TMR編集室月報23.05|20周年でした
5月もあっという間に過ぎていった。月末に「月報を書かなきゃ!」と思ってから、もう一週間が過ぎた。慌ただしい日々を有り難いと思いながら少し息をついて、形にしたいという思いもある。ともあれ先ず、この一ヶ月を振り返ってみよう。
TMR/音の巡礼のこと
Temple Morning Radioでタッグを組んでいる松本紹圭さんと、2003年にやり始めた「お寺の音楽会 誰そ彼(たそがれ)」が今年20周年を迎えたらしい。ここしばらくコロナなどで休んでいたところを、昨年6月に笹久保伸さんをゲストに迎えて33回目として再開できた。
今年は20周年だし何かやろう、、、と漠然と思っていたところに、箏の演奏家の今西紅雪さんからメールをいただいた。なんと、フェルナンド・カブサッキさんと一緒にライブをする場所を探しているという。
カブサッキさんと言えば、"アルゼンチン音響派"として名高いギタリスト。僕は2002年によみうりランドで行なわれたフェスティバルで、ファナ・モリーナさんと、アレハンドロ・フラノフさんと3人での演奏が素晴らしかったことを記憶している。
それからまさか21年後に、主催するイベントにお招きできるとは、光栄としか言いようがない。すぐに今西さんとお会いして、急遽開催の運びとなった。
お寺のたそがれ時に、今西さんの箏とカブサッキさんのギターのセッションなんて、良い時間が流れるに決まっている。とても楽しみだ。
TMRリスナーの皆さんにも、ぜひお越しいただきたい。僕らの活動の原点ともいえる音楽会「誰そ彼」へ是非!!
▼ ご予約はPeatixにて受付中
お寺のこと
曹洞宗兵庫県第一管区布教研修会の講師として呼んでいただき、明石・雲晴寺さんにて「活動事例にみる、これからのお寺の可能性」というテーマでお話しをさせていただいた
2月からの出張ジャーニーで見聞きした事例もたっぷり詰め込んで、質疑応答まで濃密に盛り上がる。
講演後すぐに会報誌で講演内容をまとめてくださっていて、そんなことははじめてだったのでその早業と内容の詳しさに驚いた。
今回のご縁をつないでくださった嶽盛俊光さん、そして現地で色々とお世話してくださった皆さまに感謝!こういう機会が貴重で嬉しいです。
未来の住職塾NEXT R-5、無事に開講!(今年からは講師の横で質問をしたり、事例を紹介する役割として出ることに)第1回講義は、木村共宏講師と共に楽しく。
取材記事|風間天心さん(曹洞宗 僧侶/アーティスト)
『地域寺院』5月号「尋坊帖」コーナーにて、曹洞宗僧侶でアーティストの風間天心さんにインタビューさせていただいた。
今年の2月に行なわれた「令和の大仏造立展」最終日、モエレ沼公園は雪景色!真っ白な世界に、たくさんのカラフルなミニ大仏を載せた棚大仏の姿が映え、来場者達に親しまれている光景が印象に残っている。
天心さんは作品制作やワークショップを通じて、お寺や仏教のためになる情報収集を行なっておられるので、またじっくりお話しを聞きたいと思う。
天心さん、取材協力ありがとうございました!
取材記事|朝倉恵昌さん(北海道 浄土真宗本願寺派 真宗寺)
『月刊住職』2023年5月号 講座(53)では、苫小牧の本願寺派 真宗寺の朝倉恵昌さんとお話しした。
取材をさせていただいたのは2月。吹雪の中、特急が運行休止になり、札幌から各駅停車で向かったことを覚えている。
苫小牧という街の特性から真宗寺さんのブックカフェの活動が、「異郷の方のための居場所」にもなっているというエピソードが印象的。
土地が変わっても、仏教やお寺という要素で居場所を見つけられたら、これほど安心で心づよいことはないはず。
味の巡礼
くまもとらーめんブッダガヤ(小田原)
居酒屋 榮ちゃん(小田原)
千成 本店(巣鴨)
ひょうたん弥兵衛(大仁)
やまちゃん(南越谷)
東天閣(神戸)
音のこと
5/14は、湯浅学さんがバンマスをつとめる湯浅湾のアルバム『港』再発記念ライブ「港再訪 - PORT 66 REVISITED」へ。
対バンは、誰そ彼仲間のさいとうくんがドラムを叩くケバブジョンソン。
ミュージックマガジン「2021年の10枚」にて、湯浅さんがケバブジョンソンのアルバム「souvenir views」を挙げていたことを喜んだ身としては、いつの日かの対バンを楽しみにしていたのだ。
乾いていて、ひねているようで実はあったかくて、とってもGroovy。ケバブジョンソンの音楽に対する僕の印象は、そういえば湯浅湾にも通じるなあと。
4人編成のロックバンドをライブハウスで、しかも近くで目の当たりにするのは実は久々だったかもしれない。
当たり前のことながら、音と楽器と人物が目の前で一致している。この人はこの楽器でこの音だ。「人音一致」のようなことを目と耳で確かめながら、楽しく揺れる。
最後に演奏された「揚子江」という曲は、ちょっと特別にいいなと思う。
湯浅湾の演奏では、音楽評論家でもある湯浅学さんがその文章で教えてくれた世界の偉大なロック音楽のきらめきがいくつも瞬く。
アンコールでのフィードバックノイズの残響もまた、ロック音楽の美しいワンシーンとして。
『港』というアルバムは2009年の発売当時とてもよく聴いていた。湯浅湾は確か、築地本願寺ライブ「他力本願でいこう」の出演候補になったことがあり、吉祥寺ディスクユニオンでのレコ発インストアLiveにも参加した。あれから約14年、、、色々と思い出すなあ。
帰り際に物販のところで湯浅さんと少しだけお話しして、LPにサインしてもらった!
LIVE! TARIKI 2009 #築地本願寺 #他力本願でいこう #寝る時着るT
Cornelius - 火花 (EP)
細野晴臣 - HOSONO HOUSE (LP)
「HOSONO HOUSE」はなんと50周年!めでたい。
Myホソノハウスは、バイト先のココナッツディスクで買った記憶が。ライナーノーツの日付が1996年だけど、2000年代に新品で買ったと思う。再発の再発なのかな。
インナースリーブの”Tomorrow’s Hits Today!”というコピーが、今に響く。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3
前二作は主人公の亡き母が残したミックステープ「Awesome Mix」がサントラになっているという設定で、SF世界にて70-80年代のRockやSoulの名曲がガンガン流れるというのがとにかく最高!MARVEL作品を全く観ていない自分も巻き込まれた。
Vol3では、ついにMP3プレイヤーを手に入れてサントラもアップデート。90-00年代の楽曲もかかる。いよいよリアルタイムで聴いていた時代と重なり、冒頭からラストまでどんどん投げ込まれてくる大ネタに何度も涙が出てしまった…
ただ好きな曲が映画館で聴けるからというだけではなく、その歌詞に登場人物たちの生き様が写し出されるから思いが募る。そして、そのミックステープやプレイリストの選曲は、主人公にとって大切な人から贈られたものであるということ。
ジェームズ・ガン監督曰く「音楽が常に人生のサントラであることが好きだし、だからこの映画の中でも音楽が物語を語ってくれている」本当にそう思う。
誰かにテープやCDやプレイリストを勝手に作って贈ることをずっとやり続けてきた自分としては、これほど共感して楽しめるSF作品は他にないなと思う。大好き!!
というわけで、6月になった今も毎日、ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーと、ティアーズ・オブ・ザ・キングダムのことを思って過ごしている。「オブ・ザ」ブーム到来!
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