第90回 東京優駿(日本ダービー) 乗り替わりとテン乗り分析


日本ダービーは継続騎乗でないと勝てない!

テン乗りは消し!

定説となってきた各陣営の騎手起用について考えていきましょう

今日のところはまず日本ダービーを攻略する上で欠かせない騎手の乗り替わりまたはテン乗りについて解説していきたいと思います


レースまでの最終予想に向けて自分を納得させて馬券を買うためにもまずは触りとしてこちらの記事をアップしておきますね



日本ダービーを乗り替わりで勝利したコンビ

2021 シャフリヤール 福永
1985 シリウスシンボリ 加藤

→この2頭の共通点は元々騎乗経験がある騎手への乗り替わり(お手馬)であったということです

それでも36年間も乗り替わりでダービーを制することが無かったということはそれなりに競馬を嗜まれてきた方にとっては重いデータでしょう

※それ以前に乗り替わりで日本ダービーを制覇した馬の一覧

1960 コダマ 栗田
1954 ゴールデンウエーブ 岩下
1936 トクマサ 伊藤正
1934 フレーモア 大久保


そう近い周期で何度も乗り替わりで勝てるほど日本ダービーは伊達じゃないと思うのか

乗り替わりによる制覇があると少しの間に勝利が続くことは約90年前と70年前に実際にあったこと

シャフリヤールの制覇から2年を向かえる今年は果たしてどうなるか



ダービーをテン乗りで勝利したコンビ

グレード制導入後の1984以降はナシ!!
※1954 ゴールデンウェーブ 岩下

→グレード制導入以前では69年前まで遡ってようやくテン乗りの騎手と馬のコンビの名前が出てきますが日本ダービーを勝利していません

※ゴールデンウエーブ
日本競馬史上初の地方競馬出身馬としての日本ダービー優勝馬
JRAが設立されたのがこの年の9月ということで最後の国営競馬におけるダービー馬でもある
大井競馬在籍時はネンタカラという名前だったが国営競馬移籍時に馬名が変更された

※岩下密正
ダービーではササる癖のある同馬に対して左利きで左鞭の技術が巧みで特に望まれて選ばれた騎手とされている
岩下Jはあの何もかも速すぎたトキノミノルでもダービーを制しており、通算は1854戦288勝と現代競馬と比べて開催もレース数も少なかった中でGⅠ級競走5勝を挙げています


あれ?私一体何の話をしているんでしょうか
名馬列伝は別のところでやるべきでした 笑


でも、もし今こんな馬が出てきたら地方所属のまま中央に挑戦し続けたコスモバルクや元祖芦毛の怪物オグリキャップを超えるような人気になっているかもしれませんね


さて!!
話をダービーの乗り替わり・テン乗りでの成績の話に戻しましょう


・継続騎乗による成績 22-16-16-221  
→勝率8.0%  連対率13.8%  複勝率19.6%

・乗り替わりによる成績 1-7-7-121
→勝率0.7%  連対率5.9%  複勝率19.6%

・乗り替わりのうち初騎乗成績 0-5-5-91
→勝率0%   連対率5.0%  複勝率11.0%

※2000年以降22年間のデータです

乗り替わりとテン乗りは数字がもちろん被るところはありますが、乗り替わりでの2,3着馬14頭のうち10頭が初騎乗だったということは勝ち馬以外に関しては特にこだわる必要なし!!


となりますね



2000年以降の乗り替わりでの2着馬について


2001 ダンツフレーム 3番人気
藤田→河内
※1度騎乗経験あり
☆河内とは野路菊S優勝コンビ


2002 シンボリクリスエス 3番人気
武豊→岡部
※3度騎乗経験あり
☆武豊はタニノギムレットで1着
・世は正に大武豊時代でした


2004 ハーツクライ 5番人気
安藤勝→横山典 ※初騎乗
☆安藤勝はキングカメハメハで1着
・この年のアンカツさんヤバい


2006 アドマイヤメイン 4番人気
武豊→柴田善 ※初騎乗
☆武豊はアドマイヤムーンで7着
・この頃は蜜月関係(おっと誰か来たかな)


2007 アサクサキングス 14番人気
武幸→福永 ※初騎乗
☆武幸四郎はヒラボクロイヤルで16着


2010 ローズキングダム 5番人気
小牧→後藤 ※初騎乗
☆小牧は騎乗停止


2015 サトノラーゼン 5番人気
川田→岩田 ※初騎乗
☆川田はレーヴミストラルで9着




2000年以降の乗り替わりでの3着馬について

2002 マチカネアカツキ 6番人気
岡部→デザーモ ※初騎乗
☆岡部はシンボリクリスエスで2着
・2-5-0-0の連対率100%馬として参戦でこの手の馬と外国人騎手の怖さを教えてくれたのはマチカネアカツキです


2006 ドリームパスポート 7番人気
高田→四位 ※初騎乗
☆むしろ皐月賞が抜擢だった感
・2冠馬メイショウサムソンの牙城に阻まれたが三冠全て好走の良い馬でした


