2023 スプリンターズSの予想

中山芝コースの状態について
・Cコース使用
・時計水準はやや遅め
→ 開催最速は1.07.6 (9/10 セプテンバーS)
・特に3コーナー内側が悪い
→ しかし内枠馬の好走が極端に目立つ

※先週の大雨の後の日曜の時計はそこまで悪いというわけでもなかったが、今週の土曜の時計は距離に関係なく高速馬場の開幕週からはかなり要するようになっています

それでも内側をロスなく通って直線良いところに出してきた馬が比較的好走しているので一日経って大外ぶん回しが届くとも考えにくい

距離は違えど昨日の秋風Sのルージュエヴァイユが見せた道中は最内選択→直線ではスライドして外出しというような好走が特に目を引いた
※これはパトロール観てもらえばと思います

内枠馬と先行馬の活躍が目立った9/30の芝コースのレースからは変わらず内前有利を仮定しておりますが、日曜の8Rまでを見て当日の傾向は頭に入れておく方が良いでしょう


1.レース展開

☆激化しそうな先行争い
②テイエムスパーダ
⑬ジャスパークローネ
⑯モズメイメイ
→とにかく主張したい3頭の枠の並びに注目

ジャスパークローネと同居したレースでハナが取れていないテイエムスパーダが行ききる姿勢は見せるはずだが、行くしかないジャスパークローネも徹底して引かない馬でモズメイメイも行ききれないと味が出ないので前半600mは馬場が多少悪くとも32秒台(遅くとも33.0程度)での突入は免れないと思います

各馬とも速いペースの入りが問題になるタイプではなく単騎で行けないと脆いというのが共通した特徴となります

逆にペースが上がらず一見楽な流れで仲良く回ってきてもこの3頭が真横に馬を置いた状態で集中して走りきることは困難なことから揃って好走することはおそらくありません

何よりこの3頭の直後につけた馬の追走も楽になって簡単に差し切られてしまう懸念が大きいことから限界ギリギリのスピードで行ききって残せるかどうかという駆け引きになるでしょう

斤量面で有利なモズメイメイも無理はしない鞍上ではあっても今回は積極的に行くイメージです

☆注目ポジション1
この3頭の後ろにつけるイン目の好位
最も有利なポジションになると見込んでいます

候補として
①ナムラクレア
⑤ウインマーベル
⑥ママコチャ
⑩マッドクール

が挙げられます

ナムラクレアはもう一列後ろになるかもしれませんが枠が枠だけに詰まるのを避けて好位の前目をとる可能性もあります

交わすのが早すぎても急坂で後続にやられてしまう場面がよくありますが、内目でロスなく余裕残しで回ってこられた馬の好走が目立つ馬場です

昨年のジャンダルムが制したレースまで極端に内回りを目指さなければいけない程の内しかダメという馬場でもありませんが、昨年のジャンダルムは抜け出しが早すぎても押し切れたのはあまりに内有利が過ぎたためと言えます

昨年は逃げ2頭の直後に位置したジャンダルムが1枠2番の利をフルに活かして勝利しましたが、①ナムラクレアが5〜6番手までのインで抜け出すポイントを間違えなければかなり良い競馬ができるでしょう

ただ、昨年は内の利がわかっていても外目枠からわざわざ外を回すようなことはしないと思って◎をつけて終始外を回してきたナムラクレアのことをイマイチ信用しきれないところがあるのも事実です

今年は意地でも◎はつけたくありません 笑
さすがにこの枠からとなると昨年のように外を張ってという場面はないと思いますが、、、

1.ずっと悪いところを通り続けて消耗
2.直線で出すところがなくてもがく
→高松宮記念とセントウルSを完勝して1.8倍ながら12着に敗れたビッグアーサー(1枠1番)みたいになる場面のイメージ

ナムラクレアはここぞという場面で勝利をおさめることのない馬という認識になりかけている部分もあることと、昨年いくら外に張りながら走ったとは言え普通に回ってきても勝てていなかったこかな?という印象もあります

