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音巡りノート

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お経、鐘や周囲の自然環境などが織りなす「お寺の音風景」を録音・収集するプロジェクト「音の巡礼」2020年9月〜2022年10月までの活動記録。
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#お経

ソノマ・マウンテン禅センターへ"音の巡礼"

Temple Morning Radio 2022年9月8日(木)のトークの中で、ゲストの寺田豪淳さんと英語のお経に関する話題があります。ちょうどタイミングよく、カリフォルニアにあるソノマ・マウンテン禅センターから英語の読経音源が届いたので、お経のコーナーを急遽、ソノマ・マウンテン禅センター現成寺での朝のお勤めの音に差し替えました。 お経の音を送ってくれたのは、アメリカの禅センターで研修中の久松彰彦さん。過去にTMRにも出演してくれたことのある曹洞宗のお坊さんです。 久松

感謝!TMR50万回再生!「音の巡礼」マップ公開

2020年4月にひっそりと始めたポッドキャスト「Temple Morning Radio」ですが、この8月に総再生回数が50万回を突破しました! 平日毎朝6時、地道にエピソードを更新し続けていたら、いつの間にか大きな数字になっていて嬉しい限りです。リスナーの皆さま、ありがとうございます! TMRの松本紹圭パーソナリティーから、感謝のメッセージが届いています。 祝、テンプルモーニングラジオ50万再生突破! こんなにたくさんの方に愛聴いただけて、あらためて感激です。試行錯誤し

TMR編集室より|22.05.19 誰そ彼の支度 in 秩父

2003年より東京・神谷町 光明寺で開催している「お寺の音楽会 誰そ彼」を4年ぶりにやることになりました。回を重ねること33回目。 今回ご出演のギタリスト・笹久保 伸さんは、埼玉・秩父を拠点とするアーティスト。秩父に根ざした作品創作や、芸術活動を行なっていらっしゃるので、今回の誰そ彼は秩父のお坊さんにもお声がけしました。 DJをつとめてくださるのは、秩父市 曹洞宗 宝蔵寺住職の野村圭秀さん。 野村さんは寺社フェスDJとして多くのお寺イベントに出演しており、意外にも誰そ彼

TMR編集室より| 22.05.05 僧侶たちのフィールド・レコーディング

5/1〜2にかけて山梨へ出張していました。甲府駅で出迎えてくれたのは、Temple Morning Radioの第1回ゲストだった横山瑞法さん。 法源寺の宿坊計画 瑞法さんは、住職をつとめる南アルプス市にある法源寺から徒歩2分の空き家を活用して、宿坊をつくる計画を進めています。改修中の家屋を見学させてもらいました。 丁寧にこだわって作られた家屋だということがよくわかり、すごく大切に暮らしていらっしゃたんだなあと感じられます。 ここに若い人たちの感性で内外装などをリノベー

瞑想と演奏の間に - フレッド・ハーシュ「ブレス・バイ・ブレス」によせて

音の巡礼ガイドの遠藤卓也です。 ポッドキャスト「Temple Morning Radio」の後半は「音の巡礼」コーナーとして全国各地のお坊さんのお経を流していますが、日常的にお経に触れることの少なかったリスナーたちから「お経を聴くと仕事に集中できる」「通勤中に聴くお経で自分を整えている」といった感想をよくいただきます。 儀式の場でお唱えされてきた、”ハレ” の音要素でもあるお経が、”ケ”にある自宅のスピーカーや通勤中のイヤホンから流れだしたことによってわかったひとつの側面か

比叡山延暦寺へ ─『法華経』へのあれこれとともに─(後編)

朝のおつとめ ─薬師如来の佇まい──12/9(木)─ 朝のおつとめは7時から。外に出ると、初冬の朝の山のにおい。 おつとめが行われる根本中道は、改修工事中。外観は完全にプレハブ小屋。工事期間は、2016年10月からおよそ10年。本堂にお参りできる形で改修を進めるため、工事期間が長くなるそうだ。 本堂は鉄骨だらけ。工事の網もあちこちに垂れている。 お坊さんがおつとめをする<内陣>は、参拝者のための<中陣>より3メートル低い。これは天台宗の仏堂の古い形式で、仏さまと参拝者の目

取材協力|NHK WORLD-JAPAN『TOKYO EYE 2020』 : Pandemic Tokyo and the Temples of Calm

音の巡礼 案内人の遠藤卓也です。 先日、NHK WORLD-JAPANのTV番組の取材協力をおこないました。(下記リンク先にて2022年6月2日までご覧いただけます) 番組では「コロナ禍で模索される寺の役割」をテーマに、東京・神谷町 光明寺のテンプルモーニングの様子が流れ、松本紹圭さんへのインタビューではポッドキャストTemple Morning Radioや音の巡礼についても触れられました。 番組側からは「全国のいろんな宗派のお経を5つくらい紹介したい」「特徴が際立った

noteサークル「音巡り講」はじめました

音の巡礼、ガイドの遠藤卓也です。 このnoteをはじめて8ヶ月が経ちました。僕はポッドキャスト「Temple Morning Radio」の編集作業をしながら、"音楽としてのお経"の魅力に気づき、音を頼りとするような新しい巡礼のかたちを模索してきました。 お経を唱えてくださっているお坊さんと、そのお坊さんが預かっているお寺について詳しく紹介する記事や、「聖地の音」に着目して身延山に響く祈りの音や自然音を聴きながらお坊さん同士が対談するオンラインイベントも開催しました。 n

お経の意味と実感と|オンラインイベント「お坊さんと学ぶお経」感想とともに

音の巡礼 管理人の遠藤卓也です。 先日、NHK出版 学びのきほん『お経で読む仏教』刊行記念オンラインイベントとして著書である釈徹宗さんと、白川密成さん、吉村昇洋さんによる「お坊さんと学ぶお経」が開催されました。 「浄土真宗」「真言宗」「曹洞宗」という全く異なる宗派のお坊さんが集結。「お経」とのかかわり方から、大切にしている「お経」の言葉まで、現場の生の声を聞くことができる、またとないイベント との説明にあるように、宗派を超えたお坊さんが集いお経をテーマに話すというのは「ま