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リククラゲexデッキ所感



はじめに

リククラゲex単デッキについてと、各アーキタイプについての相性などについてnote書きました。
自分だけではうまく回るデッキを組めなかったので、誰かに託します。

経緯(2023年11月~12月の2か月限定)

トドロクツキexがTier1に躍り出て、昨年度のルギアに続き、魔境の年末を迎えそうです。
サーナイトex、悪リザードン、ミライドン、ルギア、ロスト(バレット、ギラティナ)など、バラエティに富んだ環境で良いのですが、すべてに勝てる気もしません。
今年のCSPも早々に30pt溜まったので、トドロクツキexだけを狙ってメタろうとリククラゲexデッキを組んでみました。トドロクツキexに弱点を付けて、即死攻撃も無効化できる素敵なキクラゲです。


リククラゲex解説

これを読んでいる方はリククラゲexの基本性能を把握されているかと思いますが、念のため解説します。

リククラゲexを使う最大の目的としては、特性《まもりのきんし》で、トドロクツキexの即死攻撃や、ロストマイン、ムーンライトリバース、ヨガループなどをはじめ、状態異常系の攻撃もすべて防げる強い防御性能にあります。
重要ポイントは「どんなエネでもいいので、エネさえ付いていれば良い」という点です。
Twitterのタイムラインを見ていると、草エネルギー限定と勘違いされている方がいますが、特殊エネだろうと何だろうと、エネさえ付いていれば《まもりのきんし》が働くため、リククラゲexはどのデッキにも投入可能です。今後の状況によっては多くのデッキに投入される可能性があります。
一方で雪道であっという間に止まってしまいます。雪道が来年のEレギュ落ちで消えると、リククラゲexはもっと輝けるかもしれません。

ワザも優秀で、ベンチにエネ付きポケモンが5体入れば、最大280ダメージを連発できる超攻撃的な性能も有しています。
もしもワザのダメージが微妙だったなら、マナフィやジラーチのようにベンチに置くだけの運用にしていました。しかし、このダメージ性能ならば第一線で活躍できる攻撃力です。しかも2エネでワザが撃てるのも優秀です。
そのせいで、どうしてもリククラゲexを主軸にしたデッキを諦めきれない・・・という罪なワザでもあります。

そんなわけで、性能だけ見るとすごく強いリククラゲexですが、実践ではあまり使われていません。なぜか?


リククラゲexデッキの欠点

攻守優れた性能を有しており、2ターン目から280ダメージを連発してきそうなイメージを持つかもしれませんが、アグロではなくミッドレンジのデッキです。
2ターン目に280ダメを撃ちたいところですが、実践で成功した事がありません。ベンチを並べる+エネを貼るがとても難しいです。

2ターン目280ダメージを実現するために必要なカード数は、
  ポケモン:バトル場(1進化なので2枚)+ベンチ5体(全部たね)=カード7枚
  エネルギー:バトル場2枚(リククラゲex)+ベンチ5枚=カード7枚
  合計14枚
が2ターン目に最低でも必要なカード数になります。
これに加え、ベンチをチェリムやドレディアVSTARに進化させようものなら、必要枚数はさらに増えます。

そのためリククラゲexを実践で使うと、120~200ダメージ(草エネ付きベンチ1~3体)程度になってしまい、苦労の割にたねexすら落とせない威力になってしまいます。

そして草のサブアタッカー(主に非エクたね草)で優秀なものがいないため、必然的にバトル場にリククラゲexが立ってターンエンドする事が多く、サイドを2+2+2で取られて終了のパターンが多いです。今後のリククラゲexデッキの研究が進んで改良されることを期待しています。


シティ優勝のデッキ

・・・と、最初からリククラゲexに対してクソミソ言っているわけですが、新弾環境のシティでリククラゲexを使って優勝している猛者がいます。
(11/4 TSUTAYA嵐山店 おか様)

おか様の優勝デッキ(プレイヤーズクラブのリザルトより)

デッキ完コピして回せよ!と言われるかもしれませんが、完コピしても事故りやすいです。ミライドンやミュウに慣れすぎているだけなのかもですが・・・とにかく安定度が低いです。おか様、これでよく優勝できたなと。私のプレイングが下手なだけですね、はい。
あまり言うと怒られるので、やめておきます。本当に申し訳ございません。
次項からのキーパーツが含まれているため、リククラゲexデッキのひな型として、非常に優秀です。


現状のキーパーツ

運よく、初手のワンドロー込みの8枚+次ターンに博士の研究をドローして7枚=15枚でデッキパーツが揃えられたら最強ですが、そうはうまくいきません。エネ加速要員とドロソ要員が必要です。
一般的に使われているカード(ビーダルとかマナフィとか)は省略して、説明は草だけに絞ります。

