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【デッキ解説】雪道白馬アルセウスデッキ解説【ぼる杯】

はじめに


初めまして。新潟でポケモンカードを楽しんでいる

ピンク(@KingOfNidoran7)と申します。

今回2022年1月14日のレギュレーション変更、ならびに新弾スターバースの発売後に行われた「ぼる杯」という、新潟のポケカプレイヤー
「ぼる(@QLtog4)」さんが主催する32人規模の自主イベントに参加するにあたり、スターバースのカードリスト公開から今日まで、自分なりに新環境の考察をまとめ、そこから友人の「いまか(@4SyLQ4pCAu6UvPO)」さんと検討・コンセプト共有し、二人とも上位8人の決勝トーナメントに進むことのできた「雪道白馬アルセウス」デッキの解説をnoteで公開してみようと思います。

長くなったので、【環境考察】【デッキ解説】の二つに分けました。

こちらは【デッキ解説】の方になります・良ければ【環境考察】もご覧ください。

至らぬ点も多いとは思いますが、読んでいただけると嬉しいです。

※本noteでの環境とは2022年1月14日から2月3日までの、ポケモンカードゲーム「スタンダード」レギュレーションでの環境を指します。

※本noteではポケモンカード界隈で使用される略称も使用します

デッキ選択の経緯


まずは、今回新環境の「ぼる杯」に出るにあたってのデッキ選択について

【考察】の方でも書いた通り、自分としても高い評価をしている「ミュウVMAX」を使うことも考えましたが

・確実に意識されるデッキで、対策を講じられるとなすすべなく負けてしまう可能性が高い

・相手の「アルセウスVSTAR」をワンパンするための要求が高く、不利であると思った

・ミラーも多いことが想定され、明確にこちらがミラーを制する要素が見つからない

という点から「ミュウVMAX」は候補から外しました。

次に「ミュウVMAX」に対してサイドレースで有利を取れ、HP280の「アルセウスVSTAR」に対しても、1回の攻撃で倒すことのできる火エクポケモンである「ドダイトス」と「カラマネロ」を候補としましたが、どちらも断念しました。

その理由として、まず「ドダイトス」ですが

・2進化のポケモンで、「ドダイトス」を立てるためには2ターンor「ふしぎなあめ」が必要になり、毎ターンアタッカーの「ドダイトス」を出すためには要求値が高く困難である

・「アルセウスVSTAR」を倒すための280打点を出すには場に5体以上進化ポケモンがいることと、「ドダイトス」に「こだわりベルト」がついていることが条件になり、ここも要求値が高い

・「ドダイトス」が技を打つためには、エネルギーが2つ必要で、手張りだけでは間に合わなくなった時のエネルギー加速手段が必要(特性はるらんまんの「チェリム」やサポート「キバナ」等)

ということで総じて安定感の低さが課題であると考え、少しでもデッキを回しやすくするために、「うらこうさく」「ビーダル」「チラーミィ」「アルセウスVSTAR」等との組み合わせを試しましたが、良い構築を作ることができませんでした。

次に「カラマネロ」ですが、こちらは1進化ポケモンで「うらこうさく」ラインやれんげきサーチの「オクタン」等の確定サーチもあり、ある程度の安定感があり、さらに手札が打点に直結するこのデッキにとっての相性のいい強力なドローサポート「シロナの覇気」が新登場したこともあり、とても強いデッキでしたが、自分は「カラマネロ」デッキをかなりプレイングの難易度が高いと感じていて

・練習時間が足りない

という点がどうしようもなかったので、今回の大会での使用は諦めました。

(この時点で大会2日前くらい)

これらのデッキ検討から

・「ミュウVMAX」の対策カードを採用できる

・サーチカード等が多く、安定感がある

・「アルセウスVSTAR」をワンパンでき、サイドレースで不利を取らない

・ある程度使用したことのあるデッキタイプで、少ない練習時間でも回せる

という要素を持つデッキを今回の使用デッキにしたいと考え、出した結論が

はくばバドレックス」+「アルセウスVSTAR」のデッキです。

・特性持ちのポケモンを多く採用しないことで、「ミュウVMAX」デッキの対策札になる「頂への雪道」を採用できる

・「アルセウスVSTAR」の「スターバース」と、「インテレオン」等の「うらこうさく」ラインを採用することで、欲しいカードを持ってこれる可能性が高く、安定したプレイができる

