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【私の子供への金銭教育のBibleになる予感】西野亮廣さんの「夢と金」を読んだ感想(後半に英訳を掲載しました):【Bible for Money Education to my children】Impressions and Comments after reading Akihiro Nishino's "Dream and Money"

2023年4月19日に発売となりました、西野亮廣さんの「夢と金」を読んだ感想をnoteに記載しておきたいと思います。Amebloに同様の内容をアップしていますが、noteではより深く掘り下げて書こうと思います。

また、この本の感想は日本人だけでなく、世界中の人にも参考になるコンテンツだと思ったので、後半に私の感想に関する英訳も付けておきました。(実際に英語で読んでくれる人がいるか分からないですが・・・)

まず、「お金」を今までとは全く違った切り口から語られており、とにかく衝撃を受けました。2020年に入ってすぐにコロナウィルスが世界を駆け巡ると共にものすごい勢いで時代が変わり、それに伴い世の中の常識も凄まじいスピードで変化しています。しかし、それにも関わらず、私たち大人は、昔の常識や価値観を引きずったままであり、そして間違った情報を子供たちに引き継ごうとしていることに気付かされました。私たち大人が考え方を大きく改めなければ、これからの時代を担う未来ある子供たちを不幸にしてしまいかねない、という西野さんの考えにものすごく共感しました。

それぞれの章で書かれている内容が、西野さんの実体験に基づいた話なので非常に具体的でかつ説得力があり、しかも簡潔に書かれているのでとても分かりやすいです。ただ、1つ1つの話はとても奥が深いので、本当の意味で腹落ちするまでには、あと何回か読む必要があるのだろうなぁ、と感じています。

また、西野さんは、この本では「お金」を中心に語っていますが、単にお金の話をしているのではなく、「これからの時代に個人が夢を実現するために、何を考えなければならないか」という大きなテーマがあり、そのためにお金は避けて通れない重要な問題であり、そのお金とどう向き合っていくべきか、という観点から書かれています。

私自身は3人の子供(中学生2人と小学生1人)の親でもあるので、「自分の子供に親として、お金を通じて何を教えてあげられるのか」を考える上でのバイブルとして、これから何度も手にとって読むような予感がします。

このnoteでは、書かれている内容すべてを解説するのではなく、いくつか書かれていた具体的な内容を簡単に触れつつ、私が感じた感想や、この本を通じて私自身や、我々大人1人1人が何を考えなければならないのか、という気づきを中心に記載していきたいと思います。

本の章立ては以下の通りです。

第1章: 富裕層の生態系

第2章: コミュニティ

第3章: NFT


まず、第1章の「富裕層の生態系」の章の冒頭でいきなり衝撃を受けました。それは、「お金」が原因で生活が回らなくなったことが、自殺率や犯罪率と直結しているという事実であり、言い換えると、お金による知識不足が自殺率や犯罪率にそのまま繋がってくる、ということです。それが2022年4月に起きた知床観光船沈没事件を例に、具体的に記載されています。言われてみればたしかに・・・。

お金の知識があれば、落とさなくていい命があり、犯罪に走る必要もなかったことは、過去を振り返れば、枚挙に暇がないのは紛れもない事実です。このことは、大人である私たちが子供に責任を持って伝えなければならないことだと思います。

しかしながら実際は、“お金に関して知識不足だから、その知識不足を補うために勉強すればいいのか”という、そんな単純な話ではなく・・。お金の知識不足が何に影響するかというと、「自分や子供の将来の選択肢が単純に狭くなる」ということは勿論ですが、それに留まらず、その知識不足が故に

・イメージだけで非難する

・過去の経験や親からの価値観を基に非難する

というネガティブな情報を知人や友人に伝え、自分には全く悪気はないものの、結果として間違った情報を心の底から勘違いし、世の中に広めてしまっている、ということに繋がっている、ということをこの本では指摘しています。