チェリム《はるらんまん》

エネ加速要員。草デッキの場合、こいつがいないと先2ターン目に280ダメは無理という現状です。デッキ研究が進んで、他のアーキタイプなら別の方法あるかもしれませんが思いつきません。
来年1月のEレギュ落ちで一番しんどいカードです。
セグレイブと同格(やや劣る)の特性なのに1進化で実現していて、くっそ強いはずなのに、草が弱いせいで活躍できない代表みたいなカードです。逆に言うと、こいつのせいで強い草カードが刷れなかった疑惑もあります。
非エク(かがやくもNG)にしか加速できないため、リククラゲexへのエネ加速は進化前の非エク時に済ませておく必要がある点には注意です。

ヒスイドレディアVSTAR《スターパフューム》

VSTARパワー要員。一応は殴れてそこそこの火力が出ます。
ドレディアの上下で2枠使うのに対し、山札から5枚サーチなので、カードとしては3枚のアドです。手札内容と相談してポケモンかエネルギーかを選べるのは◎。リククラゲexをアグロ寄りで戦うために必須のカードとなります。
HPが低い、殴るのに3エネ(チェリムで加速できない)、サイド2枚取られる。以上から、VSTARパワーを使うとベンチ温め要員になりやすいです。

リククラゲ《ねんきんコロニー》

実はポケカ界を大きく変える・・・と個人的に妄想している近年稀にみる最強格カードと思ってます。さすがキクラゲ!
青天井で殴ってきたパオジアンへのカウンターや、ポケストップ対策など、1枚入れておくと便利です。リククラゲexと分岐進化で運用しやすいのも◎です。


次点候補

ワタシラガ《わたはこび》

ヒスイドレディアVSTARの代替案。こいつもEレギュ落ちのため、あと2か月の命。レベボで持ってこれる、毎ターン機能してベンチ温め要員になりにくい、サイド1枚で済む点が◎。
ヒスイドレディアVSTARと違ってポケモンは持ってこれないため、融通は利きません。さらに瞬発力が低く、2ターン目に最大ダメ出すためには物足りないサーチ性能です。そのためミッドレンジで戦っていく用としての案となります。

フォレトスex《ばくれつエナジー》

チェリムの項で「こいつがいないと先2ターン目に280ダメは無理」と言ったな、あれは嘘だ、こいつでもやれる!

サイド2枚献上ですが、Eレギュ落ちしてチェリムが消えたら2ターン目280ダメージのキーパーツはこいつ1択になるというのが現状です。ベンチ温め要員にならない点も◎。

ハヤシガメ《ひだまりのこうら》

草なら毎ターンカードを持ってくる事ができるため、ミッドレンジで継続戦させるには優秀です。2進化ですがドダイトスに進化できれば最大300ダメを出せるサブアタッカーとしても活躍させられます。
実はこいつの存在がリククラゲexデッキの存在を危ぶんでいる最大の要因で、リククラゲexデッキ使うならドダイトスデッキを使えよって話になりかねないので省略します。(※非エクで300ダメ連発していた方が強し、サイドも1枚で済みます)

コロトック《みなぎるせんりつ》

エネ加速でもドロソ要員でもないですが、草デッキ限定のパワーアップ要員。ガチガチバンドと組み合わせるとHP70増えて、相手への要求値を増やす事ができます。
HP強化後のリククラゲexはHP340相当となり、悪リザードンのサイド5枚攻撃(330ダメージ)を耐えられるようになります。でもそれは理想論で、普通はかがリザで殴られて終了するので、コロトック採用は少ないです。


デッキ相性

悪リザードン:×
悪リザに対して弱点取れて有利!と思いきや、エンテイで殴られて簡単に死ぬので不利です。まず勝てません。

サーナイトex:×
《まもりのきんし》でクレセリアが止まる程度で、サーナイト側は非エクアタッカー投入して殴ってくるのに対し、こちらは2-2-2でサイド取られ続けて負けます。ブレインウェーブまじクソ。こちらの草デッキにも非エクアタッカーが欲しくなります。

ミライドンex:△
テツノカイナのサイド+1枚取りが、《まもりのきんし》で防げず、簡単にサイドを取られていきます。デッキ安定度の関係で勝率で見ると負けます。1-2-2-2などを押し付けて、こちらは2-2-2で取っていくプレイングになるかと思います。ポイントはいかにして草エネ付きベンチを4体(240ダメージ)を維持できるか?の戦いになります。草エネ付きベンチ3体(200ダメージ)だと倒せず負けます。