それでも今年のメンバーで常に強いとこと戦ってきたナムラクレアについてはここで勝てないと!というのも陣営として強い思いはあるでしょう

ウインマーベルは前走の惨敗が尾を引いてる感もありますし調教の動きも抜群に良くなったとは言いにくいですが、昨年のスプリンターズSで内を通らず勝ち馬とタイム差なし且つ4コーナーのコーナーワークからあの結果になったと言える中山適性の高さを感じた存在です

調子が昨年ほどの水準になく58kgを背負う古馬として条件は昨年よりかなり悪くなったと言えなくもありませんが、この人気なら相手には考えても良いのではないかと思います

ママコチャは川田J起用の本気度の高さも窺えることと1200mの適性もかなりありそうで3枠⑥番という絶好枠を引けたので怖い存在ではありますが、小倉・京都での連続好走と中山コースで同じような対応が叶うかどうか

2〜3歳時の阪神コースでの内容からも坂がプラスになるタイプとは思いにくいので鞍上の剛腕が埋められるかどうかでしょう

最も面白そうなのはマッドクールで馬格もあるので多少荒れた馬場対応も苦にしないでしょうし、メンバーの中では唯一の前走からの58.5→58という斤量減もあります

目標にされるよりはする方が力を活かせるでしょうし時計が速くても遅くても対応可能です
崩れたのは前走のCBC賞のみでジャスパー、テイエムが55kgに対してマッドクールは58.5kgだったのが今回は同斤量で人気も逆転と最も手頃な人気に感じるのは個人的にはマッドクールです(テイエムは牝馬なので56kg)


☆注目ポジション2
インもしくは馬群の後ろでの後方待機
中途半端なポジションよりも思いきって脚を溜めて間を縫ってくるイメージ

候補として
④ナランフレグ
⑨アグリ
⑭エイシンスポッター

が挙げられます

この中で最大の注目は休み明けのセントウルSで32.4の鬼脚を披露したアグリでしょう
これまでの先行抜け出しではなく後方から本当に切れ味鋭い脚で抜けてきた内容は驚きました

あくまでもここへの叩きとして後方の位置を選択したと言えなくもないので今回はもう少し前目のポジションを取る可能性もありますが、継続して横山典Jが騎乗するとあって前回のイメージはそれなりに大事にしてくる気はします

枠的にもうまく抜け出せる位置にさえ誘導できればチャンスは大きいでしょうし、届かないような位置から一気の差し切りを決めるとしたらこの馬なのかな?というイメージです

馬場も渋ると良くないタイプで時計がかかりすぎるとどうか?というところはありますが、後半勝負で十分圏内に押し上げそうな気はしますしモリアーナのあの差し切りを見るにこういうタイプに乗る横山典Jはやはり怖いな思います

ただ、良くも悪くもエンターテイナーの横山典Jなので前の潰し合いの真後ろになることも考えられるため過信は禁物というところでしょうか

ナランフレグは昨年も3着に入っているように舞台適性も含めてとにかく内が空くのを待つイメージの好走が期待できる枠に入りました

人気的にも今回は非常に買いたい手頃感がありますし調教の反応も良くなってきています
秋の中山1200mはなぜか好相性の丸田Jが飛び込んでくる場面を期待したいです

エイシンスポッターはゲート番が外になってしまったことから逆に狙いたい存在です
ナランフレグやアグリに比べると外外を回し続けることになりますが、セントウルSでは内でブレーキがかかる場面もある中で後半32.5とアグリに迫る上がり2位を記録していますし、外枠で前に障害もなく抜けてくる方が成績も安定しています

