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怪物退治のプロンプトをどうぞ

「怪物退治」は単純な構造のストーリーです。ベタですが非常に人気の高いジャンルです。最大のポイントは怪物をどうやって作ればいいのか? そこで、生成AIの力を使って、ある「呪文」から怪物を生み出すことにトライしました。

名言から生まれた怪物

「怪物退治ストーリー」の基本的な条件は……

  • 怪物が出現する

  • 主人公が神業や魔法のアイテムを獲得する

  • 主人公が怪物を倒す

これだけです。

このシンプルなシナリオをベースに「主人公の成長」や「苦労話」、そして「ラブロマンス」などを好みの配合で加えていくと完成です。

大変なのは「どんな怪物を登場させるか?」ということです。

そんな時には「偉人の遺した名言」を使うと便利です。

良い名言には『問題意識』や『恐怖感』が含まれているので、怪物の要素が拾いやすいからです。こうなると、名言とはある種の呪文とさえ言ってもいいでしょう。

まずはその基本となるあらすじを生成AIに作らせましょう。書き始めるハードルがぐっと下がりますし、「怪物退治の物語」の基本形は誰が書いてもそんなに変わらないからです。

怪物退治のプロンプト

さっそくプロンプトを作ってみました。

今回はP・F・ドラッカーの名言を引用しましたが、ご自分で試したい際には冒頭の「」内をお好きな名言に書き換えてください。

↓↓↓↓↓↓プロンプトはこちら↓↓↓↓↓↓

「意思決定において満たすべき必要条件を理解しておくことは、最も危険な決定を識別するうえで必要である。すなわち、都合の悪いことが起こらなければうまくいくという種類の決定である。その種の決定はもっともらしく見える。しかし、必要条件を仔細に検討すれば、矛盾が出てくる」という文章から、怪物退治のストーリーを作りたいです。

#### 対象となる文章からストーリーを作成する

- ストーリーの主人公を設定する:主人公は中世ファンタジーRPGに登場する「勇者」。文章の提示する問題点を具体的に体現する怪物と対決することになり、その怪物をうまく退治するためにはどうすればいいかを考えています。

怪物には恐ろしげな見た目の特徴の説明と名前をつけてください。

- ストーリーの要素を抽出する:主人公が解決すべき問題、対立する敵や障害、達成したい目的を抽出してください。

- ストーリーの要素を識別する: 主人公が達成すべき目的を明確に提示し、敵や障害を克服し、問題を解決するまでのプロセスを例示したストーリーを作成します。

- 時代や舞台の現代化: 物語の舞台は現代の日本とします。主人公やアイテムの名前は日本の一般的なものしてください。

#### そのシナリオに従った物語を起承転結の形で出力してください。

↑↑↑↑↑↑プロンプトここまで↑↑↑↑↑↑

▼その成果物です

### ストーリー概要

#### ストーリーの主人公設定

主人公は現代の日本に住む普通の大学生、田中健太ですが、彼には特別な秘密があります。彼は世代を超えて勇者の血を引いており、現代における「都市の勇者」として怪物と戦う使命を帯びています。

#### 怪物の設定

怪物の名前は「デセプティル」と名付けます。この怪物は美しく魅力的な外見を持つが、実際は人間の不安や疑念を増幅させる能力を持っています。デセプティルは、見た目がもっともらしいが、その実体は矛盾と虚偽に満ちています。

#### ストーリーの要素

  • 主人公が解決すべき問題: デセプティルが人々の心に不安を植え付け、社会の不和を引き起こしている。

  • 対立する敵や障害: デセプティルの魅力的な外見と誘惑により、人々はその真意を見抜けずにいます。

  • 達成したい目的: デセプティルの真実を暴き、人々の心から不安を取り除くこと。

### 物語の展開

  • 起: 健太が大学で突然増える友人たちの間の不和と疑念に気づき、調査を始めます。

  • 承: デセプティルの存在を知り、その魅力に惑わされる人々を目の当たりにします。健太はデセプティルの真実を暴く手がかりを求めて奮闘します。

  • 転: デセプティルとの直接対決。健太はデセプティルの虚偽を暴く特別な「真実の鏡」を使い、人々に真実を見せます。

  • 結: デセプティルの虚偽が明らかになり、人々の心から不安が解消されます。健太は再び普通の大学生活に戻りますが、常に新たな脅威に備えています。

この物語は、見た目と実態の矛盾をテーマにし、現代日本を舞台に置いて、伝統的な勇者が現代の問題に対処する様子を描いています。

▼そのイメージイラストです

創作のポイント

生成AIに作らせる物語のレベルはこのぐらいで充分です。さらに掘り下げたい場合は、結末を以下の8パターンから選んで書き直すといいでしょう。あなたの世界観にぴったりのトーンが見つかります。

### 物語の結末のパターンに基づく8つのあらすじ

1.問題が解決され、敵を倒し、目的を達成した場合:

健太はデセプティルが引き起こしていた不和と疑念を解決し、真実の鏡を使ってデセプティルを倒します。これにより、大学内の和を取り戻し、平穏な学生生活を再び楽しむことができました。

2.問題が解決され、敵を倒し、目的を達成しなかった場合:

健太はデセプティルを倒し、不和と疑念を解消することに成功しますが、デセプティルの影響で学生たちの間の信頼が完全には戻らず、学生社会の再建には時間がかかることになります。

3.問題が解決され、敵を倒さず、目的を達成した場合:

