2021 兵庫ゴールドトロフィーの予想

園田7R
1400m ダート右
15:45発走

園田で開催される3つのダートグレードの中で唯一地方馬が未勝利
3〜4角勝負圏の4,5番手を維持するか押し上げての好走が必須
トップハンデの馬を筆頭に斤量を背負った馬が何度も勝利している


[過去10年間での簡単なデータ]
3歳馬 1-0-1-6
4歳馬 0-1-4-11
5歳馬 4-1-0-13
6歳馬 3-2-2-12
7歳馬 2-1-0-19
8歳以上 0-5-3-16

高齢馬好走パターンは差し・追込タイプが速いペースで台頭することが多く複勝率としては最高の数字となる

3〜4歳馬は出走するために選定されるボーダーがどうしても高くなることから出走数そのものが少ないが、2001年の第1回から4歳馬が未勝利な点は1番人気が予想されるテイエムサウスダンにとっては不吉なデータとなりそう

以上のことから

①JRA馬のみのボックス買いは明確に避ける
②ある程度高齢馬でも差し・追込みタイプは買い目に加えておく
③4歳馬は人気になっても勝ち切れていない
④5〜7歳馬からの買い方が理想
⑤更に過去に遡るなら3歳馬の1着も多い

このあたりは頭に入れておきたい


[現在の馬場傾向]
逃げ絶対有利ということはないがスローで引きつけての逃げはゴール前で好位追走の馬にやられるパターンが目立ち、追走に目一杯脚を使わせての単騎逃げや競り合う流れなら差しが決まることもある
向正面で一気に後方待機の馬が3角に向けてマクりきれるような楽な追走の展開にしないことが前に行く馬の命題となりそう
4角を先頭〜3番手で回るに越したことはないが内の方でやりあって直線を迎えれば外に切り替えた内で溜めた馬か後方から脚を伸ばした馬には要警戒


[有力馬について]
11.ラプタス[JRA]  幸英明
牡5 59.0kg
→昨年は57.5kgで3着ではあるもののゲートで大きく躓いて巻き返すために相当な脚も使ったし外外を回して勝ち馬まで0.1秒は負けて強しの内容でハナにこだわらずとも番手からで十分勝負できるのが魅力
ただ、他の競馬場と比較しても極端に深い今の園田コースで立ち回りの上手さを活かすタイプのこの馬が外外を回し続けて59kgの酷量が響いてきそうな心配もあり、秋から冬にかけて季節的に調整が難しいところがあるのかもしれない

5.テイエムサウスダン[JRA] 岩田康
牡4 58.0kg
→ 一昨年の兵庫JGは今と砂質が違うので何とも言えないところはあるが、雄大な馬体で高知の黒船賞の勝ちっぷりを見るに今の深い砂の方がより合うイメージは強い
ラプタスと単純なスピード勝負になると分が悪いとは思いつつ、名古屋でのレースと違いイン逃げではないラプタスなら十分に逆転可能と見るしどれだけ速くても1.25.8〜1.26.5での決着であれば4歳馬として初の戴冠も

6.イグナイター[兵庫]  笹田知
牡3 52.0kg
→まずゲートに入れたことを素直に喜びたいし前から競馬しても好位から競馬してもこと園田1400mであれば最後にはこの軽ハンデがモノを言う気もする
時計が1.26.5を切るような形になった時にどうかだがまだまだこの馬自身が本気のパフォーマンスを見せていないのも事実
鞍上が笹田Jに戻る点が気になる人は多いと思うが兵庫JGでバウチェイサーをあと一歩まで導いた積極的な手腕に期待したい

2.ワイドファラオ[JRA]  C.デムーロ
牡5 57.5kg
→ ベスト条件かどうかとなると微妙な気もするがコーナー4回で時計のかかる馬場であれば好走可能なタイプ
ハナ争いが激しくなりそうなここで単騎逃げの形を作れるとは思えない点はマイナスだが鞍上が好位で脚を溜めて抜け出すような形が取れるかどうかだが、昨年G1を勝利していて57.5kgは絶妙なハンデに映る

