2022 南部杯の予想

2021の記事はこちら

https://note.com/pinksdevil/n/n740d91fb1b7f

2020の記事はこちら

https://note.com/pinksdevil/n/n4e9309f9b03b

盛岡11R 18:15発走
ダート1600m

1ターンでほぼ直線距離900mを進み坂を一気に下って直線でまた登りになる東京競馬場以上の大箱コース
スピード競馬への対応力が強く求められ一昨年にアルクトスが出した1.32.7という時計は東京コースを差し置いて1600mダートの日本レコード記録となっている

東京ダート1600mで好時計持ち(フェブラリーSの好走実績あれば尚◯)もしくは1200〜1400m主戦場でもスピードタイプの馬はここ10年で表彰台に上がっている傾向

盛岡競馬場は地方競馬場の中では軽い砂質に加えて向正面の直線距離が長くコーナーも緩やかな設計で坂下りとあって最も時計の出る競馬場となっている

最近の地元馬のレースや2歳重賞で良〜稍重ですら1400mで1分25〜26秒の時計がバンバン出ているので馬場水準は超高速状態と考えて良い

ここ2年の南部杯シリーズ開催はこういう馬場になりやすく今晩から雨が降り続き明日の午前は猛烈な雨予報とあっては馬場からの反発はかなり強く脚元に負担がかかる不安を感じた各騎手が全力でアクセルを踏むことが逆に無くなって昨年の1分35秒台のような勝ち時計でおさまるかもしれない

いずれにしても超超高速馬場は確定と考えた方が良いだろう

人気的にはカフェファラオvsアルクトスという売れ方に間隙を突こうとするソリストサンダーという形

プラスアルファの馬が居ないかも含めて検討したい



[展開]
例年に比べて行く馬が少なくシャマルかイグナイターの逃げでヘリオスとカフェファラオの番手となりそう

最大の注目点はアルクトスとカフェファラオの位置関係で有力馬すべてを内に見る位置が取れれば3コーナー前まで大きく動くようなことはないはず

アルクトスは2連覇の内容が外側から内を睨んでのもので3年前の2着の時は3〜4コーナーで外からマクってきたサンライズノヴァとモジアナフレイバーに出し抜かれた格好で最初から相手をゴールドドリームと決め打ちしたのが響いたようなイン捌きで2着

ゆったりと自力で外側から内を見てコーナーを回りたいはずなので枠的に⑨番枠というのは感覚的には微妙な気はするが前を行くシャマル、イグナイター、カフェファラオ、ヘリオスより外側でいつでも動ける位置関係ならやはり有力

カフェファラオは枠的にかなり難しいところに入ったという印象で揉まれたり外に馬を置かれたりするのが嫌なのでスタート次第ではかなり出していく可能性もある
包まれそうになれば確実に外に馬を置かない工夫を福永Jはするはずなのでペースがここら起因に上がっていくかもしれない

イグナイター、シャマル、ヘリオスが押し切りを図り3コーナー手前でカフェファラオが動いたところにアルクトスが外からついていく形か

外目を膨れながらの首位争いになるのであればソリストサンダーやエアスピネルは空いた内目掛けて坂の下りで一気に加速してついていきたい



[有力各馬について]

①ソリストサンダー 吉田隼
東京コースでは内より外の方が好走するタイプでインを綺麗に捌く必要があるのでどこかで詰まったりしないか不安が過ぎる
船橋は内枠で好走しているが独特なスパイラルカーブで遠心力によってバラけやすいコース形態に助けられて内枠をこなせた感があり、大箱の盛岡コースではある程度の位置で綺麗にイン捌きできないと大きなブレーキがかかる可能性もある

最終的にオカルト人気の3番人気に支持されそうな点も気になるが有力馬の中では最も良い調教過程を過ごしてきているので、不安要素の多いカフェファラオが沈む場合にはアルクトスよりもこちらを買いたい気はする

しつこく言うが2歳時にルヴァンスレーヴと好勝負していた実力馬が度重なる怪我を跳ね返してここまでの舞台に立つようになったのだから応援したい


③タイムフライヤー 森泰斗
もともと芝馬で軽く渋った盛岡の馬場ならどこかに入ってきてもという感じ
ここで掲示板くらいの結果が得られないと今後が真っ暗になるので全国リーディングの森泰斗が上手く乗ってくれる可能性に期待する手も

フェブラリーSで2度の5着や武蔵野Sの2着などワンターン得意で人気を落とす典型的な馬なので3着候補、資金に余裕があれば2着候補に入れてみても面白いかもしれない


④カフェファラオ 福永祐
東京より更に大箱のワンターンで高低差も東京以上なので東京以上に向く可能性の方が高く他の地方馬場でダメという素人意見は全く気にする必要はないだろう

状態に関しては特別よく感じない調教の内容は気になるものの無類の強さを誇る左回りの1ターン(4-0-0-0)であればここも巧者ぶりを遺憾なく発揮してくれるはず

それよりもフルにスピードを活かせる馬場ならアルクトス退治もそう苦にしない可能性が高い
信じて買うなら頭固定のみ
カフェファラオが簡単にアルクトスを返り討ちにした時の場面を考えていく


⑥イグナイター 田中学
兵庫の雄として今年の地方馬では最上位の評価を受ける存在
休み明けにはなるが木曜の追い切りは抜群の手応えで園田コースを駆け抜けており力は出せる状態とのこと

前が恵まれる形になれば簡単に崩れそうにないしパワーを要する馬場での活躍が目立つがスピード能力が決して悪くないところも年末の兵庫GCで示している
古馬になっての定量戦で1600mのワンターンを嫌われると思うので、この馬が好走した時の馬券はしっかり抑えておきたい


