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3・5~3・6、または誰もが誰かを心配している

 3月5日(日)
 実家で目覚める朝。早く起きて二度寝。実家だけれど割とぐっすり眠れたのは薬のおかげか。
 塩鮭とお味噌汁の朝ごはん。ありがたや。昨日買って帰ってきたケーキも食べる。だらっと、ついているテレビでそのままサンジャポを見る。母は習い事へいそいそと。
 と、突然妹一家がやってきた。1歳を迎えたばかりの甥っ子が体調を崩したと聞いていたのだが、入ってくるなり元気。そこそこ歩けるようになってきたいちばん可愛い状態で、ソファに座っているこちらへしがみつくようによちよち。ほこほこにえびす顔になっている兄を、妹が知らぬ間に写真で撮っていたらしく後で送ってきた。ナイス。
 妹は、来月に控えた息子の入園式に着る服を取りにきたようである。昼が近くなり、夫婦は、息子含め、ごはんをどうするか小さな声で相談している様子がおかしかった。なんとなく落着したらしく、ジャ、と行って帰っていった。甥っ子を、もう少し置いていってくれてもよかったのよ。
 13時にラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」があるので、自室へ。ごろごろしながら聞いていたら、いつのまにかうとうとしていた。腹が減ったので階下へ。母が帰ってきており、食べ、と促されたテーブルには何故か大量の菓子パン。いや美味しくいただきましたけども。なんだか、いくら食べても満たされない期かもしれない。
 夕食時に、以前の岡山で買った備前焼のビアタンブラーを父に渡す。思った以上に喜んでくれて嬉しい。三人でご飯を食べながら、なんとなく話す。心配をかけているし、誰もが誰かを心配していることが切実に分かった。せめて、せめて、自分の身くらいは自分で立てなければ。
 せっかく実家にいるからテレビでドラマを観られるけれど、やはり早く布団に入りたいムーブが働く。母に「TVerで観るわ」と言うと、ア、ソ、と。一緒に暮らしていたときには存在しなかったやりとりである。技術は日進月歩。
 22時過ぎに布団。せっかく持って帰ってきたのに開いてなかった「3月のライオン」を読む。読みだすと止まらない。一歩も外に出ていないから恐ろしくてアプリを見ていないが、運動量のないこと実家で使われずのルンバのごとし。甥っ子と触れ合ったことと、箸の前後、顎の上下くらいの運動で、果たしてこの睡眠下手は眠れるのか心配だったが、眠れた。これもまたきっと薬のおかげ。

 3月6日(月)
 いつもよりは遅起き。平日を、実家で起床してゆっくり朝ごはんを食べている。「おぉ、療休や!」と何度目かの実感。絶妙な焼き加減の目玉焼きには、醬油をかけました。ウインナーとブロッコリー、ごはん。これ美味しいで、と渡されたドライフルーツ&ナッツをコーヒーと頂いていたら、ぼちぼち出発の時刻。こういうときに焦らなければいけなくなる自分を卒業したい。
 10時頃、母に駅まで送ってもらう。いつも、車内で話す時間が結局いちばん豊かだったりする。わずか15分もない短い時間だけど。昨日も思ったこと、誰もが誰かを心配している。逆もまた然りで、誰もが誰かを心配させている。また帰るのだ、近いうちに。
 定刻通りの電車に乗り継ぎ、暮らす町に戻ってくる。いつもと逆の改札を出て、予約時刻にクリニックに入る。いつものように、穏やかな一週間を過ごしたか、の確認。眠れてますか? も。おかげさまで、おおむねばっちりだと思います。出費が痛くないと言えば嘘になるが、この「定時連絡」はとても大切なことをしているのだと思う。
 まっすぐ帰って、一服、干しておいたシーツをセットし、ちょっとだけごろごろ。昼過ぎ、昼食がてら外出。先日売りに行って値を付けてもらえなかったビルケンを履く。ほらやっぱり、とても良い。あぁ買い取ってもらわなくてよかった、と言うのはちょっと性格が悪いか?
 Oで麺をすすり、そのままぷらぷら。ミスターDに入って、さくら味のドーナツとコーヒー。noteを書いています。昨日も今日も、特にないぜ、と思っていたけれど(量だけならば)案外書けるものである。ドーナツ美味しい。
 この後、スーパーで野菜やお肉を買って、晩ごはんのお味噌汁に備えようと思う。19時からストークスの試合があるから観るだろう。観に行ってもいいだろう。またぞろ「湯バスタブ浸し」で服を縮めたくなったのでトライするだろう。
 一週間って、とても早い。帰省中、母に訊かれた。先日、ちょうど思ったこと。「時間過ぎるの早く感じる?」 特に何もない一日も、楽しい予定がある一日も、とても早く感じる。びゅんびゅん過ぎていく。だからこそ、こんなでも、この時期の日記を毎日書いていてよかったと思う。

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