第64回園田金盃の予想

第64回園田金盃の予想

12/2 園田11R
16:00発走 1870m ダ右

昨年から1着賞金が3000万円となり自場所属馬限定競走としては地方競馬を見渡しても破格の賞金がかかる年末の大一番

ジンギ、エイシンニシパという昨年1,2フィニッシュを決めた橋本忠明勢はテツに代わりテーオーエナジーという超強力なJRA元オープン馬が加わりより盤石な陣容になった

昨年3着のマイタイザンは昨年より更に強力な面々に対して逃げが打てるかどうか
昨年4,5着の新子勢は短距離戦線と比較するとやや小粒な印象も、摂津盃を制したエイシンデジタルと昨年4着のドライヴナイトの二頭は大一番に向けて兵庫屈指の仕上げを誇るリーディング厩舎だけに着争いに加わって不思議なし

メイプルグレイトは兵庫オープン馬でも屈指の存在ではあるが本質的に短距離志向が強い馬だけに前に行けたとてどれだけの粘りが発揮できるか

エイシンナセルやアワジノサクラといった叩き上げタイプは前の争いが激化しての後方からの追い込みに賭けるが実力差はかなりあるだけに余程の助けが無ければといったところか



[馬場傾向]
11/30深夜の大雨の影響でさすがに水が浮いて時計が出る不良馬場になると見込んでいた12/1が、普段通りの時計のかかる重馬場に落ち着いたことが何より意外だった

スタンド前が猛烈な向かい風で向正面が追い風になることから、全ての馬が脚を取られて時計もかかり3コーナーで先頭から3,4馬身圏内に居なければどうにもならなかったところから果たしてどこまで回復するか

基本的にここから追い込み相場に変貌するようなことは無いだろうし、3コーナーでもう少し差が開いたところからでも届くかどうかといった程度を想定する



[展開]
少頭数の前走は何とか逃げれたマイタイザンだがテーオーエナジーやメイプルグレイトが何が何でもの形を取れば前半からかなり飛ばす展開になりそう
ジンギもスタートが速いのでこの馬たちを見るポジションになろうが、昨日の馬場から大きく変わらなければ内に押し込まれることだけは避けたい
隊列が早めに決まりきれば向かい風の正面スタンド前で大きな動きは取りにくく2周目向正面から3コーナーに向けて追い風に乗って脚を伸ばす各馬の攻防になり、3コーナー先頭から外目の3番手を目指す形になる

レースレベルが全く違うので12/1の10レースの1870m戦を参考にするのもどうかと思うが、逃げて終始先頭を譲らなかった外枠の逃げ馬が実力では2枚も3枚も上の馬たちを押さえての逃げ切りをしたように、番手からの差し切りが容易ではない今の馬場を各騎手たちがどう攻略するのか注目したい


[予想]
笠松オータムカップはレベルが低いメンバー構成とは言え一気の逃げから後続に影も踏ませず2.7秒差の圧勝劇を演じたテーオーエナジーが逃げか番手外の形での押し切りに期待したい
当時と砂は違うとは言え、このコースで3歳時には兵庫CSを圧勝しており深い砂のコースの走りも悪くない
スタートさえ出ればマイタイザンにプレッシャーをかけ続けて外からいつでもかわせる状態を作っての押し切りに期待する

ディフェンディングチャンピオンのジンギももちろん有力ではあるが、今回は枠的に外にきりかえるのにそこそこ苦労しそうで前がかなり速いメンバーではあるが連覇に向けては逃げの手まで考えておいた方が良い馬場状態であることから、3,4番手の位置取りになるのであれば内目の枠が逆に仇になりそうな予感もあり馬格的にも今の園田が向いているとも思えない
12/1に有力馬をことごとく沈めた田中が一日経って馬場にアジャストしてこれるかどうか不安もある

ジンギとテーオーエナジーであれば現状どちらが上か判断がつきにくいが田中は今後のことも踏まえてのジンギ選択だろうし、鴨宮にとってはまたとないチャンスが訪れたので自身の結婚式から数週間後にその年最大のビッグレースで持っている男としての真価が問われる

