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屋根裏のBAR#4

カリはBARの店主になっていった
それはとても狭い世界でアップデートされていた
注視して眺めていたが、何もかもが新鮮ではなく二番煎じの様な感じだった
わたしは個人的にBARに飲みに行く事はほとんど無い
個人的に付き合いがあった飲み屋は京都の村屋か、今は閉店してしまった石巻のスイスイ位だった
カリはよく営業だと言って近辺のアングラBARで飲みまくっていた
大阪の三ッ寺会館や味園ビルなどを中心に顔を広げていく感じだった
それはそれでかまわないが、伸び代も無くパイの狭い世界だった
そこでの出会いやそこのBARのやり方などを屋根裏に取り込んでいる
うーんもう一声と思っていた
わたしは旅が好きなので地方や海外などに行く機会がおおいい
酒も好きなのでそこで色々な酒場に行く事が多々ある
基本的に魚が好きなので刺身の美味そう店に行く
そこで飲食をしている身なので、客層や雰囲気、客単価などや店のやり方などを注視する
地方の小さな炉端焼き屋で学ぶこともあれば、サイゼリヤで勉強になる事もある
そうやって飲食店などを含めた全体の確信を更新する
そこからその確信を軸に試行錯誤して試してみる。
ピカスペースの9年間で試したことは飲み屋→セルフたこ焼き→イベントスペース→ホルモンバーガー→ジビエ居酒屋→お粥と中華そば屋→屋根裏BAR→写真とシーシャ
となっている
皆からは飽き性だと思われてるに違いない
たぶん飽き性な所もある
ただこの経緯の中でアップデートされていったのは、あくまでピカスペースと言う世界で考えていた事である
ここが本当に盲点だった
そこに気がつけたのが、奇しくもコロナ時代到来で世界がストップ
ピカスペースを俯瞰する事ができる様になったからである。

続く

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