『であいもん』第一話。

こんばんは、にしおです。
今日もバイトでした。
えらくオラついていて愛想の悪い人が、Vtuberのイラストが描かれた財布を使っていた事以外には何もありませんでした。こう言う人がいるとより我々のイメージも悪くなりますから、嫌ですね。

今日は、リアルタイムで1話視聴ができず、遅れてようやく見た今期アニメ『であいもん』の第一話のちょっとした感想を書きたいと思います。ちなみに、1話のネタバレありです。
この『であいもん』は、以前書いた来期見たいアニメみたいなnoteでも名前を挙げていて、すごく気になっている作品でした。
まずキービジュアルのやわらかいタッチのイラスト、添えられていた「ゆっくり歩いていこう。」という一言にグッと心を掴まれておりまして。

ではとりあえず。

軽いあらすじ
実家の和菓子屋「緑松」を離れ、ミュージシャンを目指し上京したものの、芽が出ないまま30歳になっていた主人公、納野和。
自身のバンドが解散し意気消沈していた彼のもとに、父が入院したという知らせが届く。
彼は家業を継ぐ決意を固め実家へ戻るが、父は健康そのもので、さらにそこには雪平一果という10歳の少女が看板娘として働いていた。
身寄りがなかった彼女は、和の両親に引き取られてそこで育つうちに、店の仕事も覚えていたのだった。
和の父も一果を跡継ぎに認めており、本人も和に譲るつもりはないという。
一果の親代わり、とまでは行かなくとも彼女を支えようとする和と、和をライバル視する一果が少しずつ心を通わせていくお話。

いざ視聴開始。OPの坂本真綾さんの優しい歌声、ゆったりとした曲調。美しい絵。OPを見ただけで、「あ、これ名作ですわ。」と確信いたしました。
本編を見ると予想の数十倍、いや数百倍温かい物語でした。しかし、ただただ永遠に優しい世界というわけでもなくて。(もちろん僕はずーっと優しい世界のアニメも大好きです。)
リアルに胸が苦しくなるような描写も結構あるんですよね。しかし、それがあるからこそみんなの温かさがより映える。「あぁ…本当によかった…。」と思える。
1話しかみていないのに、すでに一果ちゃんに対して親心のようなものが芽生え始めています。

ここからは、1話で印象的だったシーンをピックアップしつつ感想を書いていきたい思います。

まず、序盤のシーンでお店で喫煙している若者を注意する一果ちゃん。しかし、若者たちは一果ちゃんが子どもだからとあまり相手にしません。それでも毅然とした態度で一果ちゃんは立ち向かうんですね…。
けなげな!(ル・カイン)
このシーンからも、一果ちゃんがただ子どもとしてではなく、今後「緑松」を継ぐために、責任を持った一人の人間として生きていることが伝わってきます。あまりにも立派。
対して、主人公である和の仕事中のボンクラっぷりたるや。マジでなんもしてなさすぎて笑いました。
というかこの対比が、なんか自分を見ているような気がして妙に感情移入できてしまいましたね。

そんな和ですが、彼の和菓子に対する愛は本物でした。その愛は、ケースに陳列された和菓子に話しかけるほど。売れていく和菓子を泣きながら見送るほどです。しかし、幼い頃からのその強すぎる愛ゆえに、彼は別の道を目指すことになったんですね。
そのことを知った一果ちゃんは、和にほんの少しだけ心を開いたように見えました。
こういうほんのわずかな心の変化とか、そういうのをしっかりと見せてくれるのはものすごく丁寧な、真摯なアニメだと思います。

そしてなんやかんやあって、お店にお饅頭100個の注文が届きます。しかもそれは一果ちゃんの普段の頑張りを見て、とのこと。やったね一果ちゃん!
しかし、注文した人はなかなか取りに来てくれません。そう、いたずらだったんですね。
これ、明言はされてないですけど多分序盤に出てきてた不良どもの仕業だと思うんですよね。
僕、本当にこういうのダメなんですよ。辛すぎる。
直前のシーンで、褒められて本当に幸せそうな一果ちゃんを見ていたので、一気に絶望に突き落とされたような感覚になりました。なんでこんなことするねん。
さっきも言いましたが、ここまでリアルに嫌な、辛い描写もあるのに割と驚いたんですよね。

そして自分で責任を負わないと!と思い一人でお饅頭を売るために店を飛び出してしまう一果ちゃん。それを追うと自ら名乗りを上げる和。
和は母に、「自分たちでは歳を取りすぎているから、和が一果の父親代わりになってあげて欲しい。」と言われていましたが、その第一歩を彼が踏み出すんですね。
一人必死に路上で声かけをする一果。
過去に両親に捨てられてしまった経験のある彼女は、また捨てられてしまうんじゃないかと不安になっています。
もう本当に、この辺りの一果ちゃんが可哀想すぎて可哀想すぎて…。「大丈夫だよ、緑松の人たちは絶対に君を見放すわけがないから!」と思わず叫んでしまいたくなるほどです。誰目線なんだよとかは言わないでください。

そこに颯爽と現れるのが和。ミュージシャン時代のあれこれを活かして路上販売を大成功させます。
ここの和が本当にカッコよかった。さっきまでボンクラとか言って、僕と同じやつみたいな目線で見ててごめんなさい…。
自分のことじゃないのに、彼の「待たせたな!」という言葉が聞こえた瞬間心底安心しました。きっと一果ちゃんも同じ気持ちだったと思います。一緒にしてはいけないか。

そうして事件は解決。これを経てまたほんの少しだけ二人の心が近づいたような、そんなふうに思わせてくれる終わり方でした。

マジで面白かったです。
1話の中でも物語のまとまり、緩急の付け方がほんとに絶妙でした。辛いこと、大変なことがあるからこそ、そんな時に支えてくれる周りの人たちの温かさが染み渡る。と、そんなことを実感させてくれる最高の三十分でした。
これからも二人の間に、そして二人と周りの人たちとの間に絆が生まれていく様子を見させていただけると思うと幸せでなりません。本当に心が休まる素晴らしい作品です。
見てたらめっちゃ京都に行きたくなってきました。
あと、OPや劇中でも時折映る、和菓子作りのシーンの作画が超絶滑らかすぎてめっちゃ驚きましたね。あれどうやってるんだろう。

と言うわけで今日はこの辺にします。
他にもちょうど今日始まった『まちカドまぞく』とか、見てる作品がだいぶ多くなってとっ散らかってきたので、そろそろ一度まとめたいと思っています。

ありがとうございました。



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