・「はくばバドレックスVMAX」のダイランス250+「こだわりベルト」の30で相手の「アルセウスVSTAR」をワンパンできる280打点が出せる

・以前から「はくばバドレックス」と「うらこうさくライン」を入れたデッキを使用しており、プレイングにそこまで不安が無かった

このように課題に上げた4点にそれぞれ回答を出すことができると感じ、このデッキを使用することに決めました。


使用デッキ紹介【はくばアルセウス】


デッキレシピ

ピンク使用

vVVkdk-QcXFcy-VFkkvw

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いまか使用

LQLnnL-8PwVfh-P69gHn

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リソース管理やプレイングの考え方等で数枚変わりましたが、コンセプトは共有できていたと思います。

それでは採用カードの解説を

「はくばバドレックス」V-VMAX 2-2

こだわりベルト」の登場で280打点が出せるようになり、いままでも強かったですが、より強力なポケモンVMAXになったと思います。特性クイックシューターの「インテレオン」と併用することで、280+20+20で320ダメージを出すこともでき、VMAXポケモンを倒すための要求も達成しやすくなりました。「三神」デッキがいなくなったことで「ザシアンV」や「クチートGX」などに弱点を突かれて倒されることが少なくなり、環境的な立ち位置もよくなりました。

VMAXを2体並べることはほぼなく、「はくばバドレックスV」のHP210が3エネメロディアスエコーの打点210を耐えず、できればスタートしたくないポケモンとして2-2ラインでの採用。


「アルセウス」V-VSTAR ピンク3-2 いまか3-3

私は「ふつうのつりざお」を採用したことでVSTARが2枚。

HP、技、特性、タイプ全てにおいて隙のないとても強いポケモンです。

ゲームによっては2体目3体目を使うことも視野に入れながら戦います。

以前の「はくばバドレックス」デッキはこの枠が「スイクンV」であることが多かったのですが、その枠が「アルセウスVSTAR」になったイメージです。この2体を比較すると、

・「スイクンV」+「タフネスマント」より「アルセウスVSTAR」の方がHPが高い。進化ポケモンではあるが、必要枚数はどちらも2枚

・技に必要なエネルギーは「スイクンV」の方が少ないが、「ダブルターボ」エネルギーでカバーできる

・「ターン1でドローできる特性」と、「1試合に一度好きなカードを2枚持ってこれる特性」どちらもメリットはあるが、ゲーム後半は「うらこうさく」によってサーチ手段が豊富になるデッキタイプであれば、より序盤に生きる「アルセウスVSTAR」の方が強いと感じた

・技の最大打点は「スイクンV」の方が高いが、ほぼ「タフネスマント」が必須な「スイクンV」より、「こだわりベルト」を使用できる「アルセウスVSTAR」の方が相手のベンチ数にも左右されず、ここも「アルセウスVSTAR」に分がある

このように、個人的にはこのデッキタイプであれば「アルセウスVSTAR」が「スイクンV」の上位互換のように感じています。(もちろんスイクンVの方が強い場合もあります)

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さらに特性「スターバース」と「うらこうさく」との相性がとても良く、「アルセウスVSTAR」に進化するために「うらこうさく」で「しんかのおこう」を持ってくるのはもちろん、「うらこうさく」で持ってこれない特殊エネルギーを「スターバース」でもってきたり、「スターバース」を使った後に「うらこうさく」で「頂への雪道」を持ってきて相手を妨害するなど、組み合わせてつかうことで、とても自由度の高いプレイングをすることができます。

この組み合わせによる自由度こそがこのデッキのコンセプトとなる部分です。

クロバットV」1

頂への雪道」を採用したデッキなので、できれば使用したくないですが序盤にポケモンが展開できないなど、どうしようもない手札の時にドローソースとして使用します。

うらこうさく」が使える状況だと、「ハイパーボール」からこのポケモンを持ってくることで、不要札をトラッシュしてドローするレギュ落ちした「デデンネGX」のような使い方もできます。

新規登場の「ネオラントV」も考えましたが、先行1ターン目にサポートを使えず、このデッキタイプであれば後半は「うらこうさく」でサポートを持ってこれるため、今回はより序盤の展開等を意識し、「クロバットV」を採用しました。

