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pilgryNOTE

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全国各地の宗教的な場にまつわる「音」のプラットフォーム「pilgry」 https://pilgry.net からの、お知らせや活動報告を掲載します。(TMR編集室日誌より改題)
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#音の巡礼

pilgryNOTE月報24.07|World Listening Day!!

TMR/音の巡礼のことWorld Listening Day 2024@神保町 試聴室 さまざまな音を景観として捉える「サウンドスケープ(音の風景)」という概念を提唱した、カナダの現代音楽作曲家マリー・シェーファー(R. Murray Schafer)。彼の誕生日である7月18日は「World Listening Day」と呼ばれ、毎年世界各地で音に関連したさまざまなイベントが行われている。 7月28日(日) 神保町にある試聴室にて、World Listening Day

pilgryNOTE月報24.01|音がつなぐ、あたらしい巡礼の旅路

TMR/音の巡礼のことかねてより制作したいと思っていたwebサイト「pilgly」が完成! Temple Morning Radioの過去エピソードや音の巡礼のお経音源などが地図(ゲストのお寺の住所ピン)から探せるようになっていて、僕がいろんなとこに書いている「お寺」「音」についての記事も集約させていく予定。 このWebサイトを見てくれた人が何かを感じて、いろんな場所にいったり、誰かに会いにいったり、声をかけあったり、またあたらしいことにつながっていったらいいな。 サイ

あたらしいwebサイト「pilgry」がはじまりました!

こんにちは。「テンプルモーニングラジオ」制作担当の遠藤卓也です。 いつも、テンプルモーニングラジオを応援していただき、ありがとうございます! 2/9配信のテンプルモーニングラジオにて、200週×5日目の配信ということで1,000回を迎えました。 そんな記念の日に、かねがね構想しておりましたwebサイト「pilgry」を公開しました。 TMRサポーターのご寄付の説明文の中で「目指したいこと」として掲げていたことの一つ を実現するために制作したwebサイトです。TMRや音の

TMR編集室日誌22.9.18|音だけの法事

先日、久々に伊豆の国市 正蓮寺へお参りした。住職の渡邉元浄さんは同世代で付き合いも長く、公私ともに仲良くさせてもらっている。時折「遊びにきなよ」とか「ちょっと手伝ってよ」なんて呼んでくれるので、その度にとてもお世話になっている。 正蓮寺では以前「おりん」の音を録音させてもらったことがあった。 Temple Morning Radioにも出演してくれている(「よかった!」と言ってくれる方の多い人気回) その日の法事は、昼間ながら本堂のカーテンを閉めて暗い雰囲気の中で行った

2022年9月|音の巡礼サウンドトラック

音の巡礼サウンドトラックは、不定期で編まれるプレイリスト。 「音の巡礼」案内人の遠藤卓也が、旅先で聴きたい曲や最近のオススメをセレクトしています。あなたの巡礼の旅路のサウンドトラックとして、Spotifyでフォローしてお楽しみください。

TMR編集室日誌22.9.8|録ることについて聴き、そして学ぶこと。

Podcast「Temple Morning Radio(略称TMR)」の編集・配信を担当する遠藤卓也がお届けする、仏教文化・お経のフィールド録音等に関するエッセイ 8/31に下北沢B&Bで行われたイベント津田貴司×柳沢英輔×金子智太郎「録ることについて聴き、そして語ること。」に参加した。 津田さん、柳沢さんの著書はともに読ませていただき、最近フィールド録音(のようなこと)をやり始めた自分にとっては、とても参考になる実感や質感を湛えた本で、すごくありがたく感じていた。お二

マイ音の巡礼@青森|池田亮司展と立佞武多

8月のはじめ、お寺の取材のため青森へ。せっかくならば「音の巡礼」的な旅にできたらと、取材日よりも早めに青森へ入った。 去年は、南直哉老師のポッドキャスト収録で恐山へ行ったが、その時もとてもお世話になった五所川原・法永寺の小山田和正さんに今年も案内していただいた。 小山田さんとはリアルに会うのは一年ぶりながら、音の巡礼のnoteサークル「音巡り講」での集いなど、なんだかんだ月に一回はZoomでお話ししている。とはいえ、久々の生・小山田さんは嬉しい。 ねぶた海上運行と花火、

2022年7月|音の巡礼サウンドトラック

音の巡礼サウンドトラックは、不定期で編まれるプレイリスト。 「音の巡礼」案内人の遠藤卓也が、旅先で聴きたい曲や最近のオススメをセレクトしています。あなたの巡礼の旅路のサウンドトラックとして、Spotifyでフォローしてお楽しみください。

TMR編集室日誌22.06.19|While My Horagai Gently Weeps...

