2024 安田記念の予想

今日はなるべく短くまとめます

どちらに転ぶかわからなかった東京コースの馬場は雨が一旦止んだ現時点で稍重

昼過ぎからレースまで降り続くことは確定したものの激しい雨になるには至らなさそうです


キレ味が完全に封じられるまでには及ばないと思いつつもこのままの馬場であれば直線はどこを通ってもそこまで大きな差は無いかもしれません

それでもキレ味を身上とする馬は外の方が伸びるのは土曜の芝コースのレースを見ていても明らかでしたので、レッドモンレーヴ・ナミュールあたりは進路取りが難しい枠の並びになったと言えると思います

レース展開はウインカーネリアンの逃げからドーブネも深追いせず2番手の形でロマンチックウォリアーがいつも通り番手抜け出しを図るという見立てをするとペースが上がりきることはあまり想像しにくいです


昨年は最初の3F34.2で半マイル通過46.0とレースタイム1.31.4からすると後半45.4で若干後傾気味

とは言えジャックドールとソダシもそこまで行く形を見せなかったのでペースは早めに落ち着きました

今年のドーブネがどこまで番手OKの姿勢を見せるか?ではありますが昨年の⑰番枠よりは主張しやすい⑪番枠とこの枠の並びとなればペースが34.2前後になったとしても各200mごとのラップ12.0-10.8-11.4だった昨年ほど上がらないかもしれません

仮に12.0-11.0-11.4となるとウインカーネリアンの粘りは昨年以上になっても不思議ないでしょう


気になる番手・好位組の出方としてはロマンチックウォリアー次第となりそうですが、パラレルヴィジョンやフィアスプライドといったラストのキレ味勝負を避けたい馬あたりも位置を取りにくることを想定しています

1番のポイントは内枠を引いた(引いてしまった)ガイアフォースがどの位置からどの馬を見て競馬するかというところです

2000mの秋の天皇賞でも800m〜1000m通過46.3-57.7という流れを2番手で追走して1400m地点で1.20.7で走れていることを考えるとマイルの流れでも先行して残すということは可能でしょう

仮に控えすぎてしまうと抜け出したいところで脚色の良くない番手・好位馬たちの壁になってしまいかねません

1枠2番が結果として仇にならない競馬になることを願うならば直線は最内か内から3,4頭目からの抜け出し狙いで好位で回る選択以外は無いというのが個人的な見立てです


正直、今年の安田記念は少しペースや馬場状態が変わるだけで「1〜14番人気くらいまで何が来てもおかしくない」というのが率直な印象です


・先行馬が簡単に止まるペース/展開にはならない
・差し、追込馬については最初から真っ直ぐ外から追える馬
・馬場適性とコース適性ならコース適性を優先的にする程度で考えすぎない

このあたりになってくるかと思います



[評価しない馬]

⑩ソウルラッシュ

コース適性を重視するというのはこのまま稍重〜重開催になるとした場合に人気になりそうなソウルラッシュを過大評価しないということです

確かにソウルラッシュの稍重〜重4-0-0-0は素晴らしい馬場適性だと思いますが過去2年マイラーズC1,3着の好走→安田記念13,9着という凡走からモレイラJ鞍上とは言え上位3頭に名を連ねるまでの好走に繋がるか?となるとよほど恵まれないことには厳しいと感じています

富士Sでセリフォスの2着があるので東京コースが全くダメという考え方ではないですが、安田記念以来4ヶ月ぶりで調整もしやすい中での2着とマイラーズCから約1ヶ月半の調整期間では違う面もあるということ

そして富士Sはアオイクレアトール、アルサトワ、ダイワキャグニーが引っ張って先行勢が何も残らないようなレース展開だったことを考えると

今回ペースが上がりきらずに先行勢がなかなか止まらない形になると過去2年のように馬群でもがき苦しんでゴールという結果をなぞるようなイメージが拭いきれません

オープン入りしてからは間隔の短いレースで掲示板まで来ることはあっても馬券内に絡むような最後の一押しが利いていないことを考えるとしっかりと間隔は空けて仕上げるタイプということなのだと思います

