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時々思い返す。 もう亡くなってしまった祖父の事を。 彼はとても寡黙な人だった。あまりにも話さないものだから、話すのが苦手なのかと思うくらい。ただ静かにそこに居た。 農作業しているか、車の運転をしているか、髭を剃っているか、新聞を読んでいるか位しか見た事が無い祖父に、子供の頃「お腹すいた~」って甘えてみたことがある。 祖父は黙って台所に立ち、インスタントのラーメンを作ってくれた。 普段料理なんてしない祖父が作ったそのラーメンの貴重さに、当時私は感動した。 そしてその