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音巡りノート

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お経、鐘や周囲の自然環境などが織りなす「お寺の音風景」を録音・収集するプロジェクト「音の巡礼」2020年9月〜2022年10月までの活動記録。
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#音楽

音の巡礼とは

例えば、朝のお寺で読経をしたときのこと。お経の意味はわからなくても、僧侶が読誦する音やお香のかおりの漂う空間に居るだけで、何か感じ入るところがある。自らも読経の発声をした後、外に出てみれば境内に鳴く鳥の声や、清々しい朝の空気に「なんかいいな」という確かな実感が残る。 例えば、何か知りたいことがあって本を開いても、なかなか頭に入ってこないことがある。それが、誰かの薦めでたまたま出会った別の本が糸口となって、突如するすると知的探求が進みはじめる。爽やかな風のような心地よさを感じ

TMR|Week47-3.二階堂和美さんとのトークに出てきたアーティストたちの楽曲プレイリスト

2021年3月3日 桃の節句の「Temple Morning Radio」、トークゲストは二階堂和美さん。 この日は二階堂さんの歌手人生を振り返るような回で、これまでカバーしたり影響を受けたようなアーティストの名前がたくさん出てきて、音楽好きにはたまらない回となりました。 アンスラックスからカーディガンズまで、非常に幅広い音楽ジャンルのアーティストの名前が挙がりました。多分、これまでもこれからもこんなにたくさんのアーティスト名が登場する回はないかと思います(笑) 「これら

そのお経、ポリフォニーにつき - 神谷町・光明寺の朝の音

音の巡礼、管理人の遠藤卓也です。 一月某日、神谷町にある光明寺でおこなわれたTemple Morning(テンプルモーニング)に参加しました。"こんな時" だからこそ、オープンエアでのお寺の場づくりは、ささやかな心の拠り所となります。 お正月にあがった墓前のお花のにぎやかさを見ても、先祖への墓参は不要不急ではないことを示しているようでした。 Temple Morningとは Temple Morningとは、各地の寺院で行われているお寺の朝を楽しむ会。神谷町 光明寺では、朝

音を通して「体感としての仏教」を起動する。松本紹圭×遠藤卓也「音の巡礼 山の巡礼」キックオフ対談

『Temple Morning Radio』の松本紹圭と、『音の巡礼』管理人の遠藤卓也によるインタビュー記事が、『彼岸寺 higan.net』に掲載されました。 『Temple Morning Radio』と『音の巡礼』が始まった経緯についても詳しく話していますので、それぞれのリスナー/読者のみなさんにも読んでみていただきたい内容となっています。ぜひ!