逝き癖

もう誰も私のこと助けようとか、救けようとか思わなくていいよ。あ、てかまず誰も思ってないか、ケタケタ。

私のことを本質的に救えるのは私だけだって私がいちばん私に言い聞かせてきたけど私もう私のこと救えないから、ていうかずっと私は私のこと救えないから、だってあの歌の音程があそこで下がるなんて知らなかったし、パパが今誰とどこで寝ているのかとかも知らないし、知らなくていいこともあるとか多分死ぬまで一生分からないしっていうかそんなくだらないこと絶対分かりたくないし、人間なんて悲しいってだけで涙を流す気色悪い人間だし、まず悲しいって言う感情を持つのが気持ち悪いし、みんなのことじゃないよ、私のこと、ケタケタ。

ケタケタうるせーよ。って?
ケタケタ言ってるのはお前らだよ。私はずっとケタケタ言われてきたから語尾にケタケタって付いちゃったんだ。ケタケタ。
どうしてくれるんだよ、ケタケタ。
遺書に書いてやる。ケタケタ。

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