ネオラントV」だと水タイプのエネルギーを共有でき、「メロン」+「ダブルターボエネルギー」で技を打ってデッキに戻れるので、負け筋を消しつつ再度特性を使えるということも出来るので、枠に余裕があればどちらも採用してもいいかもしれませんね。

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うらこうさく」ライン

「インテレオン」 クイックシューター-うらこうさく 2-1

どちらを多くするかは迷いましたが、

・「うらこうさく」は回収ネットで使いまわせる

・「クイックシューター」2回と「こだわりベルト」込み「ダイランス」で320打点を出せる

・かなり要求は高いが「クイックシューター」2回+「アクアバレット」のベンチ狙撃20で60ダメージを与え、HP60のタネポケモンを倒せる

など、若干ですが「クイックシューター」の方がバリューがあると考え、今回はこちらを2枚にしました。もちろん「うらこうさく」の方も

・サイド落ちしてしまうとかなり動きが制限される、

・「キバナ」からエネルギー加速しての「アクアバレット」が強力である

などなくてはならないカードなので、最終的な配分はプレイヤーの好みや採用カードによると思います。


ジメレオン-メッソン 3-4

ジメレオン」はできれば4枚入れたいカードですが

・メッソンの「どんどんよぶ」から入ると1体は倒されてしまうことが多い

・ジメレオンは「回収ネット」で使いまわせる

など、3枚でもなんとかなるかなと思い、デッキの枠を空ける意味でも3枚の採用にしました。

メッソン」は4枚確定だと思っており

・先攻だと相手の後攻1ターン目にVポケモンが倒されないように前に出したい(特にメロディアスエコー)
・後攻でも「どんどんよぶ」から入ってベンチに「メッソン」を展開したい

とほとんどの対面で最初にバトル場に置きたいポケモンとして初手に欲しいので、最大枚数の4枚採用です。


ボール系統

非常に配分が難しく、採用枚数が分かれた部分です。

まず「クイックボール」ですが4枚必須と思いきや

・メッソンが「レベルボール」から持ってこれること
・「メロン」を使うための水エネルギーをトラッシュしながらポケモンを持ってくるカードとして「ハイパーボール」が登場した

これにより、3枚の採用も検討できます。序盤をより重視するなら「クイックボール」、中盤以降を意識するなら「ハイパーボール」の枚数を増やすといった感じでしょうか。

次に「レベルボール」ですが

・「メッソン」「ジメレオン」というこのデッキを動かす必須カードを、手札コスト無しでどちらも持ってこれる

ということで、序盤中盤どちらにも必要で、このデッキのボールにおいて一番重要度の高いカードだと感じ、二人とも4枚採用しました。

しんかのおこう」は手札コスト無しで進化ポケモンを持ってこれて便利なのですが、1ターン目に手札にあっても使えないことから少な目の2枚採用にしました。メインの使い方は「うらこうさく」から進化ポケモンを持ってくるときの経由札になります。

ハイパーボール」は手札コストが多く、余りドロー枚数の多くない「うらこうさく」型のデッキとは相性が悪そうですが、前述したように

・「クロバット」との相性が良いこと

・「ふつうのつりざお」と組み合わせることで、序盤に使わない「インテレオン」等をいったんトラッシュして後半に山札に戻して使う

といったこともできるかなと思い、採用してみました。実際に使用感はそこまで悪くなく、やはりどんなポケモンでも持ってこれるのはとても便利でした。

回収ネット」1

うらこうさく」や「クイックシューター」を使いまわせる便利なカードです。以前の「うらこうさく」メインのデッキだとは2枚以上の採用が多かったように思いますが、「うらこうさく」以外でも好きなカードを持ってこれる「アルセウスVSTAR」と組み合わせたこのデッキでは重要度が下がっていると感じ、試合中1度「うらこうさく」のインテレオンを回収できれば十分だと思い1枚の採用になりました。

たっぷりバケツ」1

うらこうさく」を使う水タイプのデッキでは必須のカード。水エネルギーを2枚持ってきて1枚は手張り、もう1枚は「クイックボール」等のコストにしてトラッシュに送り「メロン」を使う、などのプレイングも手札コストの消費を抑えてすることができます。1枚が2枚になるグッズは大体強いです。2枚欲しいカードではありますが、最悪「スターバース」でエネルギーを持ってくることもできると思い1枚採用。