健太はデセプティルを倒すことなく、不和と疑念を解消する方法を見つけ出します。健太は大学での平和を回復させるが、デセプティルは依然として潜伏し続け、将来的な脅威となりえます。

4.問題が解決され、敵を倒さず、目的を達成しなかった場合:

健太は不和と疑念の解消に失敗し、デセプティルも倒すことができませんでした。学生たちの間の不信感はさらに深まり、健太自身も落胆して学生生活を送ることになります。

5.問題が解決されず、敵を倒し、目的を達成した場合:

健太はデセプティルを倒しますが、根本的な不和と疑念は解決されず、一時的な平穏は得られたものの、新たな問題が表面化します。しかし、健太は大学でのリーダーシップを発揮し始め、改善に向けて努力を続けます。

6.問題が解決されず、敵を倒し、目的を達成しなかった場合:

デセプティルを倒したものの、不和と疑念は残り続けます。健太は平和をもたらす目的も果たせず、学生たちの間の亀裂はさらに広がります。

7.問題が解決されず、敵を倒さず、目的を達成した場合:

デセプティルは倒されず、不和と疑念も解決されませんが、健太は一部の友人との信頼を取り戻し、小さなコミュニティ内での和を実現します。しかし、大学全体としては依然として問題が残ります。

8.問題が解決されず、敵を倒さず、目的を達成しなかった場合:

何も解決せず、デセプティルも倒せなかったため、大学内は混乱が続きます。健太は非常に落胆し、自信を失いつつありますが、問題を解決するための新たな方法を模索し始めます。


ブルース・リーの名言でもやってみた


↓↓↓↓↓↓プロンプトはここから↓↓↓↓↓↓

「私は1万種類のキックを1回ずつ練習した人を恐れない。しかし、1つのキックを1万回練習した人を恐れる」という文章から、怪物退治のストーリーを作りたいです。

#### 対象となる文章からストーリーを作成する

- ストーリーの主人公を設定する:主人公は中世ファンタジーRPGに登場する「勇者」。文章の提示する問題点を具体的に体現する怪物と対決することになり、その怪物をうまく退治するためにはどうすればいいかを考えています。

怪物には恐ろしげな見た目の特徴の説明と名前をつけてください。

- ストーリーの要素を抽出する:主人公が解決すべき問題、対立する敵や障害、達成したい目的を抽出してください。

- 敵の能力を抽出する:敵となる怪物はどんな能力を持っていて、その活動の最終的な目的とは何かを、文章から抽出した問題点を基に具体的に表現してください。

- ストーリーの要素を識別する: 主人公が達成すべき目的を明確に提示し、敵や障害を克服し、問題を解決するまでのプロセスを例示したストーリーを作成します。

- 時代や舞台の現代化: 物語の舞台は現代の日本とします。主人公やアイテムの名前は日本の一般的なものしてください。

#### そのシナリオに従った物語を起承転結の形で出力してください。

↑↑↑↑↑↑プロンプトここまで↑↑↑↑↑↑

▼成果物

### ストーリー概要

#### ストーリーの主人公設定

主人公の名前は林田勇一、現代の日本に住む高校生でありながら、伝説の勇者の血を引いています。彼はある日、祖父から受け継いだ不思議な指輪が光り始め、それがきっかけで怪物「単影」に遭遇します。

#### 怪物の特徴

「単影」は、全身が黒く光る鱗で覆われた巨大な龍のような姿をしています。その名の通り、単一の能力、つまり「影分身」を完璧に使いこなす怪物で、その分身は無限に近い数に増えることができます。

#### ストーリーの要素

  • 主人公が解決すべき問題: 単影が作り出す影分身が町を襲い、混乱を招いています。

  • 対立する敵や障害: 単影の影分身の数が膨大で、どれが本体か見分けがつかない。

  • 達成したい目的: 単影を倒し、町に平和を取り戻す。

#### 敵の能力

単影の影分身は、本体と同じ力を持ち、一つ一つが独立して行動できるため、通常の攻撃では全てを倒すことが不可能です。本体を見つけ出し、倒すことが唯一の解決策です。

#### ストーリーの展開

  • 起: 勇一が不思議な指輪に導かれて単影と出会い、初めての戦いで苦戦します。

  • 承: 勇一は祖父の古文書を調べ、単影の本体を見極める方法と、必殺技「光輪斬」の存在を知ります。

  • 転: 単影の影分身に囲まれた勇一は、「光輪斬」を使いこなすための訓練を積み、真の勇者としての力を目覚めさせます。

  • 結: 勇一は単影の本体を見極め、「光輪斬」で一撃を加え単影を倒します。町に平和が戻り、勇一は普通の生活に戻るが、いつでも戦いの準備ができていることを心に留めています。

この物語は、現代の日本を舞台に、伝統的な勇者物語を現代風にアレンジし、主人公が内面的な成長と外的な敵との戦いを通じて成長していく様子を描いています。

▼イメージイラスト

ちなみに今回の表紙画像はこのあらすじを元にChatGPT4でイメージイラストを描いてもらったものです。


「名言から生まれた怪物」はいかがでしたか?

こうやってランダムな要素を組み合わせたものを作る時に、生成AIは本当に便利です。

ぜひあなたも「まだ見ぬ怪物」を発掘し、そのバックストーリーを想像することで新たな物語世界を構築していただきたいと思います。

次回はさらに複雑なストーリーに挑戦します!



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