金峯山寺にて得度され修験本宗教師・法螺師である宮下覚詮さんに「法螺貝体験ボディワーク」をしていただいた。 2021年の8月にTemple Morning Radio 増刊号にご出演頂いたご縁で、稽古をお願いしていたのがコロナの緊急事態宣言で流れてしまい、10ヶ月後にようやく実現できた。 「音の巡礼」としては修験道も法螺貝も大きな興味のひとつだけど、こういう形で入り口をつくっていただけるのはとてもありがたい。宮下さんは普段は大手テレビ局で働いている方で、なんというかとても親し

TMR編集室日誌22.06.14|四国八十八ケ所霊場にて、未だ巡礼せず

「音の巡礼」という名前のプロジェクトをやっていながら、これまでお遍路をしたことがありません。 以前に四国八十八ケ所の札所である善通寺にピンポイントでお参りしたことはありましたが、歩いて巡る「巡礼」は未体験。お遍路への憧れは前々からありながらも、まだそのご縁はないままでいます。 6月初旬、とある雑誌の取材で伺った金倉寺(こんぞうじ)さんは四国霊場第76番札所です。札所でありながら、ここ十数年で安産や子授けの祈願寺としての認知が高まっているお寺で、その経緯と工夫についてインタビ

TMR編集室より|22.05.19 誰そ彼の支度 in 秩父

2003年より東京・神谷町 光明寺で開催している「お寺の音楽会 誰そ彼」を4年ぶりにやることになりました。回を重ねること33回目。 今回ご出演のギタリスト・笹久保 伸さんは、埼玉・秩父を拠点とするアーティスト。秩父に根ざした作品創作や、芸術活動を行なっていらっしゃるので、今回の誰そ彼は秩父のお坊さんにもお声がけしました。 DJをつとめてくださるのは、秩父市 曹洞宗 宝蔵寺住職の野村圭秀さん。 野村さんは寺社フェスDJとして多くのお寺イベントに出演しており、意外にも誰そ彼

TMR編集室より| 22.05.05 僧侶たちのフィールド・レコーディング

5/1〜2にかけて山梨へ出張していました。甲府駅で出迎えてくれたのは、Temple Morning Radioの第1回ゲストだった横山瑞法さん。 法源寺の宿坊計画 瑞法さんは、住職をつとめる南アルプス市にある法源寺から徒歩2分の空き家を活用して、宿坊をつくる計画を進めています。改修中の家屋を見学させてもらいました。 丁寧にこだわって作られた家屋だということがよくわかり、すごく大切に暮らしていらっしゃたんだなあと感じられます。 ここに若い人たちの感性で内外装などをリノベー

TMR編集室より| 22.05.02 日光山と東照宮

先日、縁あって日光へ。日光といえば東照宮。世界遺産であり、東照大権現こと徳川家康を祀る聖地・霊場でもあります。「音の巡礼」の一環として「音」を探してみました。 日光山散策 「聖地の音は朝がいい」という個人的実感のもと、6時ころから散歩開始。いたるところに流れる水の音と鳥のさえずりに耳を馴染ませながら、少し山を登ると勝道さんというご上人の像が出迎えてくれます。 勝道上人は日光山を開山した僧侶で、中禅寺湖畔にあった桂の木を彫って千手観音様をあらわし中禅寺を開創されたという方

TMR編集室より|22.04.24 「森の音散歩」へいこう!

5/8(日)に高尾のとある森にて「森の音散歩」というイベントが開催されます。 主催のsawakoさんは、これまで神谷町 光明寺でも2回演奏してくださっている素敵な電子音楽家。 最初はもう12年前(!) 「お寺の音楽会 誰そ彼」にて、ギタリストのHofli(津田貴司)さんとのデュオ演奏。 その日の様子はきれいなCDにパッケージもされ、良き思い出として耳の奥に残っています。 2回目は2017年。サウンドアーティストのテイラー・デュプリーさん主宰のエレクトロアコースティックレ