クロススイッチャー」2

このデッキ1番のポイント。「クロススイッチャー」は2枚で1回効果を発揮するカードということもあり、4枚採用の構築が多かったと思いますが、後述の考察から今回は2枚だけ採用しました。

まず、このカードをこのデッキで採用した理由は

・「うらこうさく」によって2枚揃えやすい

・通常のデッキであればサポート「ボスの指令」で相手のベンチポケモンを呼んで倒せるが、このデッキは「メロン」や「キバナ」でエネルギーを加速するためにサポートの権利を使うことが多く、それらを使った後でも相手のポケモンを呼び出す手段として使える

という点から、以前から「はくばバドレックス」や「スイクンV」と「うらこうさく」を合わせたデッキで「クロススイッチャー」の採用はみられていたかと思います。

今回このカードを2枚にした理由としては

・序盤に使いづらく、このカードを引いてしまうと手札事故を起こしやすい→4枚は多いが、終盤に1度使えると強いので2枚の採用でもよいのではないかと考えた。

・2枚採用だとそのうち1枚がサイド落ちすると使えないデメリットはあるが、「リセットスタンプ」がレギュ落ちしたことで、例えばサイド残り4枚の時にVMAXと非エクどちらを先に倒すか?という状況になっても、このカードがサイドに埋まっていることが分かればVMAXを先に倒し、サイドを先に多くとるというプレイングをしても裏目になることがなくなった。

(サイド最後1枚にスイッチャーが残ったら諦めましょう)

また、デッキ構築としても「博士の研究」を不採用にすることで、やむを得ず1枚トラッシュして残りの1枚が腐るということもないようにしました。

これらの理由から「クロススイッチャー2枚」の構築を試してみましたが、かなり感触は良かったです。

・エネルギーを加速しなければならないときは「クロススイッチャー

・それ以外の場面でベンチポケモンを倒せるときは「ボスの指令

と使い分けることができるとプレイングにも幅が出て、相手の意表をついてベンチポケモンを倒したりできるでしょう。

ポケモンいれかえ」1

エネルギーをトラッシュせずともバトル場のポケモンを逃がせるカード。主に逃げるエネルギーが2のポケモンVをベンチに下げるときに使います。

あなぬけのヒモ」「ふつうのつりざお」 ピンク1-1 いまか不採用

あなぬけのヒモ」はいわゆる「後1メロディアスエコー」でVポケモンを倒されるとほぼ勝てないので、スタートしてしまったVポケモンを逃がしてメッソンを前に出すための入れ替え札2枚目として採用しましたが、「うらこうさく」で持ってくることもできるので、状況によっては疑似的な「ボスの指令」として使うことができ、採用してよかったと感じました。

バトル場のポケモンを倒され、次のターンにこのカードを使えば相手のベンチポケモンを倒せそうだというときは、どのポケモンをベンチからバトル場に出すか注意が必要です。

ふつうのつりざお」は序盤に「クイックボール」などでポケモンをトラッシュしても後で戻せるようにと、トラッシュの水エネルギーを山札に戻して「トリニティノヴァ」で加速できるようにと思い採用しましたが、いまかさんのように現物の「アルセウスVSTAR」を増やしてもよかったと思います。

こだわりベルト」2

Vポケモンに対して、技のダメージを30追加できる非常に強力なグッズ。ポケモンを入れ替えるカードとして「ふうせん」の採用も検討しましたが、「ふうせん」を貼るとこのカードをつけることができなくなるので、代わりに「ポケモンいれかえ」を採用するなど、デッキ構築にも影響を及ぼしているカードと言えます。

どのポケモンにつけるかはしっかり考えなくてはならず、相手が「アルセウス」を採用したデッキであれば「はくばバドレックス」に、「ミュウVMAX」が相手の時はこちらの「アルセウスVSTAR」につけて「ゲノセクトV」を倒せるようにする、など相手ポケモンのHPラインによって張り先を変えましょう。また、アクアバレットの「インテレオン」につける選択肢もあります。

メロン」 ピンク2 いまか3

はくばバドレックス」メインのデッキだと3枚の採用が多かったのですが、「アルセウスVSTAR」の「トリニティノヴァ」で場にエネルギーを加速できれば、そのあとはあまり「メロン」によるエネルギーの加速が必要なくなるのでは?と思い私は2枚の採用にしましたが、3枚の方が良かったかもしれません。「メロン」を使いたい場面として

