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ホワイトセルフとブラックセルフ

何をやってもうまくいかない。
そんなときもある。
人生50年近く生きていると、
それなりに様々な経験を経て、
大概のことでは動じないように
なっている。

とはいえ、うまくいかないことが
続けば、めげたくなることもある
ものだ。
それでも、
「明日の来ない夜はない」
とか、
「乗り越えられない試練は来ない」
とか、
「失敗は成長の糧」
などといった言葉を思い出し、
自分を鼓舞する。

そうやって、鼓舞することができる
自分は、「白い自分」である。
仮に「ホワイトセルフ」と呼んで
みる。
そういう言葉があるだろうと思い、
ググってみたのだが、
「セルフホワイトニング」の
話ばかり出て来て、
「白い自分」
という意味合いの用語はほぼ
使われていないようだ。

同じことは、反対語になるであろう
「ブラックセルフ」
についても当てはまる。
「セルフブラック」の名の下、
独りでブラック企業のような
働き方をすることを指す言葉は
見つかったが、
「自分の中の黒い部分」
的な意味合いでの
「ブラックセルフ」
という言葉はほぼなさそうだ。

ホワイト、またはブラックと、
セルフという言葉の組み合わせ。
いずれも、誰もが知っているで
あろう言葉同士であるにもかか
わらず、くっつけて使っている
人がほぼいないように見受け
られるのは、なかなか良い発見
であったと一人悦に入っている。

話が脱線したが、
めげるようなことが立て続けに
あると、「ブラックセルフ」が
心の隙間から顔をのぞかせる。
そして、つい人の悪口を言ったり、
愚痴をばらまいたり、たまには
いいや!と暴飲暴食に走ったり、
そんな「誘惑」を仕掛けてくる。

元気であれば、「ホワイトセルフ」
が立ちはだかってくれる。
悪口を言っても自分に返ってくる
だけだと諭したり、
愚痴を言う暇があったら手を動かせ
と激励したり、
ここはひとつガマン!と余計な
カロリー摂取をたしなめる。

自分自身に、
「ホワイトセルフ」と
「ブラックセルフ」の
二面があることを常日頃から意識し、
それを俯瞰して見ることのできる
クセをつけられれば、
「ブラックセルフ」が悪さをする
手前で食い止めることができる。

「ブラックセルフ」が出てきそう
だなと思ったら、自動的に
「ホワイトセルフ」が耳元で
危険だー!と大声を上げるのだ。
最初は囁き声からのスタートかも
しれないが、日々意識していれば
やがて大声を出してくれる。

ブラックとホワイトを擬人化、
キャラクター化して、自分の心の
中で飼うのもよいかもしれない。
ホワイトにブラックを追いまわす
ように仕向けるのだ。

日々を悔いなく過ごし、
かけがえのない人生を目一杯
充実させるためにも、
「ホワイトセルフ」を常駐させ、
「ブラックセルフ」を追い出す。
そんな風に過ごせるよう、
気を配りたい。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。