コロナで変わる人と変わらない人

コロナ禍が2020年3月からスタートしたと考えると、約1年半が過ぎた、ということになる。この間、メディアにはいろんな論客が出てきたし、身近な人でも、「コロナ前/後」で言動が変わったり、関係性が変わる人が出てきた。個人的には、縁がつながるよりは、切れたケースが多かっただろうか。

2011年の東日本大震災のときも、「変わる人」がいた。それをきっかけに縁が切れることもあった。今回は長期化していることと、現実的な影響を受けている人の範囲が広いこともあって、震災よりも影響が大きいように感じている。

新型コロナウイルスによる公衆衛生的な問題については、正直、どうでもいい。なるようにしかならないだろうし、自分が住んでいる日本の対策が、さほど頓珍漢だとは思っていない。というか、みんな手探りでやっているんだろう。生き延びるために。

一人の人間としてより重要なのは、「コロナ禍」というインフォデミックであり、それによって人間が変わること、あるいは関係性が変わることだ。もちろん、永遠につながりあう関係性なんてない、ということは承知しているが、断ち切られるはずでなかった縁が断ち切られるようというのは、悲しいことだ。

縁をつないでいるのは、実は「経済」である、ということも、この1年半の個人的な学びだった。経済がつながらなければ、縁は長続きしないのだ。

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