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マイナスイメージを逆手にとる

私の出身は、東京都足立区
自分で言うのもなんですが、
決して自慢できるところでは
ありません

たまたま父親が商売をするのに
選んだのが足立区だったので、
結婚するまでの二十数年間は
そこに住んでいました。

今も実家は同じ場所にあるので、
時折戻ることがありますが、
私の足立区に対するイメージは
基本的にはずっと変わりません。

それは、
・治安が悪い(住民の柄が悪い)
・家が密集している
・物価が妙に安い
・坂道がない(海抜0m)

などといった、少々残念な類の
内容で占められています。

丁度『3年B組金八先生』の舞台
として足立区が使われ、
近くを流れる荒川の土手が撮影
にも使われる
などしていたのが
懐かしく思い出されます。
「腐ったミカン」という名言を
ご存知の方も多いでしょう。

また、足立区綾瀬が舞台となり、
世の中を震撼させた、あの
「女子高生コンクリート詰め殺人」
事件を思い出す方も、
多いかもしれません。

そんなわけで、私の中では
足立区のイメージは地に落ちており、
そのイメージはずっと変わっていない
というのが正直なところでした。

ところが、実際にはかなり治安が
改善し、随分と住みやすくなって、
都心からのアクセスも近いとあって
今どきは昔のイメージとは違う
ようなのです。

その、昔のイメージと今の現状との
ギャップ
を生かして、
足立区がイメージアップを図る
シティプロモーションを開始
した
との記事を読みました。

キャッチコピーが、
「ワケあり区、足立区。」
ということで、なかなか上手い
ところを突いています。

「ワケあり」と聞けば、
当然ながら何かネガティブな
要素があるのだろう

そのような連想が働きますよね。

そういう、ネガティブなキーワード、
ヒトを不安にさせる言葉
というのは、
アテンション(注意)を惹くには
非常に効果的
なわけです。

注意をうまいこと引き寄せて、
中身を読んでみれば、実は

足立区の刑法犯認知件数は、ピークであった2001年の1万6843件と比較すると2021年には3212件と8割減少。調査によると区民からのイメージ「治安が良い」と思う人の割合が当時の11%から59.5%に上昇しているという。

ということで、すっかり治安のよい
場所に生まれ変わっていた
という
説明がなされていました。

そして、今後さらに治安改善を
進めていこうという強い意志

持って、このプロモーションを
進めていく様子です。

ニューヨークの治安改善運動の
思想的な背景にあった
「割れ窓理論」よろしく、
足立区も街をキレイにすることで
犯罪抑止を目論む
など、
かなり本格的に取り組んでいる
ことが分かり、自分の出身区を
見る目が今回で大分変わりました。

この調子で、街が美しくなり、
良い治安状態がキープされる
ことを願っています。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。