ダービーシリーズ第5戦 第23回兵庫ダービーの予想

園田11R
16:15発走
園田1870m

無敗で園田ジュニアカップを制したガリバーストームが怪我で離脱
菊水賞、兵庫CS、のじぎく賞とダービーロードへの各陣営の歩みとレース内容を含めて予想していきたい

3度のスパイラルコーナーは入り口は緩やかで出口が急になる
スピードのコントロールができないと大きく膨らむ

1870m地点のスタート地点のゲートは滑りやすいことで有名で兵庫CSで抜けた1番人気のドライスタウトが大きく出遅れたことも記憶に新しい

どの陣営も基本的に内か馬の後ろに入れて息を入れたいだけに逃げ馬以外の各馬はいかに溜めを作れるかが重要となる


過去のデータについては馬場の砂質が変わった近年は特に参考にはしていないが、過去の結果にも少し触れておく


2021  2.03.9 良
1着③スマイルサルファー 4人気 大山真/渡瀬
2着⑥シェナキング 2人気 吉村/山口浩
3着①エイシンイナズマ 3人気 下原/平松
→ 1人気サラコナンは4着(2.04.9)

追込み一辺倒からの脱却を目指して4番手から前を追ったシェナキングが先に向正面で抜け出したサラコナン、内3番手で流れに乗ったエイシンイナズマと長い三つ巴の争いを制したと思ったゴール前で7番手から徐々に差を詰めていたスマイルサルファーの追い上げに僅かに屈した
1〜3着までハナ、ハナの大接戦で強い先行馬目掛けて競馬をした馬を目標にした馬たちの激しい攻防が展開された


2020  2.04.3 重
1着⑦ディアタイザン 7人気 杉浦/碇
2着⑨ステラモナーク 1人気 下原/新子
3着⑪イチライジン 2人気 吉村/田中範

前有利の馬場を活かし逃げ・番手で決した一戦
連対した2頭が短距離志向の強い馬で世代レベル自体が低かった印象もあるが、唯一後方から追い上げたイチライジンは枠と展開の助けが欲しかった


2019  2.00.5 良
1着⑥バンローズキングス  3人気 吉村/松平
2着⑫テンマダイウェーヴ  7人気 杉浦/新井
3着③オオエフォーチュン  9人気 山田/住吉
→ 1人気④ジンギは4着(2.01.3)

菊水賞では6着に敗れていたバンローズキングスは兵庫CS3着好走の余勢を駆り4番手から早めに先頭に立ち3馬身半差をつける楽勝
速いペースで飛ばして早めにバテたアヴニールレーヴを早々と交わしたテンマダイウェーヴとのマッチレースを4コーナーで制しきる強い競馬で勝時計も優秀だった
2〜4着まで1馬身、クビの接戦になったが後方11番手から追い上げたオオエフォーチュンがジンギを捉えきって3着に上がった


ポイント

①現時点での距離適性は深く気にしすぎない
→この後で1230,1400路線に進む馬でも現時点のスピード能力と完成度で距離の克服は可能

②リーディング上位厩舎でダービー制覇は新子のみで騎手も基本的に上位騎手を信頼したいが田中学と下原が近年不振
→大レースに強い大山、杉浦には注意が必要

③1番人気は6連敗中


好走馬のステップ(前走に限らず)

菊水賞で6着以上
兵庫CSで掲示板
のじぎく賞連対 ※菊水賞未出走の場合
1700m戦以上で勝ち鞍

また菊水賞で上位人気を裏切って評価を落とした馬も好走しやすい

調教師成績(過去15年)
3勝→田中範
1勝→新子、松平
その他は初制覇がかかる

騎手成績(過去15年)
3勝→田中学
2勝→下原
1勝→吉村、杉浦、大山真

※1 田中学は2010年ハイパーフォルテ以来制覇なしで過去5年で4度1番人気で敗戦中で3度の2着と1度の3着がある

※2 下原は2006チャンストウライ,2009カラテチョップ以来制覇なしで2度の2着と3着が1度と菊水賞に比べると信頼度は格段に落ちる

過去15年で6勝の木村健の引退によりダービージョッキーの称号は戦国時代と言える

有力馬解説

1.ローグネイション 牡 杉浦/田中範 4〜5人気
→3戦続けて1870mを使われておりダービーの勝ち方を最も知る厩舎だけに過去の戦績以上に人気はする印象
血統的に長めの距離が良いし確かな寄せは誇るだけに展開面での助けがあれば内枠をうまく活かして抜け出す場面があっても良い

2.ベルレフォーン 牡 下原/新子 1〜2人気
→菊水賞を抜群の立ち回りと抜け出した同厩のバウチェイサーを目標に鋭く伸びて快勝
今回も再現が狙えそうな枠ではあるので菊水賞よりもペースが落ち着きやすくなる今回は道中の追走ポジションと何を目標に競馬をするかが鍵
血統的に距離が伸びるのはマイナスなのでおしまいに賭けて脚を溜めきりたい
イグナイター同様に新子厩舎最大のパトロンの馬なのでこちらでの勝利を狙いにくるはずではある

