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万葉集 第7巻 我が背子を

我が背子をいづち行かめとさき竹のそがひに寝しく今し悔しも

何も書いていないし何も書けなくなったが、勢いで書いてみる。
ふと寄った古本屋で万葉集があったが、擬古文で読みづらいと思い買わなかった。
上下巻で上巻の最後がこれだったのでメモ代わりに書く。

字面を噛みしめて読むのが古典なのだろうがリテラシーの著しく低い私にはこれだけでは無論、分からない。
どうやら夫婦喧嘩したらしく夫、或いは男と背中合わせに寝ているのを思い出しているらしい。なぜケンカしたかは分からない。しかし死んだ今となっては後悔だけが残っている、という意味だという。

男がなぜ死んだかは分からないが、私が考えたのが防人だ。
九州への兵役で出たのは、男とケンカした次の日。そのまま会うことなく届いたのは訃報だけ、という想像である。

ついカッとなってきつい言葉を吐くのは簡単だ。しかしそれが最後の言葉になろうとは誰も想像しない。私もつい感情に任せて言いたくない言葉を言ってしまう事がある。それを押しとどめることはどれほど困難かも分かっているつもりだが、実行できてはいない。
いくら古くても残る言葉とは、そういうことなんだろうなあ。

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