藤江 晋太郎

モデルをしています、藤江はペンネームです

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  • ひごろの日記

    毎日の中で感じたことを綴っていきます☺︎

最近の記事

川まで走りにきた。

川まで走りにきた。 走るために川まで来たのか 川まで来るために走ったのかは 良くわかっていない 水同士が柔軟にぶつかり合う音 耳の縁を撫でる風の音 せっせと地面を掘り起こす黄色い鉄の音 何かを相談しているような雀達の音 その話を聴きたいのか頻繁に顔を出す魚の音 聴くという事に集中しても それくらいしか今は音が聴こえないが 耳を塞げば心臓の鼓動が聴こえる あまり人が出歩いていない今だからこそ 聴こえる自然の音も 耳を塞いでしまえば何も聴こえなくなる 人の音を聴くために 耳を塞

    • しとは

      このままこの道を歩いて行けば どこまでも 行けそうな気がする 未来の僕の行きたいところまで 僕は辿り着けるかな 点々と地面を照らす街灯みたいに 選ばなかった世界線達が 数歩歩けばまだ刺すようにチラつく 今はまだ暗いけど        地面の時間が見えないくらい 明るい道を歩きたい

      • 一人暮らし初日。

        今日から一人暮らしが始まる。キャリーバッグと重たい荷物、それと色々なモノを引き連れて新しい住処へ向かう。地図を見なきゃ家までたどり着けないのに地図を見ずに家まで行ってみたくなる。小学生の時に家の裏山を探索した時を彷彿させるようなワクワク。知らないことや知らないものを知る過程が一地番心が躍る瞬間なのではないだろうか。プレデターみたいな鳴き声をする生き物がハトだったことを知った時、裏山を進んだ先が祖母の家への近道だった時、神社で見たことのない糞を落とした正体がキツネだった時。知ら

        • 初投稿「ナツ」

          「ナツ」 「夏」もいよいよ大詰め。  2年間誘うに誘えなかった花火。  隣にいる浴衣姿の彼女が花火をしている姿を拝めるのも高校3年間最初で最後、見納めだ。 「もうこれが最後かぁ」  なんとなくこれからこうなっていけたらいいなって夕明かりのような丸い火の中で踊る理想の2人をボーっと眺めていると、線香花火が落ちずに燃え尽きた。‬  ‪ 「いい燃え尽き方したな‬、落ちずに消えたら  願いが叶うんだって‬。昔誰かが言ってたっけな。」  ‬ 「‪だったら叶うといいねその願い‬」

        川まで走りにきた。

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