Web of ScienceのLemmatization
先日Web of ScienceとPubMedを使って(特長を活かした)文献を探すという講習会を開催したこともあり,思い出したようにWeb of Scienceの覚え書き
@SRLibrarianProblems さんのツイートで知りました
lemmatizationってあまり聞かない機能ですが意外に検索ツールでは裏で効いている機能かと思います。
WoSのヘルプには以下のようにあります。
Web of Science Core Collection: Lemmatization and Synonyms turned off when using truncation
TopicかTitleフィールドを対象に検索を行った際,検索フィールドに入力されたキーワードに対して,デフォルトではLemmatizationが働きます。例えば,miceと入力すると,miceもmouseも検索結果に含めてくれます。語尾変化を考慮した検索だけでなく,見出し語に変換した検索を行ってくれる機能です。
ただしこれはトランケーション(ワイルドカードなど)やフレーズ指定をした際はOFFになります。
普通の検索では検索漏れをフォローする便利機能になりますが,SRの検索においては,自分がどのような検索を行っているか理解しながら検索戦略を検討する必要があります。このレマタイゼーションの差分を見比べて効果を確認しながら検索式を検討してみるなどです。
検索画面からLemmatizationをOFFにする方法をご紹介します。
Advanced Search Query Builder画面の検索フィールド左下にある
"more option"をクリックするとexact searchの設定が表示されるのでONに変更(紫色になっていればexact searchがON)し,検索ボックス右側のAdd to queryをクリックします。
Cochrane Libraryの検索画面などいくつかのDBでも意識しないとこういった補助機能デフォルトではONになっているので,データベース(特に繊細な検索)をするときにはHelpをよく読んだり,検索結果をしつこく眺めたりして特性を理解して検索することが大切だったりします。
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