マガジンのカバー画像

pilgryNOTE

51
全国各地の宗教的な場にまつわる「音」のプラットフォーム「pilgry」 https://pilgry.net からの、お知らせや活動報告を掲載します。(TMR編集室日誌より改題)
運営しているクリエイター

#グリーフケア

pilgryNOTE月報24.03|雪国の本堂をあたためる音と声

TMR/音の巡礼のこと3月は久々に青森へ行くことができた。五所川原 法永寺にて、3月11日に行なわれた「東日本大震災追悼〜つむぐ日」を取材させてもらった。記事は近日中に「お寺のじかん」に掲載予定。 詳しいレポートについては記事の方をぜひ読んでいただきたい。録音してきた「音景色」については、SoundCloudにて既に公開中。この日はとにかく「声」と、3月の本堂を暖めようとしてくれているエアコンのがんばり音が素敵で印象的だった。 前日から青森入りをして住職の小山田和正さんと

pilgryNOTE月報24.02|見えないものに、耳をすます

TMR/音の巡礼のこと2月は短い。それでも閏年だったので、存在してくれた29日に大きな感謝をおくりたいほどに忙しなく日々が過ぎ、何かを録音したりする余裕がなかった。そんな中、二つのワークショップに参加できたことがよかった。 ひとつめは、「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」。その存在を知りながらこれまで体験したことがなかった。以下、公式サイトの説明を引用する。 視覚に障がいを持つナオキさんの案内で、まっくらやみを歩いてさまざまなことにトライした。 例えば「電車に乗る」というミ

pilgryNOTE月報24.01|音がつなぐ、あたらしい巡礼の旅路

TMR/音の巡礼のことかねてより制作したいと思っていたwebサイト「pilgly」が完成! Temple Morning Radioの過去エピソードや音の巡礼のお経音源などが地図(ゲストのお寺の住所ピン)から探せるようになっていて、僕がいろんなとこに書いている「お寺」「音」についての記事も集約させていく予定。 このWebサイトを見てくれた人が何かを感じて、いろんな場所にいったり、誰かに会いにいったり、声をかけあったり、またあたらしいことにつながっていったらいいな。 サイ

新Podcast「ゆるやか死生学」のご紹介

Temple Morning Radio制作担当の遠藤卓也です。 TMRをきっかけに、いくつかのポッドキャスト番組の制作を担当していますが、この度はグリーフサポートが当たり前にある社会をつくることを目指して活動する一般社団法人リヴオンの代表、てるみんこと尾角光美さんと一緒に、新しいポッドキャスト番組を立ち上げました。 その名も「ゆるやか死生学」。 「悲しみや苦しみのただ中にある人のために、やさしい学びを届けたい」という、てるみんの思いをもとに『ラジオ深夜便』のような、眠れ

TMR編集室日誌22.9.18|音だけの法事

先日、久々に伊豆の国市 正蓮寺へお参りした。住職の渡邉元浄さんは同世代で付き合いも長く、公私ともに仲良くさせてもらっている。時折「遊びにきなよ」とか「ちょっと手伝ってよ」なんて呼んでくれるので、その度にとてもお世話になっている。 正蓮寺では以前「おりん」の音を録音させてもらったことがあった。 Temple Morning Radioにも出演してくれている(「よかった!」と言ってくれる方の多い人気回) その日の法事は、昼間ながら本堂のカーテンを閉めて暗い雰囲気の中で行った