パワースポットは信じない

スピリチュアルな物が苦手で
お守り、厄年、盛り塩、血液型占いなど信じません。
恵方巻みたいな海苔屋のこじつけ商売だと思っているからです。

霊感は無いけれど、勘が鋭いので今まで怪我も大病もなく無事に生きてこれました。長く生きてると不思議な体験もしますので、一応これでも神やお化けの存在は信じています。
お墓や神社仏閣で不敬な事はしません。

だけど、「あの神社は最強のパワースポット」とか言われると興ざめしちゃうんです。なぜなら、パワースポットは人によって違うから。

「あの稲荷神社はスゴイんだぜ」と多くの人が言っても、あなたがピンと来なければそこはただの神社なんです。

もちろん、昔から多くの人を引き寄せる聖地や総本山には強い磁場があって
濃厚な神秘が漂っています。
私は高野山の本堂でそれを強く感じました。
特別な土地の上に、さらに人々の思いや祈りが千年以上も積み重なって
あの場所を守っている。敬虔な僧侶達が毎日お経を唱え空気を清めている。
パワーが無いわけがない。
圧倒的な力が下から湧き上がっていて、立ちすくんでしまった。

だけどパワースポットではないんです。
私にとっては「気を静める所、平常心を保つ所」。
騒がしい下界から離れ、気持ちをリセットするスポットでした。

「パワースポット」が気持ちが安らいで、やる気や活力が出てくるポジティブな場所、という意味ならば
秘境の神社仏閣である必要はなく、自分の家や寝室でもいいと思っています。

なので、私は高名な〇〇大社とかへ行く代わりに
毎朝、家中の窓を開けてお掃除。30分以上かけない事に決めて、朝の軽い運動だと思えばどうってことないです。
幸い小さなマンションなのでなんとかなります。
終わったら線香を炊いて終了。
「今日もいい一日になりそう」と思える
私のパワースポットの完成です。

朝から撮影に出かける時もとりあえず
トイレと台所だけは綺麗にして出かけるのが私の唯一の「ゲン担ぎ」。
自分だけキレイに身支度して、トイレをそのままにして出かけるのに妙な罪悪感を感じるんですよ。私がトイレだったら怒るだろうなと。
台所も「食べ散らかしてそのまんまかい！」って怒って、今日みんなと外で食べるランチ、私だけ不味いのに当たりそう…とか思っちゃう。

実害実益の実証はありません。もう気分の問題です。

パワースポットもヒーリングスポットも、結局はその人が信じるかどうかの
気持ちの問題です。
あたし、あの滝を見て以来、幸運に恵まれているわ！
と思えたら、その人にとってその滝はパワスポなんでしょうし
ようわからんわ…、と思う人にはそれはただのウォーターフォールなんです。

パワースポットを否定はしません。
ただ、メディアや旅行雑誌のうたい文句に振り回されないで欲しい。
元気が出るスポットは多種多様にあって、何なら自分ちも成りえるんです。
身の回りの気持ちのいい場所、お店、または会うと必ず元気になれる人
みんなパワースポットです。

ちょっと身近ないいものを
探してみてくださいね。