8.ヒロシゲゴールド[JRA] 亀田温
牡6 57.5kg
スピード負けはしないはずなので課題は力の要る馬場でのコーナー4つではあるが南部杯のようにある程度楽に走らせてもらえることが叶えばといったところ
鞍上は園田での騎乗に光るモノはある

3.スマハマ[兵庫]  吉村智
牡6 55kg
→まずは1年4か月ぶりで反応も悪かった中できっちり勝ち切ったことは評価すべき
もう1走使うかどうかは状態を上げることにこだわってのことだろうが過去の実績からは脚質的に展開を考えると劣勢か

4.スマートアヴァロン[北海道]  落合玄
牡9 55kg
→ 高齢の追込馬で度々このレースで穴を開けてきた存在と被るのは今年はこの馬だがこの2年間での成績からはやや見込まれすぎの感
直近のレースではもう少し溜めが利いていればといった内容が続いたので手替わりで園田コースの経験を積んだ騎手での一発を狙いたい

10.イダペガサス[北海道]  服部茂
牡6 52kg
→ スマートアヴァロンの55kgに対してかなり恵まれた印象のある斤量
基本的には好意差しタイプではあるが金沢SCのように末を伸ばす形も可能
展開を待って上位争いに顔を出したい


[レース展開]
逃げたい馬はワイドファラオ、イグナイター、ラプタス、メイショウワダイコだが速さを考えればイグナイターとラプタスのハナ争いか
新子勢はどちらかを当て馬のように使う厩舎でもないが形的にラプタスが逃げなら結果度外視で大外のメイショウは絡むことに徹するはず
先行争いのすぐ後ろにヒロシゲゴールド、ワイドファラオ、スマハマらが続きテイエムサウスダンはそれらを見る位置から
向正面ではメイショウが下がるところに引き続きイグナイター、ラプタスを目掛けてヒロシゲゴールド、ワイドファラオが速いペースを追いかけて3角手前では3,4番手に取り付いて4角過ぎのラストの争いに勝負をかける
あとはそこにスマートアヴァロン、トーセンレビュー、イダペガサス、クリノフウジンといった中団以降で流れに乗れた馬が台頭する流れになるかどうか


[予想]
地方馬の悲願まで数cmに迫った昨年のレースほど前が楽をする展開かどうかだが、ラプタスが強引な競馬に出ていなければ勝っていたのはサクセスエナジーではなくベストマッチョだっただろう
本当に僅かな差まで来た今年はイグナイターの素質に期待したい
揉まれ込んだりうちに閉じ込められたりした時の怖さはあるが、少なくとも園田の馬場で見せてきたパフォーマンスは歴代の所属馬と比較しても3歳にして遜色ないところに位置するはず
地方の、そして兵庫の念願成就を期待する

ラプタスとテイエムの比較では園田コースならテイエムを上に取りたいし、ラプタスは58.5kgで圧勝した佐賀での例もあるので斤量そのものはそこまで気にしないで良いと思う反面、スタートの怖さと外目での立ち回りに不安があるので単穴より一段落とした評価とする

内をロスなく立ち回ってのワイドファラオの粘り込みとスマートアヴァロン、イダペガサスの雪崩れ込みに警戒したい


◎ 6 イグナイター
◯ 5 テイエムサウスダン
▲  4 スマートアヴァロン
△  2 ワイドファラオ

以下、3着候補
10 イダペガサス
11 ラプタス

買い目
6→5→2,4
6→2,4→5  この4点が本線

6→2,4→2,4
6→2,4,5→10,11 この8点が本線の抑え

5→2,4,6→2,4,6,10,11  12点
2,4→2,4,5,6→2,4,5,6,10  18点


あくまでも的中にこだわって一角崩しを含めた狙いなら上の買い方で、上位人気馬が早めの勝負に出た場合は下の買い方をしてみても面白いかもしれない

南関東の強力な馬をこちらに呼び込むためにも浦和のゴールドカップとの開催スケジュールは分けてほしいなと思う次第


4歳馬の初勝利か
地方馬の悲願か
やはり5,6歳が強いのか

見どころの多いレースとなりそう

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