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巨星墜つ

コトバンクで調べると、

偉大な人物が死ぬ。

デジタル大辞泉

大きな業績を残した偉大な人物が死んだことを、哀惜の念を込めていう表現。

精選版 日本国語大辞典

そういう表現だと解説されている。

言わずもがな、京セラの創業者であり、
第二電電(現KDDI)の創業者にして、
偉大なる経営者稲盛和夫さんの逝去
発表された。

ネット上の各種ニュースはもとより、
友人のFacebook投稿でも、
各種購読しているメルマガでも、
大変に多くの人が哀悼の意を表しており、
その影響力の大きさ、広さに、改めて
驚いている。

「経営の神様」というと、
松下電器(現パナソニック)の創業者、
故・松下幸之助翁の名前が真っ先に上がる
イメージだったが、今となっては
稲盛和夫さんの名前も負けず劣らずと
言ったところだろうか。

私も、稲盛さんの考え方を、著書、講演、
雑誌記事などから学んできて、
このnoteでも言語化に努めてきた。
今年に入ってからでも、目立つだけで
下記の3つ以上は書かせていただいた。

稲盛さんの主張は、常に一貫している。
人として正しいことをする。
誰にも負けない努力を継続せよ。
感謝の気持ち、利他心を忘れない。
常に反省、自戒の念を持つ。
動機善なりや、私心なかりしか
率先垂範する、渦を巻く人になる。
・・・

パッと思いつくだけでも、
続々と彼の哲学(フィロソフィー)
浮かんでくる。
(正確な表現ではないかもしれないが、
概ね意味は一致しているはずだ。)

こういった、「経営哲学」とでも呼ぶ
べき考え方を、実際の経営実践を通して
磨き上げ、世の中に広く伝えてきたその
功績は、正に「偉大」という形容に
相応しい。

人によっては、
「そんなきれいごとばっかり!」
「なんか宗教っぽい」
「なんだかんだ裏では悪さしてるのでは?」
などという心無い評価をする方も
いるようだ。

しかし、実際に接したことのある方々
複数から伺う限り、本当に「私心」という
ものがなく、自分だけいい思いをしよう
などということも一切なく、
「言行一致」していたと聞く。

それこそが、多くの人が彼に付いていった
原動力だろうし、JALの奇跡のような改革が
成し遂げられた真因であろう。

発表された死因には、「老衰」とあった。
90歳というと、まだまだ元気な方も中には
いらっしゃるご年齢だが、長年にわたる
獅子奮迅の働きの末の「大往生」だったと
いうことなのだろう。

稲盛さんはお亡くなりになっても、
彼が遺してくれたフィロソフィー、
経営哲学、様々な言葉の「ギフト」たちは
半永久的になくなることはない。

今後も、折に触れて彼の著作などに学び、
ビジネス成功の確度を上げる一助と
したい。

稲盛さんの今生における大車輪のご活躍に
改めて思いを致し、
深謝と哀惜の念を表したい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。