そういえば、自分も思い当たる節が・・。自分の知らないことを他の人がしているのを聞くと、「そんなうまい話があるわけない。何か罠があるはずだ。」と言って斜に構え、むしろ自分の無知を棚に上げておいて、「この人は怪しいぞ」と自分の友人に言い広める・・・。過去、実際に私もやってました。そして、そんな自分を今更ながら猛省しました。

この誤った、そして偏った価値観はせめて私たち親の世代で終わりにして子供たちの世代に引き継ぐことはせず、正しく伝えていこうよ、という西野さんの愛にあふれる叱咤激励が冒頭に書かれています。

そしてその文章の次に、いよいよこの章の本題である「富裕層の生態系」について触れています。ここでは、飛行機で東京からニューヨークに行くときに以下の4クラスでの料金体系について、具体的な金額を例に書かれています。

・ファーストクラス

・ビジネスクラス

・プレミアムエコノミークラス

・エコノミークラス

因みに、私は海外に行く際にはいつもエコノミークラスに乗っているので、ファーストクラスやビジネスクラスで旅行する人は「お金持ちの人はいいよなぁ」と、羨望とやっかみを半分ずつ抱えながら横目で通り過ぎる、というのが、僕の正直な気持ちでした。

ところが・・・。

もしこれが「エコノミークラス」しかなかったらどうなるか。この本のシミュレーション上で言えば、実は飛行機代がさらに5万円ぐらい高くなってしまうことになります。

どういうことかと言うと、航空会社は、東京からニューヨークまで飛行機を飛ばすためには、当然燃料費や人件費等のみならず、適正な利益も含めてコストがかかるわけで、そのコストを飛行機代で回収する必要があります。そして、その飛行機代は、ファーストクラスやビジネスクラスの人たちが高い料金を支払ってくれるおかげで、エコノミークラスの料金が抑えられる。

今思えば、プロ野球観戦の外野席や、大相撲の一番上の安い席であっても、ライブで見ることができるのは、お金持ちが高いお金を払ってくれるからこその恩恵だったことに納得。

ファーストクラスやビジネスクラスの方がいるからこそ、僕らが安く旅行ができていることを知って、今更ながら感謝の気持ちでいっぱいになりました。(笑)

因みに、つい最近(今日は2023年5月19日)で言えば、徳島の阿波踊りで15000円のVIP観覧席を100席限定で設定したところ、「金持ちの優遇は許さん」とばかりに非難の声が起こりましたが、これはまさにこの話の典型です。阿波踊りの運営側が、何とか財務的な改善をしようとVIP席を作り、そしてそのVIP席に払ってくれた人たちのお陰で、今まで苦しんでいた人たちが助かるはずなのに・・・。私たち大人は、お金の向こう側にいる人たちのことをもっと想像できるような世界にしないといけないと、改めて思わされた1件でした。

また、これに関連して、とても大切なこと。それは、富裕層が高い金額を支払ってくれる場合、「何に対してお金を払っているか」を考える必要があります。

ここで西野さんは、いわゆるお客様を「顧客」と「ファン」の2つに分けて考えてます。前者の「顧客」は、「商品が欲しくてサービスを買ってくれる人」であり、後者の「ファン」は、「サービスを提供する人を応援したくて商品を買ってくれる人」となります。

もう少し詳しく掘り下げて話をすると、顧客は「商品の機能が欲しくて買う人」であり、ファンは「その人や会社を応援したくて買う人」となるので、商品を買う動機が違ってきます。

一般の人はお金を払う際には「機能」の対価としてお金を支払っているのに対し、富裕層の人たちは何にお金を払っているかというと、「意味」。応援などもこれに含まれます。

富裕層が高いお金を払ってくれる場合は、まさにこの「ファンとして応援」しようと思う時であり、逆に言うと、「機能」を売ろうとしているだけでは、なかなかお客様は高いお金を払ってくれない、ということになります。