そういう意味では3着くらいに置くにはうってつけの存在とも言えますし人気がないからこそ買っておきたい一頭という風に個人的には考えます


☆簡単なまとめ
最も得しそう→逃げ馬3頭の後ろの好位勢
逃げ馬の脱落次第→アグリらの台頭も
ナムラクレア→枠が良い方にも悪い方にも出そう


2.過去のデータの一部
(2014は新潟開催)

a.馬体重の傾向
4年連続500kgオーバーが勝利中
→更にその前の4年は470〜490台の勝利
※ 430〜440台は基本的に不振だが3着内の2/30は該当

b.人気傾向
1番人気 5-0-1-4
2番人気 1-4-0-5
3番人気 2-2-0-6

1〜3番人気が8-6-1-15と複勝率にして50%と人気馬が完全有利とは言いにくい傾向です
特に3着には5番人気2回以外は7〜15番人気の馬が占める確率の方が高く3着穴目の馬を並べて買うべきレースと言えなくもありません


c.リピーター
競馬には同じレースやコースで好走を繰り返すリピーターという存在がいます

カレンチャン
ロードカナロア
ストレイトガール
ダノンスマッシュ
レッドファルクス

近年のスプリンターズSで複数回馬券対象になった馬はこの辺りでしょうか(抜けてたらごめんなさい)

ピクシーナイト
ナランフレグ
ウインマーベル

このあたりにはリピーター要素がありますしどれか来ても配当はやや上がる傾向にあるのでリピーターの活躍には一応注意しておきたいです


d.血統背景
もともと中山1200は父系にも母系にもミスプロ、ノーザンダンサー、ダンチヒ、ストームバードの庭というところもありましたが近年はサンデーサイレンス系の好走も目立ち始めています

※これはもう今の日本の馬産地のサンデー(ディープなどの後継)依存の弊害以外の何物でもない点は大いに関係しているとは思います

しかし、土曜の中山1200もミスプロ系が圧倒的に良かったですが父系のSS系は苦戦(母系は◯)というところで、これはミッキーアイルを父に持つナムラクレアやメイケイエール、そのほかもSS系のナランフレグやエイシンスポッターあたりには???というところはあります

※1600,2000mのレースは父系にSS持ちじゃない馬はむしろダメだったのであまり関係ないかもしれません

ただ、1200mに限ればミスプロ系が圧倒的有利な馬場にはなっていると言えそうです
→ロベルト系の活躍も目立ちました

あまりこの辺を事細かにら書きすぎても結局どの馬が血統的に良いの?ってなると思うんで、簡単にまとめると

⑤ウインマーベル
⑦オールアットワンス
⑪ジュビリーヘッド
⑫ドルチェモア
⑮キミワクイーン

この5頭が父ミスプロ系×母SS系です

どれも全然人気が無いので血統的に狙うならこの中から1頭くらいにした方が良いと思いますが、潜在的に血統面から推せる他の馬は

③ピクシーナイト(ロベルト×リファール)
④ナランフレグ(SS×ロベルト)
⑨アグリ(ストームバード×ダンチヒ)
⑩マッドクール(ノーザンD×クラリオン)

※特にアグリは特注としておきます

まぁ、こんなデータに関しては本当に強い馬が出てきたら覆されるものですが中山芝コース1200mのミッキーアイル産駒は正直買えたものではないというのが数字として出ています
(福島や小倉の短距離戦向き且つ3歳戦までというのがミッキーアイル産駒の特徴ではあります)


a.〜d.まで簡単なデータを出しました

展開分析から買いたいと思っている
マッドクールやアグリに加えて

a.馬体重470〜500以上(特に500以上)
b.人気薄激走タイプの3着は狙いたい
c.リピーターに一応注意
d.血統背景

積極的に買う馬候補
④ナランフレグ
⑤ウインマーベル
⑨アグリ
⑩マッドクール

紐では買う馬
①ナムラクレア
③ピクシーナイト


ちなみにウインマーベル8番人気14.0倍はいくらなんでもネクロマンシー中井くんの影響力だとは思いますが、前日の夕方30倍だった馬が14倍となると・・ねぇ?😅 笑


最後に簡単に一頭ずつまとめ

①ナムラクレア
馬券内は大丈夫だけど勝てないってイメージ
→中山に限っては馬券内も果たしてどうなのかなぁ?

