久しぶりに中華パッドを買った話

今から10年くらい前、秋葉原を中心に有名無名の中国メーカーが作ったAndroidのタブレットが流行しました。ほとんどは性能がひどかったものの、値段も安くて遊び道具としては面白かったので"中華パッド"などと呼ばれて愛されたものです。
最近は中国メーカーのタブレットも性能がまともになって普通に使えるものがほとんどになりましたが、最近、仕事で必要になったので中華パッドらしさが溢れるタブレットを購入しました。
TECLASTのtPAD P80Xというものです。

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お値段は74.99ドルだったので、いわゆる500元クラスですね。送料などもろもろ込みでも1万円以内で買えました。輸入販売しているところもあって1万円前後で買えるようです。秋葉原界隈でも買えるみたいですね。
ちなみに、このクラスのものは現在は中国よりは南アジアなどで人気なようです。最近はインド方面のビジネスもあるため、仕事で必要になったということなんですね。

使ってみた感じ、CPUは意外と速いです。でもGPUは遅い、というか正直いってクソ性能ですが、解像度が低い(HD)ので割となんとかなります。一昔前の中華パッドと違って、それなりに使える性能になっていると思います。

問題は積んでいるSoCがSC9863AというUnisocのものであること。あまり使われていないメーカーなのでトラブルが起きる可能性が高いのです。実際、自分が関わっているアプリでトラブルが起きました。昨今の米中貿易摩擦などもあってUnisocのシェアが増えてくることも考えられるので早めに購入して確認しておこうとなったわけです。

ちなみに、今回のトラブルは、とあるゲームエンジンでとあるオプションを無効にしていると画面がおかしくなる。という感じでした。正直言って実機を取り寄せて調べてみる奇特な人がいない限りは特定できないトラブルでした。

Unisocに限らずExynosやKirinでもそうなのですが、こういうことは割とあります。その場合、修正されるかどうかは普通のメーカーであればユーザー数や収益性をシビアに判断した上で決められます。なので、このような端末は普通の人が実用に使うのはオススメできません。iPadやSnapdragonを積んだタブレットを使うか、安い読書端末にするならばKindleが良いと思います。

逆に、トラブルを楽しめる人には良い端末だと思います。安いし性能もそれなりにあるので結構遊べます。もう既に値段分は遊んだかなと思ってます。

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