これを、自分をサービス提供者として置き換えてみるとどうなるかというと・・・。

高い値段で商品を買ってもらおうとした時に何を考えるかというと、「高い機能」を目指してしまいがちになるのですが、これこそが落とし穴になってしまいます。

つまり、高い値段を払ってくれる人、ということは、富裕層を相手に商売をする必要があるのですが、その富裕層は、「高い機能」を求めているわけではなくて、「何か(或いは誰か)を応援したい」と考えているので、高い機能を目指したとしても、それに対して「応援しよう」と思ってもらえないと、結局富裕層から買ってもらえない、ということになります。

しかしながら、私たちはそのことを認識せずに、商品を高く買ってもらうために何をすべきか、を考えると、つい「高い機能」を目指してしまうのです。そして、高い機能を売りにしようとすると、今の世の中はAmazonやgoogleがあるので、世の中にある全ての高い機能を持った商品の中で値段を比較されてしまい、結果として高く売ることは難しくなっている、と指摘しています。

これを聞いて、サラリーマンである私も1つのことを思い出しました。

それは、私が営業をしている時代に、私の会社の商品を値下げしなくても買ってくれるお客様がいました。ある時、その社長さんが「他の会社からも売り込みがあるけど、全部断っているんだ。なぜか分かる??それは僕が君のファンだからだよ」と言われて、すごく嬉しかったのを覚えています。確かに、ファンになってくれると、価格はお客様にとっては、それほど気にならなくなるというのは、まさにその通りだと思います。

これからの時代は、高度経済成長時代のような、物を作りさえすれば売れるような、大量生産・大量消費時代に戻ることはありません。

その中にあって、最近では日本人だけを相手に商売をする時代ではなくなってきており、特に私たちの子供世代であれば、それが顕著になってきますので、外国人に対しても自分のファンを作ることがとても重要になってきます。そのためにも、これからの時代は

・お金の知識

・英語

・発信する力

の3つのスキルは非常に重要な時代になるため、そのことを子供には是非伝えてあげる必要がある、と痛切に感じました。


では、どうやったらファンを作ることができるか。そのことに関しても、西野さんは具体的に記載してくれています。

これには「応援シロ=目的地−現在地」という計算式があると西野さんは述べています。

「応援シロ」とは、何か。

例えば“のりしろ”の「しろ」に該当するもので、これはのりを貼るためのスペースを指しますが、それと同じように「応援シロ」とは、応援をするためのスペースのようなもの。では、その応援シロはどう定義されるかと言うと、それが先ほどの「応援シロ=目的地−現在地」。

具体的に言うと、自分が今どこに向かっていて、それに対しての現在地はどこで、そこにどれくらいギャップがあるか、ということになります。

クラウドファンディングを例に取ると、目標金額が100万円で、今までに集まったお金の合計が60万円とすると、残りの40万円を集めることが現時点での目標、と言うことになります。「応援」というのは、誰かが目標に向かって頑張っている姿を見て、その目標達成のためにサポートすることですので、これを明確にする必要がある、ということになります。

別の角度から見ると、何かの才能を持った人が現れたとしても、その人が「現状維持でいいや」と思っていると、その人は、「目的地=現在地」ということになるので、「応援シロ=0」

つまり、現状維持でいいと思っている人には応援シロはなく、結果として応援してもらえないということになります。

したがって、ファンを作るためには、自分が何か目標を定め、それに向かって挑戦するということが必要になってきます。

このことについても、子供3人を持つ親として反省しなければならないと個人的に思っています。というのも、世の中一般では、平成に入ってからほとんど経済成長をしていない日本の閉塞感のせいで、最初から高い目標を持たない子供たちが増えている、と言われていますが、少し自分を振り返ってみると、それは正しいのか、疑問に感じたのです。