・「トリニティノヴァ」ではなく「ダイランス」から攻撃し始める必要があり、エネルギーが場に残らないとき(280ダメージを出して相手の「アルセウスVSTAR」を倒したい等)

・1ターン目に「アルセウス」にエネルギーをつけられず、次のターンに「メロン」+「ダブルターボ」手張りで「トリニティノヴァ」をつかう

・1ターン目手張り→2ターン目手張り+「メロン」ができると「ダブルターボ」を使わずに「トリニティノヴァ」が打てる

などなど「メロン」が生きる場面は多く、もう1枚欲しいと感じる対戦もありました。(特に1枚サイド落ちした時)

マリィ」 ピンク2 いまか1

クロススイッチャー」などトラッシュしたくないカードが入ったこのデッキの、手札をリフレッシュするサポートとして採用。「リセットスタンプ」がレギュ落ちしたことで、現環境ではこのカードがメインの相手の手札に干渉するメインのカードとなっています。

相手に4枚引かれるのでなんとかならない場面もありますが、「頂への雪道」と組み合わせて使うことで、相手が止まる可能性を少しでも上げることができるのではないかと思います。

セイボリー」1

Vポケモンがメインのこのデッキは、「フーパファイヤー」や「カラマネロ」の非エクデッキに不利なのではないかと感じており、それらのデッキが「うらこうさく」を採用することが多く、ベンチを展開することでやりたい動きをしてくるのに対して、

・このカードで相手が並べた「うらこうさく」ライン等をトラッシュさせてやりたい動きをさせない。

・1度このカードを使っただけでは容易にリカバリーされそうだが、同じくベンチを絞る効果を持った「崩れたスタジアム」と併せて採用することで、より効果を発揮するのではないか。

と考え、そうした非エクデッキへの対策として採用しました。

ドロー能力についても、引ける枚数は3枚だけですが、「博士の研究」や「マリィ」と違い、手札を流すことなくドローできるので、引いたカードと手札に持っていたカード、「スターバース」「うらこうさく」を組み合わせることで、3枚でも十分やりたい動きができるのではないかと考えました。

正直今回の大会では刺さる場面はありませんでしたが、環境等によっては今後も採用を検討できる1枚なのではないかと思います。

ボスの指令」2

言わずもがなの試合を決める強力なサポートですが、このデッキは「メロン」によるエネルギー加速から動き始め、そちらにサポートの枠を使ってしまうことが多いので、最低限の2枚採用。

キバナ」1

メロン」とは違う条件でエネルギー加速できるカード。VMAXを2体出さなければ少なくとも1試合中2回はこのカードを打てるタイミングがあると考えます。

メロン」と違い「インテレオン」にもエネルギーをつけることができるので、このカードから「アクアバレット」を打つことで打点の調整をしたり非エクポケモンを倒してサイドレースで負けないようにしたり、といった動きができるので、このカードでエネルギーを加速する優先度としてはVポケモンではなく「インテレオン」が上になるのかもしれません。

さらに、好きなカードを1枚もってこれるので「うらこうさく」では持ってこれない「ダブルターボエネルギー」を持ってこれたり、「クロススイッチャー」を持ってきて、「うらこうさくと」併せて2枚揃えることでエネルギー加速しつつ相手のベンチを呼び出すなど、決まれば強力なカードです。もう1枚採用することも考えましたが、他のサポートの枚数の兼ね合いで1枚に。


頂への雪道」2

明確に「ミュウVMAX」デッキに勝つために必要だと感じて2枚の採用。

ミュウVMAX」デッキもこのカードは意識しており、スタジアムを数枚入れる構築がほとんどなので、1枚では足りないと思います。

基本的には「スターバース」を打った後に貼ることで、ミラー戦では相手に「スターバース」を使いづらくさせるなど、強力な特性を持つポケモンVが多いこの環境では、このカードを採用できるデッキはそれだけでメリットがあると思います。もちろん相手に先に貼られると、こちらの「スターバース」が使えなくなってしまうので、「頂への雪道」を剥がすためのスタジアムとしてもう1枚スタジアムを採用しました。


