『花束みたいな恋をした』を観てきた。 映画が終わって劇場を出ると、隣を歩いていたカップルが「なんか俺らのこの先を観てるみたいで途中からヒヤヒヤしたわ～。」と言いながら歩いている。「それって口に出しちゃって良い感想？」とヒヤヒヤしながら横を通り過ぎる。 映画館から出て、少し歩いたところの交差点で止まる。赤信号。後ろから、はたまたカップルの会話。「映画みたいに全然青にならないね。」と女の人の声。 「ここは押しボタン式じゃないんだけどな…」と心でぼやきながら、赤い光を眺める。
世の中にあるあるって溢れてると思う。私はエッセイを読むのが好きだけど、そういうエッセイの中にだって読者が「あるある～感じたことある～」みたいな共感を感じるようなネタが書かれてることが多いし、私も読んで「わかるわ～しみるわ～」と本に向かって勝手に頷いている一人なわけで。 Twitterとかを眺めていても、バズって流れてくるのは「こういうのずっと感じてたけど、よくぞ文章に起こしてくれた！拍手！」みたいな、みんなの心の底にずっとあった気持ちとか、よくやってしまうような日常の些細な