実際はそうではなくて、子供が感じる閉塞感は、むしろ、そもそも親が何かに挑戦している姿を見せていないので、それを子供が肌で感じ取ってしまっている側面も大きいのではないかと思ったからです。勿論、時代の背景も影響していることは否定しないのですが、根本的な問題として、少なくとも私は、今時点で何か目標を持って生きているかと聞かれれば、とても自信をもって「Yes」と言える状況にはなく、そして、そのことが悪いことだとも思ってませんでした。

しかし、この「応援シロ」の部分を読んで、自分が挑戦することの大切さ、そして、何より子供たちが大人になるときには、この「挑戦」をなくしてファンを獲得することはできず、その結果富裕層をファンに取り込むことができないので、自分の商品を高く売ることはできない、ということに繋がってしまうことを感じました。

このことも、せめて未来ある子供たちには絶対に教えてあげなければならないお金の知識であることを痛感しました。

そして、最後の章に「NFT」の説明があります。

NFT自体は、今現在(2023年5月)でもまだ世の中にあまり浸透していないこともあり、世に広まっていない概念を要約するのは難しいので、ポイントだけまとめておきます。

このNFTというのは、「Non Fungible Token」という小難しく意味が分かりづらい英文の略称なのですが、イメージ的には「このデジタルデータの所有者はあなたのものですよ」という証明書のようなものです。

例えば、不動産で言えば、土地や建物の持ち主は、「不動産登記」というものを見れば、誰が所有者か分かりますが、これは実際に土地や建物というリアルなものが存在していて、それに対する所有者を明確にするものになります。このNFTというものは、実際にはバーチャルにしか存在しない “デジタル”の世界でも所有権を明確にすることができるようにしたものです。

音楽の著作権を考えると分かりやすいと思いますが、例えば誰かが音楽で、「A」という曲を作ったとします。その曲自体は、コンピュータで作ったデジタルデータなので、コピー自体はできてしまうのですが、Aという楽曲に対する所有者(つまり著作権)は、それを作った人になります。

これを応用して、世の中のコンピュータ上で作られた、ありとあらゆるキャラクターなどのデジタルデータに対しても、所有者が誰かを証明することができるようになるのです。

では、なぜこのNFTがとても重要なのでしょうか。

例えば、コンピュータ上で作られた、かわいい恐竜のキャラクターである「A」があったとします。もしあなたが「A」のNFTを買えば、持ち主になれる、というわけです。ところが、このAは、実際にモノがあるわけではないですし、いくらでもコピーできてしまいます。

ということは、このNFTを持っていることによって、どんないいことがあるのでしょうか。恐らくメリットとしては、このAのキャラクターに対して、「これは俺の物だよ!」と主張できるぐらいでしょう。

でも実は、この「俺のものだよ!」と言える、いわゆる所有“感”が大事なのです。

これはいったいどういうことでしょうか。

先ほどの富裕層のお話しに戻るのですが、一般的な顧客は「機能」を買うのに対し、ファンは「意味」を買う、と説明をしました。この説明の延長で話をすると、NFTは「機能」を買うというよりは、「意味」つまり、「このデジタルデータは自分のもの、という実感」を買っているわけです。

整理すると、これからの時代は富裕層から高く買ってもらうためには、機能ではなく意味を提供する必要があり、なぜならこのNFTはデジタルデータの「意味」そのものだからです。

まだNFTが将来、どのような成長や進化を遂げることになるかははっきりとは分かりません。しかし、このNFT自体が「意味」を表すものである以上、物を高く買ってもらうためには絶対に欠かせないものになっていくことは間違いありません。

この延長線上で考えた時に、NFTの将来が「誰かの応援をしたい」という時の人助けのツールになっていく可能性は高く、そういった意味でもNFTの知識を今のうちから身に着けて実践をしておくことはとても重要であると言えると思います。

西野さんのこの本は、とても具体的に書かれていて分かりやすいのですが、その一方で1つ1つの話は奥が深く、特に私はNFTをまだやったことがないので、本当の深いところではまだまだ理解できていない気がします。それでも、この本を読んで「NFTとはどんなものなのか」を是非トライしてみたいですし、ここに書かれていることを実践してみてはじめて、西野さんがこの本で語ってくれていることをより深く理解できるのだろうなぁ、と思ってます。

そういった意味では、ここに書かれている内容を、まずは大人である私が実践してみて、その経験も踏まえて子供と話をしようと思ってます。

私が子供にお金の話をする上で、少なくともここ10年ぐらいは私のバイブルになるような気がします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!!