4.ニネンビーグミ 牝 廣瀬/松平 4〜5人気
→小柄ながら菊水賞6着→のじぎく賞1着と牡馬混合で自分のペースで逃げられるかどうかが課題
すんなり行ければ1700m戦でベルレフォーンに勝利経験があるのはこの馬とガリバーストーム(2着アンサンも)だけなので多少飛ばす形になっても行ききりたい
距離は伸びて逆に良くなる可能性もある血統

5.バウチェイサー 牡 笹田/新子 3人気
→好走したレースと菊水賞や門別のレースを見返すと現状は番手競馬よりも自分のリズムで走れる逃げの競馬に徹した方が良さそう
何が何でもという出方をしないので今回もニネンビーグミに主導権を握られると3コーナーまでに余計な消耗がありそうなイメージはある
馬券を買う側としては逃げて負ける分には悔いなしだが、逃げもせず他の目標になるだけのレースになってしまうと菊水賞の再現のような気もする

6.ニフティスマイル 牝 井上/田中一 7人気
→順調にこれていたらもっと活躍が見込まれた馬でのじぎく賞は展開に泣いたが非常に良くなってきた印象もあるので牝馬ではこれという印象
騎手としては2,3着なら穴を空けるタイプなので紐あれの要因になるやも

7.エイシンクエーサー 牡 田中/橋本 1〜2人気
→偉大な父に続きダービートレーナーがかかる橋本厩舎の今年の厩舎力と騎乗機会連続重賞勝利中の田中とのコンビでエイシン勢にとってもダービーの称号が欲しいところ
関係者から聞こえてくる声も非常に良くなっているというコメントばかり
個人的にはどうしても母のイメージと地方ではなぜか浦和1400mベストのネオユニヴァースという血糖について距離が適性外な気はすることと、完璧な立ち回りで惜敗した菊水賞から外目の枠になることも不安
最終的に1番人気になることやダービーで長らく勝利から遠ざかっている鞍上にも不安がないわけではなく、昨日の競馬を見ていても田中の前になぜか不利が生じるレースもあった
断然の信頼は置きにくいのが本音

8.サヨノハッピー 牡 田野/有馬 8人気
→菊水賞3着のバウチェイサーが同様にバテれば自然とこちらが上に来てもという感はあるし、内枠だと流れに乗れない馬なのでこちらに関しては外目で良かった印象
個人的に昨年途中から田野に何度も大きな配当を取らせてもらってきたし、廣瀬のようにそろそろ一枚ズルムケる時が来ても良い

11.ベラジオボッキーニ 牡 吉村/坂本 6人気
→なによりも魅力は鞍上だがこの馬は良い競馬をしていても致命的な不利を受けたり外外で脚をなくしたりと本来の実力が発揮できなかったレースが多い
吉村自身も菊水賞は下手に乗ったと言っているのでここで渾身の騎乗が見たいがまた外枠なので評価は上げにくい点をどうするか


予想

ニネンビーグミはハナならもしかしてのイメージはあるが執拗にバウチェイサーに絡まれる形になれば厳しい
前残りを許すまじと吉村や田中も迫ったところにローグネイションとベルレフォーンのどちらが良いところから伸びてこれるか?というイメージが湧きやすい

途中から外に出して早めに追うベラジオボッキーニも怖さはあるが、距離が伸びて後方から追い上げてきそうなニフティスマイルとサヨノハッピーが来る馬券を狙いたい

☆ 
④ニネンビーグミ
⑤ バウチェイサー
この二頭は頭だけ買う、2,3着は買わない
理由は普通に走れば1番速い反面でイグナイター同様に笹田がまた上手く乗れないイメージが強すぎる

◎ ② ベルレフォーン
久々に下原の勝利に期待、枠が完璧
新子勢二頭は兵庫CSは調教も抜いていたのでここで完璧に仕上げてどこまでやれるか
早仕掛けには若干の不安あり

◯ ⑥ ニフティスマイル
吉村が乗ると早めに先頭めがけてお釣りが無くなるので必要以上に待ってしまう井上が逆に良くなる可能性があるのでちゃんと溜めれば浮上可能なだけの脚がある

▲ ⑧ サヨノハッピー
田野に期待、ただそれだけ
菊水賞の時より気持ちもう少し溜めてほしいが内の有力馬に先に出られるのを我慢するか先に出るかだが今年長めの距離で走らせることにかなり定評がある騎手だけに上手く乗ってくれるのを祈るばかり

△ ① ローグネイション
脚を溜めれば後半確実に浮上するが寄せて終わりの印象があるので通りたいところを下原に通られて外を回す形になればロスが生じて厳しい気もする

△ ⑦ エイシンクエーサー
先行馬の後ろで流れに乗ってバウチェイサーが頑張り続けてくれればといったところで他の目標にされやすいことと距離延長が心配なのでこの評価にとどめた

3着候補
⑪ ベラジオボッキーニ
吉村が何度も同じ失敗をするかどうかだけ
枠は微妙だが長く追う手腕に期待

フォーメーションA
④⑤→②→①⑥⑦⑧⑪
④⑤→①⑥⑦⑧→② 18点

フォーメーションB
②→①⑥⑦⑧→①⑥⑦⑧⑪ 
①⑥⑧→②→①⑥⑦⑧⑪
①⑥⑧→①⑥⑦⑧→②
37点

合計55点

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