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俯瞰することで相対化する

毎週日曜日に継続して参加している
読書勉強会で、『サピエンス全史』
読み進めています。

先日、遂に上巻を完了し、下巻へと
突入しました。

一体何ヶ月かかるのだろうか?
読み始めた際はそう感じましたが、
意外と早く進むものです。

この本の魅力は何でしょうか?
本の帯にキャッチコピーが書かれて
いるのですが、大抵はこのコピーが
その本の魅力を凝縮してくれている
ことが多いですよね。

上巻の帯には、

世界の見方が劇的に変わる!
国内150万部!
世界的ベストセラー 待望の文庫化!

下巻の方は、

「めちゃくちゃ面白い、ずーっとわくわくする!」カズレーザー
世界2500万部!
歴史からそっくり見落とされていた巨大な物語。

と書かれています。

上巻の帯にある通り、
「世界の見方が劇的に変わる!」
というのは、あながち大げさとも
言い切れません。

確かに、これまでの常識的な見方を
覆してくれる視点を、ところどころ
提供してくれる
からです。

その視点の置きどころというのが、
歴史を大きく俯瞰して見るところ
から来ている、そんなことを
個人的には感じているところ。

人間、ついつい物事を二項対立で
見がち
です。

正しいか正しくないか。
合理的か非合理か。
勝ちか負けか。
男か女か。
生か死か。

そして、その二項対立を他人にも
押しつけがちではないでしょうか。

「あなたはどっちなの?」
「ハッキリしなさいよ!」
「白黒つけようぜ!」

その二項対立を、もっと俯瞰的な
視点から眺めてみれば、
そのどちらの項目でもない、
第三の選択肢が浮かび上がって
くることは少なくなさそうです。

『サピエンス全史』に限らず、
良い本というのは、
新しい視点を与え、
視野を広げ、
視座を高めてくれる

そんなメリットをもたらして
くれますよね。

固定的な視点にとらわれない、
狭い視野に惑わされない、
視座の低さに邪魔されない、
そうなるためには学び続ける
ことが肝要

二項対立の近視眼から脱するために、
物事を大きく俯瞰し、
対象をもっと広い視野で見る

そうすれば、物事を相対的に
見ることができるようになる

思うのです。

近くからのみ見ていると、
それだけが物事の全てであるかの
ように見えかねません。

もっと離れて見れば、
他にも色々あると見えてくる、
分かってくるのです。

『サピエンス全史』が、読者に
どんな視点を提供してくれるのか、
具体的な紹介は今回省いてしまい
ました。

が、世界的ベストセラーになる
だけの本だけあって、きっと
良い読書体験になることは間違い
ないでしょう。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。