日記 2/16

 何年かぶりに小説を書いた。小説と呼んでいいものかわからない。私は何でも一気にやってしまわないと仕方ない性分で、本を読むのもそうだし勉強や仕事もその傾向がある。物語るのも同じで、その日の気分次第で書ける分量が関の山だ。だから五千から一万くらいの文字数しか連ねられず、お粗末な文章になる。

 このアカウントが秘密の場所と思っていたら捕捉されていたので驚いた。隠し立てしているわけでもないので構わない。私自身一年近く存在を忘れていたアカウント、たまに稼働させて、ぽつりぽつりと記していく。何を? 何をだろうな。書くことなんて何もないのに。

 しかし文章をあれこれこねこねするのは楽しい。この快楽にとらわれて十数年、これはきっと死ぬまで続く病みたいなもので、誰にも届かぬ言葉を、それでよしとひとり合点しながらあれこれ書き繋いでいく。私信とはそういうものだ。誰にも届かなければいい、誰かに届けばいい、そのはざまをぷかぷか渡って、今日も何かを書いて寝る。

 三食おいしく食べて幸せ。最近は日が早い。明日の朝も晴れていればいい。

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