過去4年の園田金盃で4→2→2→2着のエイシンニシパと3→1→7→3着のマイタイザン
昨年3月から勝利の無いマイタイザンは往年の実力には翳りが見えるものの、ゲートの速さと逃げるまでの一連のスピード能力そのものはまだまだやれることは示せているのでここもやることは変わらない
一方、今年に入っても重賞2勝を誇るエイシンニシパは古馬中距離重賞で唯一届かなかった園田金盃にかける思いは強く、特にタイム差無しで敗れた2018,2019の雪辱を期しての参戦
前走は本番を見据えて敢えて深追いせずに普段より後ろの位置からゴール前きっちり捕らえる予行演習を実施しており、マイタイザン、テーオーエナジー、ジンギの争いが早い段階で激化する展開になれば忠明厩舎第三の矢が最も長く追える騎手の乳酸が爆発しようとも5度目の挑戦で主役の座を狙う

各地を席巻している3歳世代では唯一エントリーしてきたのがスマイルサルファー
大井の黒潮盃は2.5秒差でも評価に対して一定以上の水準にあることは示せたし、西日本ダービーでライバルのシェナキングを再度沈めた内容からまだまだ上を目指せる存在
園田でもB1〜C3クラスでは古馬を凌駕する3歳馬が数多く居るので期待してみたい一頭ではあるが、いきなりの古馬との対戦がシェナキングのように自己条件に割り当てられたB1ではなく同斤量で古馬最強クラスが集うここになってしまったのが果たしてどうかも世代の最強馬として恥ずかしい競馬はしないはず

メイプルグレイトは吉村が促して位置を取って押して押して勝負どころで好リードする必要があることから吉村→永井のスイッチでは良さを活かしきることはまずできないだろうし、本質的に短距離馬なので仮に逃げの手が(無いと思うが)取れたとして、虎視眈々と狙ってくる中距離チャンピオン達を向こうに回してどれだけの粘りが見せられるか疑問の方が大きい

摂津盃でそのメイプルグレイトを追い込んで捕えたエイシンデジタルの方がまだ可能性はありそうだが、この馬も1700mギリギリのタイプで姫山菊花賞ではジンギをはじめとした面々に全く歯が立たなかったことやキレを活かせない今の馬場で善戦があっても果たしてどこまで追い込めるか

それならば新子厩舎からは昨年の園田金盃でエイシンニシパとタイム差無しの4着で今年の兵庫大賞典で0.3秒差のドライヴナイトの方が勝負圏に加わる可能性は高そうで、詰めの甘さはあるものの最初のコーナーまでにそれなりの距離がある1870mの方が走りやすく他場の走りを見てもそこは間違いなさそう
ここ二戦の内容は地味でも10/28の馬場で1.30.9も悪くなく重く深い馬場への適性も高そうでそれなりに外の枠というのも魅力

あとは限りなく低い可能性の話にはなるが2頭の話も挙げておくと、2年間C2クラスで足踏みした後にオープンまで駆け上がったアワジノサクラが外目で流れに乗ってそこそこ後ろから届く展開になった場合の3着雪崩れ込みなら

エイシンナセルも外枠1870m戦は得意なだけに最後の最後で勝負圏に加われるような展開になることでアワジノサクラとはタイプが違うが追い込んでの3着ならといったところ
今の重い馬場対応はアワジノサクラの方が向きそうではある

◎ 11 テーオーエナジー 鴨宮祥
◯  3 ジンギ 田中学
△  8 エイシンニシパ 吉村智
△  5 マイタイザン 杉浦健
△  9 ドライヴナイト 笹田知

本来はマイタイザンを買うつもりはなかったが、どうしても今の馬場への対応力を考えた時に3コーナーで先頭かそれなりの位置に居なければ話にならないことを踏まえて追加した
逆にスマイルサルファーやエイシンナセルは買う候補から脱落したという形

この辺りの3着を少ない金額だけ持つかどうかはそれぞれの好みになるだろう
軸をジンギと考えて買う買い方も◯

11→3→5,8,9
11→5,8,9→3  本線
11→5,8,9→5,8,9  

3→5,8,9,11→5,8,9,11
5,8→3→5,8,9,11
5,8→5,8,9,11→3


念のために言うとここに挙げた推奨馬券全部を買おうとは思っていないし、あくまでも橋下忠明勢優勢の1,2,3もあると思っているので厚めに買うのはその辺りにするつもりです

推奨という形なので、自分がここ!と思うところを厚く買われることが一番です

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