ルギアVSTAR:?
未対戦のためわからないです。たぶん△~×。

ロストバレット:×~〇
ロストマイン効かない、ギラティナの即死攻撃も効かない時点でかなり有利・・・と思いきや、相手のキュワワーの関係でデッキ安定度が段違いで、トータル勝率でみると安定度の差で負けます。あと雪道がきついです。ロスト側のサブアタッカー次第で有利・不利が結構ばらつきます。かがリザ型だと負けです。

パオジアン:△~〇
リククラゲexで殴り、青天井攻撃してきたら《ねんきんコロニー》すると止まってくれます。パオジアン側のプレイングとしてはボスでベンチの《ねんきんコロニー》orノノクラゲを呼んで地道に潰していくしかありませんが、返しに元気なリククラゲexで殴られるゲームが続きます。パオジアン側は常にエネを使い切らず戦うというプレイングが要求されます。

ミュウVMAX:△~×
こちらは280ダメージで倒しきれないのに、相手はタブレットで攻撃してくる不均等バトルが繰り広げられます。《まもりのきんし》や《ねんきんコロニー》が有効に働かず、なぜ自分はリククラゲexで戦わされているんだ??という謎の思考に追いやられます。
ミカルゲやドラピオンVなど、ミュウVMAXメタを入れて対策すればワンチャン勝てます。

(2023/11/12追記)トドロクツキex:〇
まさかのシティ優勝者からコメントがあり、書き忘れていました。トドロクツキexをメタっているデッキだけあって、相性はとても良いです。
エネベンチが1体でワンパンできますし、エナジーブーストが付いていてもエネベンチ2体でワンパンできます。一方、こちらはワンパンされる事はほぼないという状況です。リククラゲ《ねんきんコロニー》もポケストップに刺さりまくるため、ダークパッチ潰しとして有効で、よほどの事がなければ(リククラゲex対策をされなければ)まず負けません。


現在のデッキ

本当に回らないデッキなので、あくまで参考程度に。


落としどころ

シティで優勝もしているリククラゲexですが、個人的には別のデッキに入れて活躍させる方が無難という結論になりつつあります。リククラゲexで殴るのではなく、ベンチに置いて主軸を守る用途としてです。草デッキ以外にも投入できるのがリククラゲexの強みです。
ロストマインを重く見るならジラーチでも十分ですが、デッキ枠+1枚増やしてリククラゲexに置き換えると他のワザ効果も防ぐことができるようになるため、ジラーチとの使い分けが進むと思います。

下記の各アーキタイプとの組み合わせについては、リククラゲexを入れる目的がトドロクツキex対策になると思いますので、そこを中心に考えます。
リククラゲexが増えるとトドロクツキex側は雪道採用してくるかと思いますが、ポケストップによるデッキ加速がなくなるため、どちらにしろトドロクツキex側のパワーダウンは否めません。リククラゲexを投入して、トドロクツキexを困らせてやりましょう。

ロストリククラゲ:△
ロストがベンチ全員にエネ貼りするようなデッキではないため、リククラゲexの採用は難しいかもしれません。ギラティナをピンポイントで守る用途に2枠使うか?という感じです。ギラティナの草エネを使って、リククラゲexで殴りにいく案もありかもしれません。

サーナイトリククラゲ:△
弱点のトドロクツキexの対策としてありかと思いますが、サーナイトexデッキが強すぎでトドロクツキexデッキを圧倒する事が多いので、現状のままでよいかもしれません。むしろ分岐進化の《ねんきんコロニー》を運用する事が多いかと思います。

ミライドンリククラゲ:△
たねex同士の戦いのため、先殴りした方が勝ちという状況。トドロクツキex側の即死攻撃を防げる点は大きいですが、デッキ安定度が減るのはいかがなものかなと思います。

ルギアリククラゲ:〇
エネ加速がしやすく、トドロクツキexに対してルギアVSTARが即死する事もなくなります。

悪リザードンリククラゲ:〇
トドロクツキexが悪リザをワンパンする術を無くせるため、入れたら強く立ち回れるかと思います。

VMAXリククラゲ:◎
Eレギュ落ち前にVMAXを楽しみたかったのに、サイド3枚を強制的に取られる現実を突きつけられて絶望していたそこのアナタ!リククラゲexを採用するしかありません!
リククラゲexでVMAXに花道を作ってあげてください。


最後に

食べ物のきくらげが大好きなので、誰かきくらげポケモンであるリククラゲexをメインに据えたデッキを完成させてください。

きくらげポケモン

ポイントとしては、要求値の低い非エクアタッカー(リククラゲexが安定するまでのつなぎ)を用意できるかどうかだと思います。

リククラゲマスター、お待ちしております(他人任せ)。


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