いかにモレイラJの短期免許再交付がかかっているレースとは言えどソウルラッシュは早い段階で買えても3着までと決めて予想しました



③レッドモンレーヴ

枠の並び的には④番枠からであっても1400mで大外強襲を見せたように内からスルスル抜けてくるようなレースプランは考えないでしょう

とにかく大外からどこまでキレ(末を)を出して伸ばせるかという形を考えるがゆえに少しでも水分が残るような馬場になると厳しさを感じます

1600mでも良馬場ならと考えていたのですが、まだ時計の出る馬場であることは救いではあるものの個人的には買えても3着候補の一角までというところです

パンパンの良馬場であれば本命候補まで考えていただけにやや運にも見放された感を感じてしまいます



⑤ナミュール

間隔を詰めた方が結果を出す高野厩舎ですしヴィクトリアマイルでは出遅れも響いて0.5秒差に敗れたという見方もできないことはない

だからこそ4番人気程度で買える今回は絶好の狙い目に感じつつも昨年何も良いところがなかった残像が頭に残っていますし、ある程度の位置で捌けないと今回は厳しい展開になると感じているので時期的な要因も加味して買わない選択を取りたいです

ただ、前回は絶対的な主役という立ち位置から解放された面はあるので激走には注意が必要な典型例ではあります


⑰セリフォス

絶好の狙い目は今回だと思っていただけに⑰番枠はこの馬にとっては想定外の試練となってしまったと言えるでしょう

理由としては馬の後ろや馬込みに入れないと力んで消耗してしまうこれまでのレース結果からです

立ち回りの上手さを活かすタイプだけに枠は外より内中でとどまってほしかったと思いますし、前からでも後ろからでもレースを展開できるタイプだけに最初から動かして馬込みに入れる必要のある枠に入ったことは勝負どころで影響しそうです

またダイワメジャー産駒の5歳春はいかにもギリギリのイメージもあるので頭で買うというのは避けたいところ

理由としてはそれだけでも3着候補までに落とせるというのが個人的な見解です



⑨パラレルヴィジョン

ルメールでも6番人気というのは美味しいと見る考え方も美味しくないという考え方もできます

もともと期待の大きかった馬だけにこのところの活躍は遅すぎるくらいではあるものの相手関係がこれだけ上がっても6番人気というのは個人的には買えないわけではないですが買いたくないという結論になります

レースセンスの高さは疑う余地もありませんし前が粘り込んでしまう結果になってしまった場合には怖さもありますが、段階を踏むにはいきなりレベルが上がりすぎることは積極的に嫌いたいです

マイルベストの馬がそれ以外の条件で走っていただけという見方はもちろんできるのでその辺りをどう判断するかでしょう

ただ、1800〜2000mで負けてはいけない相手に負けすぎの感は否めません


と、いうことで1〜2着で買いたい候補から2〜4番人気の馬は下げるということになりました

今年の安田記念は何が来てもおかしくないと思うので思いきって振り抜いてみるのも一つかな?と



[買いたい馬]

②ガイアフォース

昨年の4着は道中の進路取りが全てだったと思います

周りがスタートから速かったために位置が取りきれずにコーナーではずっと勝ち馬のソングラインにコースを閉じられてしまっています

とは言え直線に向いてからはほぼ真っ直ぐ追うことはできたことを考えると単純なキレ味勝負では分が悪いでしょう

真横に並んでいた馬の中ではソングラインに出し抜かれた以外は大外から追い込んだシュネルマイスター以外に先着を許していない点からも位置取りと直線の進路取り次第で好勝負必至と考えています

