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行政書士を目指して頑張っているあなたへ。

いつか自分は勉強に向き合わないといけない日がくる。

絶対くる。

社会人になりならがも心のどこかでずっとそう感じていた。

けど勉強嫌だな。

何したらいいのかわからない。

行政書士とってくれたら助かる。と夫。

「だよねー。」

分かっている、だって仕事の幅広がるし、私自身自分に誇れるものが何もない。これでいいのかと。

三人の育児、家事、夫の仕事の手伝いをかかえ、そんな言い訳を自分にしながら何もしない。勉強に向き合うのは相当の覚悟がいる。でもいつかしなければいけない日がくるだろう。

そんな自問自答のもやもやな日々を過ごしていたある日、スマホの音がなった。

SNSの通知音。

「ん?」

いつもならない音なのにな。

見ると久しぶり短大時代のクラスメイトのブログ更新のお知らせ。

どれどれ。

「社会保険労務士合格しました!!!」

の写真付きブログ。

唖然としてしまった。。。その時の衝撃は後ろから「シティハンター」にでてくる100tのハンマーでぶたれたような感覚。

自分が何も行動できていない間にあの子は取った。社労士という大変な資格を。相当な努力をしたことはすぐにわかった。

学生時代バイトも授業もいつも一緒にいたあの子。

私の覚悟がきまった瞬間だった。

少し肌寒くなった11月。

次の行政書士試験までちょうど一年。

すぐに連絡してみた。

いろいろな情報を教えてくれた。

6年試験を受け続けたということも。

そして会いたくなった。

電話では聞きたい事が聞きつくせないから。

あの子が実家に帰るのに合わせて年末に新幹線に乗り継いで会いに行った。

たくさんの経験談を聞いて会ってよかったと。

そこから私は勉強漬けの毎日がはじまった。

夫の仕事補助しながら育児、家事、行事参加はできるだけ支障のないようがんばった。9月からは末っ子を幼稚園の延長保育に預け、土日は遊び盛りの子供達を主人に預け、図書館に毎日通った。

そして迎えた11月。一回目の試験。

雨だった。ミミズを踏んだ。。。いや、これを幸運に変えよう。

無理くり言い聞かせる。

試験開始。手ごたえはまずまずだった。

が、結果は落ちた。(やっぱりね、そうだよね。)

二回目の試験開始。何が何でも受からなければ!!!

家族が応援してくれた。だから土日一緒にいたいだろうに我慢してくれた。私も一緒に過ごしたかった。それには結果を出さなければ!!

手ががくがく震えた。あんだけ頑張ったんだ、受からなきゃ”

しかし、全然わからない。。。。。焦る。慎重になりすぎて時間だけがすぎていく。時計が気になり始める。

「どうしよう、10年繰り返して結果でなかったら、、、、」

余計な事まで考えてしまう。

試験官のおわりの声。

終わった。。。。筆記用具をしまいながらしばらく放心状態が続いた。

家族に申し訳ない気持ちと資格取得のための勉強をやめたい気持ちでいっぱいだった。苦しかった。

同級生のあの子に相談した。やめようかなって。

勉強で行き詰まった時、いつだって答えてくれたあの子。

「それもいいんじゃない」意外な言葉だった。

「がんばれ」じゃなかった。。。。。

二週間じっくり考えた。

今やめたら後悔する。

勉強再開。

そんな次の覚悟が決まって少しして結果がきた。

やっぱりダメだった。

勉強法がダメなのかと近くの予備校2か所に行ってみるとDVD学習だった。これじゃ今使っている通信制のDVDと同じじゃん、と。がっかりしながら、家にある24枚のDVDを何度も何度も覚えるくらいに観ようと決め、少し遠い予備校へ模擬試験(計六回)も予約した。書店にある何種類もの模擬試験を全部買った。

夜学習から朝学習への切り替え。子供と一緒の夜9時には寝て夜中2~3時に起きて勉強。仕事ない日は学校へ送り出し図書館へ一番に行き子供達が帰ってくるぎりぎりまで勉強。

そして迎えた三回目の試験。

模擬試験通りにリラックスしていこう、いつも通りにやれば受かる!

試験会場へ入ると年配の試験官が声をかけてくれた。「がんばってね」と。

相当うれしかった。ずっーと一人で頑張ってきて孤独だったから。

がんばろう。

試験途中、小さな虫が机に止まった。小さな虫までも心配してきてくれた。

「ん?」

この虫、昔、亡くなったおばあちゃんの気がした。。。がんばれよって。


三回目の試験が終わって家族が迎えにきていた。


いつもなら早く家に帰りたかったけど、やりきった気持ちで回転ずしに向かった。そして心で思った。もし今回がだめでもまた受けよう。。

二ヶ月半経ち、試験結果当日、末っ子を歩いて幼稚園に送った後、結果発表を静かに一人でみた。受験番号が書いてあったハガキを手にスマホで。



あった。。。



ふわーっと全身の力が抜けた。



勝手に涙が流れてきた。



諦めなくてよかった。



ありがとう、家族。そしてきっかけをくれたあの子にも報告。



そして今、私は行政書士 兼 土地家屋調査士補助者としてがんばっています。







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