2007 アドマイヤオーラ 4番人気
武豊→岩田
※1度騎乗経験あり
☆岩田とはシンザン記念の優勝コンビ
・大武豊時代とオーナーサイドの蜜月関係の終わりは当時衝撃的でした


2008 ブラックシェル 6番人気
後藤→武豊
※3度騎乗経験あり
☆皐月賞でも武豊とのコンビだったがNHKマイルCでファリダットを選択


2011 ベルシャザール 8番人気
安藤勝→後藤 ※初騎乗
☆安藤勝己はウインバリアシオンで2着
・オルフェーブル時代のライバルにアンカツさんは跨ってました


2014 マイネルフロスト 12番人気
柴田大→松岡 ※初騎乗
☆柴田大知はウインフルブルームで残念ながら出走取消


2018 コズミックフォース 16番人気
ルメール→石橋 ※初騎乗
☆ルメールはステルヴィオで9着
・プリンシパルSを勝利した馬に全く目もくれていなかった私としては当時本当に驚かされました


共通するのはテン乗りほど低評価に甘んじている馬の好走が目立っていることですね

騎乗経験があり3番人気に推されるほどの馬にも注意は必要でしょう

→ 今年は人気馬で騎乗経験のある馬への乗り替わりはありません



2000年以降に乗り替わりで人気を集めた
馬たちの成績にも触れておきます


2001 ダンツフレーム
藤田→河内  3番人気  2着

2002 シンボリクリスエス
武豊→岡部  3番人気  2着

2002 ノーリーズン
ドイル→蛯名 ※初騎乗 2番人気 8着

2009 セイウンワンダー
内田→福永 ※初騎乗 3番人気  13着

2011 デボネア
佐藤→デットーリ ※初騎乗 3番人気  12着

2013 ロゴタイプ
M.デムーロ→C.デムーロ 3番人気 5着

2019 サートゥルナーリア
ルメール→レーン ※初騎乗 1番人気 4着

2021 グレートマジシャン
ルメール→戸崎 ※初騎乗 3番人気 4着


過去に本命にした馬が何頭かいるので見る目が無かったことを再認識するばかりですが、基本的にはテン乗りになる人気馬は少々買いにくいイメージとなります

確実に人気になるタスティエーラ、ファントムシーフらと比較するとフリームファクシやベラジオオペラ、ホウオウビスケッツ等の皐月賞から評価を落としそうな馬を狙ってみるのも良いかもしれません

Bコースの最終週でもある程度内側が使える馬場造園技術もありCコース変更となると更に内で溜めれる馬には絶好となる可能性は高い

枠順発表の時にこの記事のことも踏まえて予想を出していこうと思います



乗り替わりで騎乗経験有のコンビで出走予定

・シーズンリッチ 戸崎

→毎日杯好走組は毎年気になるが今年はレベル的なものも含めて再確認したい



今年テン乗りでのコンビで出走予定

・ファントムシーフ 武豊
・タスティエーラ レーン
・フリームファクシ 吉田隼
・ドゥラエレーデ   坂井
・ベラジオオペラ 横山和
・ホウオウビスケッツ  丸田

→今年は騎乗経験のある騎手への乗り替わりが今のところシーズンリッチのみで有力馬として数えられそうなソールオリエンスの相手候補の多くは初騎乗


※近年は一戦ごとの乗り替わりがある程度当たり前になってきています
特に短期免許でやってくる敏腕剛腕辣腕外国人ジョッキーがそれまでの日本競馬の歴史なんて知ったこっちゃないわけですよね

テン乗り騎手での制覇という68年破られていない記録でも破ってしまうなら外国人ジョッキーなのかな?と思う次第ですが、破られるまではテン乗り騎手の1着は買わないと私は決めています!

乗り替わりを狙え!となる時代が来るのかどうか今後も追い続けたいです


※現段階(5/22 月曜)で鞍上が発表されていないのはノッキングポイント一頭となりましたが乗り替わりとなればテン乗りは確定

果たしてどの騎手になるか注目しています



騎手の乗り替わりによる影響が最も響くと言われる日本ダービー


特に今年はテン乗りでの騎手の影響がどうなるか?をより考える必要があると思います

なぜ人気のテン乗りコンビが結果を得にくいのか?

①馬や陣営とのコンタクト不足
②レースでのマークの激しさ
③ダービーにしか存在しない空気感

個人的には①②の要素が非常に高いためにテン乗り=人気薄でマークもされにくい馬が好走するんだと考えています

昨年のように継続騎乗の人馬だけで決着するという可能性も十分ありますし今年は有力馬にテン乗りのコンビも多くいますが、穴っぽいところを狙うならテン乗りの有力馬は軽視する方向で考えていくのが良いのかな?とデータからは推奨しておきます!


勝利馬=継続騎乗断然!!!!  (稀に経験ある鞍上)
2着馬=騎乗経験は特に問わず
3着馬=騎乗経験は特に問わず

というまとめで結びたいと思います

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