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b8ta(ベータ)日本法人は今後どう進化していくか

「売らない店舗」として、極めてユニークな
ビジネスモデルを引っ提げて登場した
b8ta(ベータ)
新宿マルイの、本館1階という、マルイの
中でも一等地に陣取っている。
有楽町と渋谷にも、駅近の場所に店舗を
構えている。

マルイが出資しているということで、
こちらの記事でリンクだけ紹介した
ことがある。


店舗なのに「売らない」とはこれいかに?
そう、店舗においては「体験する」だけ。
「試す」だけ
なのだ。
買いたかったら、ウェブサイトにアクセス
して、通販で買ってくださいね、という
ビジネスモデル

(在庫があれば、一応その場でも買える様子)

売場にいる店員さんは、ノルマがない。
厳密に本当に何のノルマもないのかどうか
詳しくは分からないが、少なくとも
その場で売る必要はない。
ということは、恐らくプレッシャーも
ないか、あっても極めて少ない。

実際、店員さんは「テスター」という
呼称を与えられている。
お試し(テスト)するのを手助けする人
というニュアンスなのだろう。
サイト内でも、
「テスターが売り込むことはありません!」
と高らかに宣言されている。

どう使うと便利なのか、楽しいのか、
生活の役に立つのか、そういった情報を
お客様に伝え、お客様が「体験する」のを
手助けする伝道師的な役割
を担うという
ことだ。

これは、セールスの仕事とは全く違う。
セールスは、どうしても「プッシュ」で
人に「買わせる」仕事だと思われている
から、毛嫌いされる」ことも多い。
実際そういう部分が少なからずあるのは
仕方のないところ。

しかし、b8taでは、プッシュする必要は
ない。

お客様のメリットだけを考えて接客する
ことになる。
これはとても画期的だと思うのだ。

店員にとって接客が楽しければ、
接客を楽しんでやっていれば、
それは自ずとお客様にも伝わる

お客様に楽しさが伝染し、素晴らしい
買い物体験へとつながりやすくなる

はずである。

そんなb8ta社の本家本元、米国法人
では、先月にこの「体験型店舗」をすべて
閉鎖したらしい、そんなニュースが流れた。
それを受けて、ということでもないのだ
ろうが、日本の法人が米国法人から完全に
独立した運営体制になるとのニュースが
先月末に発表された。

コロナの状況が、市場に与える影響は、
日本と米国ではかなり異なっている。
米国ではより一層、リアル店舗の苦境が
厳しいのだろう。
体験型店舗を閉めて、ライブコマースなど
へのシフトを進めるとのことが書いてある。

他方、日本は独自の道として、体験型店舗の
継続運営、展開を続けるということだ。
マルイだけでなく、三菱地所やカインズも
出資している有望株。
今後、どのような発展を遂げるのか、
しばらくの間、目を離さないようにしたい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。