②テイエムスパーダ
引くわけないのでどこまでもつか
→団野Jともバチバチの予感

③ピクシーナイト
前走でちょっと良くなった感も見えたし最終追いでこの馬らしくなったイメージもある
→調教に跨った福永先生のコメントも良かったし中山1200mなら戸崎Jも中京や阪神と比べれば良く2年前のあのメンバーであの勝ち方したから100%に戻らなくてもやれて当然の下地はある

④ナランフレグ
流れが激化するならそら狙いたいしロスなく回ってくれば昨年以上の結果も得られる存在
→秋の中山野芝の丸田Jの成績も◯

⑤ウインマーベル
中山コースは◯だと思うし前走で見限られるかと思ったけど人気競馬YouTuberが本命にして旨味は半減以下
→状態が昨年ほどではないものの昨年の好走は記憶から消しにくい

⑥ママコチャ
急坂コース対応次第のイメージ
→陣営の強烈な勝負気配は感じられるのをどう捉えるか

⑦オールアットワンス
長期休養明けの新潟千直を内枠から勝利したのはエーシンヴァーゴウ以来2頭目でそのエーシンはその後も使い詰めでスプリンターズS3着と非常に不気味な存在ではある
→+20kgが成長分もあったかとなると相手関係が楽だったとはいえあの伸びはここでも驚異

⑧メイケイエール
使うより間隔開けたいので休み明けは◯
ハミを強烈に噛んで引っかかるタイプの馬だけに前が速く流れるのは向くかも
→勝つか惨敗か、単勝ちょろっとだけ買うのが正義のタイプかも

⑨アグリ
前走もスムーズならもっとなんとかなったかな?というところはあるものの中2週であの脚を使って遠征競馬という点は多少気になる
→前でも後ろでも競馬できる強みがあるのは短距離戦においては非常に魅力高い

⑩マッドクール
仮にCBC賞をもっと走っていたらどの人気だったのか?となると狙って損はなさそうな存在でパワーもスピードも兼備の大型馬だけに課題は休み明けだけか
→あまりにも速すぎると心配はあるが速いペースを番手で折り合えるのがこの馬の強みでパワーが最後の坂で活きる気もする

⑪ジュビリーヘッド
自力の問題と枠の問題さえなんとかなれば
→安田隆厩舎なのでナメると痛い目に遭いそうな気もするが自力がここでは不足の感はある

⑫ドルチェモア
最低人気でもGⅠ馬ではあるし調教も変わらず良い動きをしている
→ただ、ここでの大変身となるとさすがに考えにくいのが正直なところ

⑬ジャスパークローネ
逃げさえすればなんとかしそうな気もする
母父にキトゥンズジョイ持ちというのも中山では活きる気もするのでハナ争いの結果次第か
→テイエムスパーダよりゲートは速いが二の脚も含めて果たしてどこまで単騎の形を作れるか

⑭エイシンスポッター
外目枠はこの馬にはむしろプラス
→外外を回しても届くようなラップ構成になるかどうかだけ

⑮キミワクイーン
今の少しタフなコースで小柄な牝馬となると心配
→騎手で誰を買うか?となると横山武Jの成績が最も安定はしている

⑯モズメイメイ
ハナ争いに加わるためにもまずゲートを前回以上には出したい
→3番手からで味が出るとも思いにくいので行ってどこまでというレースをしてほしい


予想

◎⑩マッドクール
◯⑨アグリ
▲③ピクシーナイト(☆)
△△④ナランフレグ
△⑭エイシンスポッター
三連単の紐候補
①ナムラクレア
⑥ママコチャ

③⑨⑩→③④⑨⑩→①③④⑥⑨⑩⑭ 45点
③⑨⑩→①⑭→③④⑥⑨⑩ 24点

むしろ3着に下位人気固定の三連単みたいな買い方をする手もあるのですが今回はこれで行ってみようと思います

あとはウインマーベルのパドック次第で入れて違うのを削るかどうか、としておきます

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