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人生は あせらず怠けず コツコツと

葬儀で訪れた、東急東横線の駅名にも
なっている妙蓮寺
その門前に掲げられていたこの言葉。
「精進」というタイトルに続き、
五七五で、人生の大切な指針を見事に
言い表している。

人生を全うするためのコツ、と表現
しても良いかもしれない。

あせって、「心ここにあらず」
なってしまっては、何か大切なことを
見落としたり、思わず足元をすくわれ
たりしかねない。

怠けて、テキトーに過ごしていれば、
当然ながらその時間は「ムダ」。
自分の中に積み上がるものはなく、
ただただ機会損失を生むのみ。

コツコツと、根気よく続けること。
何と言ってもこれが大切。

華々しく、最初から大風呂敷を広げて
おきながら、結局後が続かないという
のでは意味がない。

小さなステップで、
無理なく始め、無理なく続ける。
それが当たり前に続くようになったら、
負荷を少しだけ上げる。
続ける。
また少し上げる。
その繰り返し

そもそも「精進」とはどんな意味で
あっただろうか?

精進(しょうじん)
[名](スル)
1 雑念を去り、仏道修行に専心すること。
一定の期間行いを慎み身を清めること。
3 肉食を断って菜食をすること。
4 一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。

小学館『デジタル大辞泉』

実は、仏教の教えに登場する言葉。
修行に専心する、即ちそれなりの長い
期間にわたり、ひたすらコツコツと
修行に取り組む
ということなのだ。

家族の通っていた学校では、
「捨我精進」(しゃがしょうじん)
と云う言葉を掲げていた。
文字通り、我執を捨てて精進するべし!
という教えだ。

一発屋狙いは宜しくない。
コツコツと、日々の正しい行いを
積み上げて行くことによって、
正しい人生が形作られていく

そういうことである。

コツコツと正しい行いを続ける、
などと聞くと、なんだかつまらなそう
そんな声が聞こえて来そうだ。

つまらないことを、淡々粛々と続ける
べきである、などという野暮なことを
云う気は全くない。

むしろ、楽しくてワクワクすること
強みが発揮できることをこそ、
コツコツと続けていくべきだと
考えている。

そうでなければ、社会における価値
生み出すことは覚束ないだろう。
社会に価値を提供、還元できてこそ、
人生に意味が生まれ、彩が添えられる。

人生は思いのほか短い。
それは、葬儀に出席した折にも
自分の意識の表層に立ち上ってきた
率直な思いである。

だからと言ってあせることなく、
怠けるようなこともせずに、
一日一日と向き合っていきたい。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。