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初めて泣いた日

ヨルダンに行く前、
ホームシックになって泣くことが
あるのだろうなと思っていた(ネガティブか)

私は自他ともに認める泣き虫だ。
泣いて済むんじゃない!ってお姉ちゃんにもお父さんにも
元彼にも言われてきた(笑)


喧嘩になったとき
泣いたら済むともかわいいとも思っていない。
なんか言いたいことが上手に言えないと涙が出てくる。
うれし涙も感動の涙も人より3倍は早く泣くし
家族の歌が流れたらイントロで泣ける(笑)

ヨルダンに来て2か月ほど案外うまくやっていき
泣くことはなく機嫌よく過ごしていた。

一人暮らしが始まり家の近くを散歩中
「紅茶が飲みたい。お店は近くにありますか?」と夫婦に聞いた。
「紅茶なら家にあるからのんでいきな」とまさかの答え。

それからずっと今も仲良くしてくれ
私を本当の娘かのように気にかけてくれる。

美味しいご飯をたくさん食べさせてくれ
ガスの買い方を教えてくれ
買い物にも連れていってくれた。
寒くなるぞーっていう日には毛布や冬の服、靴もくれた。
一緒にサッカーを見たり日常の他愛もない会話をしたり
私のヨルダン生活では欠かせない家族になっていた。

ご飯をごちそうになった後でも
お菓子をもって帰りなって言ってくれる。
ママ、いらないよ!!って言っても
あなたは私の娘なんだから気にしないで
なんでいらないの?(ちょっとキレてる)
って言ってくれる。

私はママとバーバと呼んでいる。

3ヵ月前の話。

ある日、活動がうまくいかない。価値観が違う。言語が違う。
分かっていたにも関わらず現実を突き止められすごくしんどかった日。

何も知らないママに「ご飯食べにおいで」と声をかけられ
おうちに行くと「あなたのために中華料理を作ったよ」と教えてくれた。

食べながらうれしさ、安堵、しんどい、悲しい、
すべての気持ちがあふれ自然に涙が出ていた。

ママを心配させたくないと思い涙を拭いて食べていたけど
すぐに気づいて「どうしたの?」と。

「ママが優しくて私は大好き。ご飯も美味しい。
毎日、ありがとう」

と伝えると

「ママもあなたがいてくれてうれしいよ」

とママは泣きながらハグをしてくれ、
バーバは肩をトントンと叩いてくれた。
きっと私のいろんな感情を察してくれたのだと思う。

この家族にはヨルダン生活のうれしかったことだけでなく
マイナスなことしんどいことも
すべて話してもよいという安心感がある。
ありのままを受け入れてくれる。

家族ってこういうことなんだろうなと改めて思う。

私は日本の家族もヨルダンの家族も
大好きです。


ヨルダンママへの誕生日プレゼント


たくさんのごはんをご馳走になりました

ヨルダンに来て、
この家族に出会えて心から良かった。感謝。



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