ただ枠順だけはもう少し外側が良かったとは思います



⑦ロマンチックウォリアー

東京の高速馬場対応への懸念という点が調教動画で一気に払拭された感はあります

普段はシャティンのコース形態を活かしつつのロングスパートが持ち味の馬だけに広いコースで内から外から襲いかかられた際にどうなるかはやってみないとわかりません

ただ、香港でこのクラスの馬が全盛期の状態で来日することを思えば今の日本のマイルレベルを考えても頭何個も抜けていると見るのが妥当だとは思います

本命は宝塚記念でしょうがスプリント戦でも勝ち上がってきてマイルGⅠでもゴールデンシックスティと僅差の競馬をしている馬というのは忘れてはなりませんし、2000mのレースが主体ではあっても緩めの馬場が大得意のプログノーシスをあっさり完封している点は評価すべきでしょう



[妙味的にも買いたい馬]

⑮ヴォイッジバブル

暮れの香港マイルでナミュール、ソウルラッシュ、セリフォスに先着しての2着というだけでなく中距離戦でもロマンチックウォリアーと差のない競馬をしています

今年の高松宮記念で久々に香港馬が馬券絡みしたこともあり生粋の香港マイラーが挑むここは大仕事の予感もあります

時計の裏付けが一切ない馬ではあるので東京の馬場が向くとは思いにくい点は評価されないポイントではあると思いますが、馬場がパンパンの良馬場でなく程よく濡れて時計がかかりすぎない馬場というのは条件的にやれそうです



⑫フィアスプライド

ルメールJじゃなくなった=消すはあまりにも判断が早すぎるのかなと

前走のヴィクトリアマイルは確かにルメールJの手腕あっての好走だとは思いますが東京マイルの適性の高さを改めて十二分に示したレースだったと思います

テンハッピーローズには出し抜けを食らう形にはなりましたがマスクトディーヴァ、ウンブライル、ルージュリナージュ、ナミュールらを結果的に封じたレースそのものは評価されるべきでしょう

府中牝馬ステークスの内容を評価しつつもヴィクトリアマイルは半ばルメールJに逆らってしまった点は反省しています

坂井Jへの手替わりでここまで評価が落ちるなら積極的に狙いたいところですが、評価を最大限上げられなかったのは確実に良馬場向きという点からです



⑱ダノンスコーピオン

安田厩舎から引き継いだ馬で助手さんはそのまま担当となりますが京王杯SCの内容がそこまで良かったとは思いにくくも進境を見せた点は評価したいです

また包まれない外枠がベストの馬でもありNHKマイルCでも大外から馬場の真ん中を抜けて勝利したイメージはまだ消えない人もいるでしょう

福永師が試行錯誤を繰り返しながら馬用のセラピーを施したり美浦滞在で馬に負荷をかけすぎないよう調整した結果が抜群の追い切りにも現れていたと思います

戸崎Jも一定の手応えを掴んでいるようなので2年続けて大外の戸崎に注意は必要かもしれません



予想にいきます

3着にはある程度どの位置から競馬する馬も入れたいと思うので流す相手は少し多くなりそうです


◎②ガイアフォース
◯⑦ロマンチックウォリアー
▲⑱ダノンスコーピオン
△△⑮ヴォイッジバブル
△⑫フィアスプライド

3着候補
①③⑤⑥⑧⑭以外から選択


香港マイラーを過大評価したというよりは日本のトップマイラーのソウルラッシュ、ナミュール、セリフォスがこけそうというイメージが強くこの評価となりました

ロマンチックウォリアーを除いた上位人気三頭の評価順はセリフォス>ソウルラッシュ>ナミュールの順ですが、それぞれに好走と凡走が表裏一体と考えているために手広く買いたいレースです


②⑦→②⑦⑮⑱→②④⑦⑨⑩⑪⑫⑬⑮⑯⑰⑱

この60点からどう絞り込んでいくか

はたまた②⑦あたりの2着固定を買うか悩んでみたいと思います

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