2-20 複勝率 13.0%
東京新聞杯 0-1-0-1 複勝率 50.0%
ダービー卿CT 0-1-0-5 複勝率 16.7%
京都牝馬S 0-1-0-4 複勝率 20.0%

※それ以外の勝利馬は有馬記念から直行のアーモンドアイとフェブラリーSのソダシ


☆前走は大阪杯、各牝馬S組か1400〜1600m重賞


2.前走着順
1着→0-3-0-38
2〜5着→4-5-8-41
6着以下→6-2-2-88

①前走敗戦した馬の方が信頼度が高い
②前走惨敗でも実績ある馬の巻き返し◯


3.前走負担重量
※昨年時のデータのままです
55.5〜57kg→3-3-3-12 複勝率42.9%
55kgで据置→4-3-2-48 複勝率15.8%
50〜54.5kg→3-4-5-87 複勝率12.1%

☆前走から負担重量減となる馬の好走が目立っていたものの今年から変わる部分としては全馬が斤量増で55→56kgになることで前走から斤量減となる馬が1頭もいません
この辺りの傾向がどうなっていくか注目したいですが55→56と56→56据え置きしか見当たらない今回は一旦忘れてみようかと思います


4.前走からの間隔
中10週以上から半年以上は不振もフェブラリーステークスを制したソダシが昨年制したことで中10週以上の間隔で勝利した馬は2頭

☆アーモンドアイクラスの馬以外は間隔が空きすぎるのは明確にマイナス


優勝馬→前年にマイルG1実績あり
2019覇者のノームコア以外は桜花賞、VM、安田記念で最低でも掲示板以上に載った経験のある馬が9/10頭と信頼に値する割合

☆今年のメンバーで該当するのは
ソダシ→VM,マイルCS3着
ソングライン→安田記念,VM5着
スターズオンアース→桜花賞
ナムラクレア→桜花賞3着
の4頭が今年の覇者となるか

※2020〜2022の勝ち馬は前年の桜花賞馬
スターズオンアースには大きな追い風?

逆にノームコアパターンにナミュールやスタニングローズあたりがなれるかどうか


今日も時間がないので一頭ずつの解説は無しで予想までいきますね


◎候補として迷ったのは良馬場確定ということで
スターズオンアース、ソダシ、ソングライン、ナミュールの4頭

※ここから少しふざけます
散々これまでに裏切られてきたナミュールさんには常に今度こその思いもありますが、鞍上には横山家の血が流れてきており最近よりお父さんに似た後方ポツンが目立つように(ほとんど来てるけど)覚醒傾向にあるので皐月賞やNHKマイルCのように武史くんどこぉ!!??ってかなり後方ポジションになることもあるかな?と

で、ソダシはマイルのワンターン競馬の強さ、特に東京マイルは凄いと思ってますし須貝さんも終始ニッコニコなんでよっぽど自信あるんだな、と感じていますし2020年のVMは18番サウンドキアラが2着,16番のノームコアが3着に入っているわけでその年に近いレースになるのかな?と見込んでいる私としても軽くは扱えないけど・・ソダシは本命にしたくない(これは意地かな)

スターズオンアースはめちゃくちゃ強いし内回り馬場であんだけ追い込んでくるんで歴史的名牝になるまである馬だと思っています
3年連続で前年の桜花賞馬が勝利しているこのレースとも相性が悪いなんてことはなかろうとも

ソングラインは去年のような不利はまだ受けにくいのかな?と思いつつも狭いとこに入ってしまうとまたリズムを崩す懸念がある
でもルメールJと戸崎Jって僕の中ではヴィクトリアマイルは鬼だと思ってます


心情的にはもうそろそろナミュールなんとかしてくれよというところなんですが、差し届かずの2着までなのかな?というイメージがどうしても抜けないので本命はソングラインとスターズオンアースからの2択

そして展開的により出しやすいとこにいるはずのソングラインを信じてみたいな、と

ここで名前を挙げた4頭の決着だと10年間で僅かに1度しかない三連単4桁配当ということもあり得るのでそれは嫌だなぁとも思いつつ切る馬を探して行ったときに追い切りの動きも非常に良いけど昨年の春当時よりもよりスプリンターとして開花しているナムラクレアは切りたいな、と

桜花賞の3着にしてもあの恵まれた展開でウォーターナビレラに届いていないところもハッキリ言って嫌です

スタニングローズは実力的にも展開的にも狙いやすそうな存在ではあるのですが、東京マイルでコマンドラインやステルナティーアあたりを結果的に差しきれていないところもありますし、中山記念ではせめて3着は確保してほしい内容でしたのでこの馬も切りたい

このレースはキングカメハメハ産駒は苦戦傾向にあるところも気になるところでスタニングローズを買うならばワンターンのマイルならアンドヴァラナウトの方が魅力的かな?と思うのでこちらは3着に入れてみたいところです
結果として5着ではありましたが阪神牝馬Sで初コンタクトとなった吉田隼Jも手応えは掴めた内容だったと思います

あとはララクリスティーヌでしょうか
菅原Jとのコンビでは全く崩れを知らず東京マイル限定ではありませんがこの騎手は買わないと後悔することが多く先週の新潟でも大暴れでした
馬場を読むのに長けていると思うのでこちらは2着まで上げるかも考えたい

最後にワンターンよりはもう少し距離があった方が良いようにも感じますが溜めが作れた時のイズジョーノキセキでしょうし、馬に罪は無いので有馬記念でも大きく期待したように買わずに後悔するなら買っておきたいです
長い直線で弾けた時の魅力は十分ですが、本命指名した馬の進路をカットするような乗り方は少し心配です
馬に罪はありませんから(何の話だ)


◎⑥ソングライン
◯②スターズオンアース
▲⑪ナミュール
△△⑯ソダシ
△⑧ララクリスティーヌ
注④アンドヴァラナウト
注⑦イズジョーノキセキ

雨馬場になることを期待して☆や◯くらいの評価をつけたかった馬がステラリアでしたが良馬場のワンターンなら見送ります

⑥→②⑧⑪⑯→②④⑦⑧⑪⑯
②⑪→②⑥⑪→②④⑥⑦⑧⑪

敢えて②⑪からの馬券はソダシは外して今回はこの36点にしてみます

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