崩れたスタジアム」1

相手に先に雪道を張られた場合に、こちらが「スターバース」を使うために雪道を剥がすスタジアムとして採用。ベンチを展開できなくすることで相手の妨害をしたり、こちらもベンチポケモンをトラッシュできるので、やむを得ず出した「クロバットV」や、ダメージを負った「アルセウスVSTAR」「はくばバドレックスVMAX」をトラッシュに送ることで負け筋を消すプレイングもできます。不用意に使って倒そうと思っていたポケモンを相手にトラッシュされたり、相手が「クロバットV」や「ネオラントV」を出すベンチを空けてしまわないよう、使うタイミングは注意しましょう。

以上が採用したカードの解説です。少しだけ採用を検討したが今回は不採用となったカードの解説も記載します。

不採用カード


やまびこホーン

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このデッキは「クイックシューター」を2回使えても1ターンに330以上のダメージを出すことができないので、HP330以上のVMAXポケモンがメインのデッキと戦うときはサイドを2-2-2でとるために欲しい1枚でした。

特に「アルセウスVSTAR」と「ジュラルドンVMAX」を組み合わせたデッキタイプを相手にするときは、サイド2-2-3か2-3-3を押し付けてくるため、このカード1枚で勝率が大きく変わりそうです。

ダンデ

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クイックシューター」が効かない「フュージョンエネルギー」がついた「ミュウVMAX」に対して、わざ「ダイランス」250+「こだわりベルト」30+「ダンデ」30で合計310ダメージを出してワンパンできるようになる1枚。

ですが、相手の場に「オドリドリ」が出ていると成立しないこと、その「オドリドリ」が「アサルトゲート」の「フーパ」の対策で採用が増えそうだと思い不採用に。

さらに言うと、310+「クイックシューター」で330ダメージを出せるのですが、現環境でのHP330VMAXの代表である「ジュラルドンVMAX」だと、相手に「おおきなおまもり」がついていることが多く、やはりそううまく要求を満たすことはできなそうで、やはり採用には至りませんでした。


博士の研究

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クロススイッチャー」との兼ね合いで不採用になったカード。以前の「うらこうさく」型のデッキだと序盤の展開力をカバーするために採用されていたように思いますが、「アルセウスVSTAR」さえ立ってしまえば「メロン」の3枚ドローでも選択肢が多くとれなんとかなることが多く、「リセットスタンプ」が無くなったことで相手の手札に干渉するために「マリィ」を使いたい場面の方が多くなったので不採用に。もちろん7枚ドローは強力なので、構築にっては採用する場合もあると思います。

トレーニングコート

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頂への雪道」を割るためのスタジアムとして、「崩れたスタジアム」以外の候補カードの1枚でした。なるべく手札をトラッシュしたくないこのデッキでは、手札コストを確保できるという意味でも便利なカードになると思います。「うらこうさく」から持ってくることで疑似的な「たっぷりバケツ」のようにも使うえます。

メリットも多いので、このカードを採用してもよかったのですが、今回は「崩れたスタジアム」の使用感を確かめたかったので、このカードは不採用にしました。

改善案

1つの大会を経験したことで、改善点も多く見つかり、デッキレシピも更新しました。こうしたトライ&エラーでデッキを微調整していくこともカードゲームの楽しみのひとつですね。

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想定よりも「アルセウスジュラルドン」の数が多く、結果も出していてこのデッキとの相性も悪いと感じたので、その対策として「やまびこホーン」を採用。

それに合わせて、「やまびこホーン」+「ボスの指令」or「クロススイッチャー」をそろえることでゲームを決めやすくするために「インテレオン」を1枚「クイックシューター」から「うらこうさく」に変更。

セイボリー」は現環境では不要と感じたので、より初動でやりたい動きをしやすいように「メロン」の枚数を増やしました。

メロン」を増やしたことと、「やまびこホーン」の採用によって試合の決着が速くなることを想定して「ふつうのつりざお」は不採用に。

以上が今大会を元に改良した結果のデッキ案になります。

もちろんこれが「正解」ということは決してなく、環境や自身のプレイングの考え方などで構築は変わると思います。

おわりに


ここまで読んで下さりありがとうございました。

繰り返しになりますが、良ければ【環境考察】編もご覧いただけると嬉しいです。

今後も新潟を中心にポケモンカードを楽しんでいこうと思いますので、大会やジムバトルで当たったときは対戦よろしくお願いします。




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