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学内木鶏会の増加がもたらす希望

私の愛読雑誌である『致知』は、
「人間学の学ぶ月刊誌」
とのテーマを掲げています。

この『致知』をテキストにして、
勉強会を開いている人たちが
全国各地にいらっしゃって、
その会を木鶏もっけい会」と呼称して
いるのは、ご存知の方も多いかも
しれません。

この木鶏会を、高校や大学の運動部で
実施する動きが、最近増えて来ている
印象
があります。

単に、『致知』でそのような動きを
紹介する頻度が増えているだけなの
かもしれませんが、取り上げるに足る
実績が出て来ていることの裏返し

取れるかもしれませんね。

例えば、半年ほど前に、
慶應義塾高校野球部の森林監督と、
金蘭会中学校バレーボール部の佐藤監督
との対談記事について、こちらの記事で
取り上げました。

いずれの部も、「学内木鶏会」を取り
入れて、チームがガラッと変わった
経験
を語ってくれています。

先月頭に届いた2024年5月号にも、

人間力を高める教育ここにあり
学内木鶏会は現代の寺子屋

というタイトルの下、躍進著しい
札幌日本大学高校硬式野球部
森本監督と、これまた上昇気流に
乗っている東洋大学ラグビー部
福永監督との対談記事が掲載されて
いました。

人間学を学ぶことで、
学生/生徒一人ひとりが自然と
リーダーシップを発揮
するように
なっていき、それがチーム全体に
伝播して、実力の底上げになって
いく
様子が、どのチームでも実証
されているように思われます。

こうした、木鶏会を取り入れた
チームの全国区での活躍によって、
より多くの学校、チームが、新たに
木鶏会を取り入れるに至る、そんな
機運が至るところで高まっている

のではないでしょうか。

とはいえ、仮にそうだとすると、
新たな疑問が生まれます。
日本全国、木鶏会を取り入れたチーム
だらけ
になってしまったとすると、
せっかく取り入れたとしても、
何ら目に見えた結果が得られなく
なるチームもたくさん出てくる

そんな日が早晩やってきてしまう
のではないでしょうか?

確かに、チーム成績という表面上は
そのような状態にならざるを得ない
こともありそうです。

しかし、仮にそうであったとしても、
木鶏会を取り入れたチームの総数が
増えていくことは、我が国の教育の質
向上という観点からは、極めて大きな
進歩につながる
と信じてやみません。

そして、仮に木鶏会を取り入れたにも
関わらず、表面的な成績が冴えない
ものだったとしても、その成績だった
ことに対する学生/生徒たち各々の
受け止め方が、間違いなく格段に進歩
する
でしょう。

単に勝った/負けたにとどまらず、
その真因を他責ではなく自責思考で
追究していく
に違いありません。

そんな経験を若い頃に積んだ人たちが
一人でも増えていくことが、
この国に希望を残してくれると
思うのです。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。