遠距離のあなたへ

＊4月1日の日記＊

時差17時間。
私とは違う国で、違う時間軸で暮らしているあなた。

あなたがこの日本を飛び立ってから
私自身も私生活に追われていたり、
いろんな情報を目にしてしまってもやもやしたり
もあったけれど、

うみくんのことが好きな気持ち、
うみくん、頑張ってねって気持ちだけは
やっぱり変わらないよ。

今日はね、4月1日。
ついに、あと15日でうみくんの誕生日を迎えるね。

LINEの壁紙にも、今日から桜が舞うようになったよ。

今日から私は新社会人。
その気持ちの大きさは全く同じではないけれど、
きっとあなたが新たな夢のステージへ一歩
踏み出した時のように、私もドキドキワクワク、
期待と不安が入り混じっている。

いつも寂しいとき、甘えたいとき、頑張らなきゃ
って思うとき、心が揺らぎそうなとき、
思い浮かぶのはうみくんのこと。


今日はね、新社会人一日目。
御守りがわりに、うみくんのアクスタを2人分も、
鞄に忍ばせておいたんだよ。

今日も、たくさんの桜を見るたびに、
桜の季節に生まれた君のことを考えた。

懇親会後の新入社員でのカラオケも、
ワンドリンク制の飲み物は
メニューをみて君の好きなピーチウーロンに似た
ほうじ茶ピーチを見つけた瞬間、
これにしようって決めたんだよ。



ボランティアをしてきた私だから、
今日こそ頑張るって思ってたのに、
やっぱり元来の性格は変わらないのかな、
数人だったり、女の子とだったら話せるのに
大勢だったり男の子がいると、全然ダメだった。


氷が溶けていくほうじ茶ピーチのグラスを見つめるたびに、持ち上げて口につけるたびに、
遠い地にいるうみくんのことを想って
頑張ろうって気合を入れたよ。

誰かが歌う恋愛ソングの歌詞を見るたびに、
口ずさむたびに、うみくんのことを想ったよ。

TwitterもYouTubeもインスタもブログも
前よりゆっくり見れなくなったはずなのに、
距離が遠くなった分だけ、
さらに君のことをいつも考えている私がいる。

頑張りたいときも、弱ってるときも、
いつだって想うのは君なんだ。

でもね、今日はその後、一人の女の子と呼び捨て
で呼び合う仲になったよ。
課題が終わってたら、日曜に一緒に東京観光する
約束もした。
お風呂上がりには、その子と、男性新入社員3人と
夜のコンビニ散歩に出掛けて夜桜をみたよ。

大丈夫、そう思える一日になってよかった。
そして、いまこうして寝る前に君のことを考えていることが幸せだよ。

LAは、いまは9時。
今頃、語学学校で勉強中かな。

もしかしたら、うみくんも悔しい想いをすること
や、もっとって思うことがこれからもたくさん
あるかもしれない。

でも、あなたのことが大好きな人が
あなたのことを応援している人がたくさんいるよ。

きっと、うみくんも大丈夫。

君にいいことがあるように。

今日も、遠い地で頑張るあなたを想う。

〈1137文字〉