⑦サンライズノヴァ 山本聡
岩手のリーディング騎手を背に吉原マジックの再現に期待
ただどうしても追い切り内容を見ると京都大賞典で惨敗したアリストテレスとほぼ併入で手応え的にも良さを感じない今の状態だと本番はJBCかな?とも


⑧ヘリオス 武豊
今日の馬場であればマイルはこなせそう
地方の深い砂よりも軽い砂向きなので盛岡はかなり合うイメージがある
あとは鞍上が速そうな前の流れをどう捌いていくか注目

昨年は休み明け初戦のグリーンチャンネルカップ(1400m)を圧勝しておりある程度フレッシュな状態で使える方が良さそうで調教の動きも◯

極限のスピード勝負になれば侮れない


⑨アルクトス 田邊裕
盛岡コース2-1-0-0は全て南部杯で挙げたものでパワーも活かせるコース形態でまさに盛岡マイスターと呼べる存在
今年はここのみを狙ってきた調整だが超大型で調教の動きも徐々に良くなってはいるものの明らかに良化段階の感じが否めない

適性がすべてを凌駕する可能性もあるがさすがに仕上がりに関しては高評価をつけることができず人気を裏切る場面も想定しておきたい


⑮シャマル 川須栄
調教の動きは良くも悪くも維持という感じ
使い込まれてきているがスピード勝負に自信があるタイプなので昨年のヒロシゲゴールドのような2番手粘り込みの場面は十分あって良さそう

このまま最終的に3番人気ならオカルト発動の危険はあるが遠征続きの見えない疲れがないことに期待したい
溜めを作りにくい外枠から逃げになるのか番手になるのかはわからないが、この馬がワンターン1200mで見せてきたパフォーマンスを考えれば行くだけ行かせる方が結果はついてきそうだが、どうしても坂の下りと上りのある中京1200mでの負け方が頭に強くあるので半信半疑というところ


⑯エアスピネル 冨田暁
ガンガン行くタイプの馬でなければこの枠は非常に微妙で昨年も13番枠から最内選択で伸びてきたがゴール前まで持続することができなかった

今の盛岡馬場である程度溜めるなら少し内側に入れたいところなので枠には恵まれなかったかもしれない
常に善戦タイプで9歳になったが衰えに関しては緩やかなのでまだやれても・・というイメージはある



[南部杯が荒れる時]

①左回りワンターンベストでない馬が上位人気に推された場合若しくは盛岡の軽い砂対応に疑問が残りつつも好成績を挙げ続けている馬が人気になった場合
→2019 
3番人気 ロンドンタウン 5着
→2018
3番人気 ノンコノユメ 4着
→2017
3番人気 カフジテイク 5着
2番人気 ゴールドドリーム 6着


②実力馬が衰えを隠せない中でも適性重視で人気に推された場合
→2021
3番人気 エアスピネル 6着
→2020
1番人気 サンライズノヴァ 4着
3番人気 ゴールドドリーム 6着


③距離適性が微妙な伏兵馬が持ち前のスピードによって補えた場合
→2021
7番人気 ヒロシゲゴールド 2着
→2018
5番人気 メイショウウタゲ 3着
→2017
7番人気 ノボバカラ 2着
→2013
5番人気 セイクリムズン 3着


④有力馬の位置取りに乗じて上位進出する地方馬
→2020
7番人気 モジアナフレイバー 3着


このあたりのパターンが考えられる

+オカルトを付け加えると3番人気馬はなぜかこの10年で4着が最高で一度も馬券内がない



[最終結論]

◎④カフェファラオ
ワンターン左回り1600mの軽い馬場ならおそらく過去最強クラス
実力だけなら他を2,3歩リードするので外から被され続けたり前が壁にならずに能力さえ発揮なら圧勝まで

◯①ソリストサンダー
調整過程の良さで他を一歩リード
3コーナーでどの位置にいるのか?内で詰まる可能性が無いとも言えないので◯にするか▲にするか悩んだが馬の若さを信じたい

▲⑨アルクトス
3番手評価にしたのは臨戦過程の部分だけ
この馬の盛岡適性の高さは怖いほど知っているのでこの馬に突き抜けられたらそこでご臨終で構わない
あの調教内容で勝ってしまうならそれはそれで恐ろしいこと

△△⑥イグナイター
地元の応援の意味も込めてはいるが、もし逃げの手に出てヘリオスやシャマルに執拗に追われなければそう悪い結果になるイメージもない
ここで結果を出せば来月のJBCも視野に入ってくるので今年3つ目のダートグレードのタイトルを掴めるかどうか

△③タイムフライヤー
△⑧ヘリオス

この二頭については展開面で前残りとイン差しの期待で買い目に加えたい


④→①⑨→①③⑥⑧⑨  本線
④→③⑥⑧→①⑨  押さえ
①⑥→①⑥⑧⑨→①③⑥⑧⑨ 遊び

あくまでも本線の高め狙い
遊びのところは応援込みの私情挟みの馬券でもあるので100円で良い

個人的に今年のアルクトスは評価を控えた形ですが、それでも盛岡といえばアルクトス・アルクトスといえば南部杯という存在なのでカフェファラオ全捨てでアルクトスから買う方が夢はあるかもしれません


最後に、思っていた以上に今日は全体の時計がかかっているので脚元によほど負担がかかるのかどうか

1分34秒台決着程度ならチャンスがある馬は非常に多そうです

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