【Bible for Money Education to my children】Impressions and Comments after reading Akihiro Nishino's "Dream and Money"

I would like to write a note about my impressions after reading Akihiro Nishino's "Dream and Money", which was released on April 19, 2023. I have uploaded similar content to Ameblo, but I would like to mention the summary of contents deeper in this “note”.

Also, since the impressions of this book should be helpful not only for Japanese people but also for people all over the world, I have added an English translation of my impressions in the latter half of the book. (I don't know if there are people who actually read it in English...)


First of all, "money" is captured from a completely different angle than ever, which was surprising to me. As soon as 2020 began, the Covid-19 spread around rapidly, and the world was changed at a tremendous pace, and along with that, the common sense of the world was also changing at a tremendous speed. However, despite this, we adults have been still sticking to an old common sense and values, and we keep telling wrong information to our children. And I really sympathized with Mr. Nishino's idea that if we adults don't change our way of thinking, we could end up making the children, who have a bright future and will be responsible for the future, unhappy.


First of all, the content written in each chapter is based on Mr. Nishino's actual experience, so it is very specific and persuasive. However, each chapter is very deep, so I feel that I will need to read it a few more times before I fully understand it.

In addition, Mr. Nishino talks about "money" in this book, but he is not just talking about money. It is written from the perspective of how to deal with money, which is an important issue that cannot be avoided.

I myself am a parent of three children (two junior high school students and one elementary school student), so I believe I will read this book many times for next 10 years as a bible for thinking about “what I can teach my children as a parent through money”.


In this article, instead of explaining all of the content in this book, I will briefly touch on some of the specific content, and will talk about the impressions I felt in this book, explaining what each of us should think about in the future.


The chapter structure of the book is as follows.

Chapter 1: Ecosystem of the wealthy class persons

Chapter 2: Community

Chapter 3: NFTs


First of all, I was suddenly shocked at the beginning of Chapter 1, "Ecosystem of the wealthy class".

Mr. Nishino pointed out the fact that the lack of money to make a living is directly linked to the suicide rate and crime rate. Another words, the lack of money literacy directly leads to suicide and criminal rate. It is a good example of Shiretoko sightseeing boat sinking incident that occurred in April 2022.

Looking back on the past, it is a fact that if one had knowledge of money, there was no need to lose someone's life and there was no need to run into crime. As adults, we have responsibility to pass this information on to our children.

However, it's not as simple as saying, "I don't have enough knowledge about money, so I should study to make up for that lack of knowledge." As for what the lack of knowledge about money affects, it goes without saying that the future options for children simply become narrower, but it goes beyond this, and it leads


・to criticize someone only by an image (without trying to understand the fact)

・to criticize based on past experiences and values from parents


It means that you convey negative information to your friends unconciously, and although you don't mean anything wrong, as a result, you misunderstand the wrong information from the bottom of your heart and spread it to the world.

It reminds me of my past behavior.. When I hear someone doing something I don't know, I say, "There's no way that's a good story. There must be some kind of trap“ to my friends. Then I recommend my friends not to believe him without knowing the fact, and my friends do the same thing to his friends..

I've actually done that in the past as well. And I regretted myself even now.

At the beginning, Mr. Nishino's scolds us with his love and encourages us to end this wrong and biased sense of values in our parents' generation, and not pass it on to our children's generation.


And next to that sentence, we finally touch on the main subject of this chapter, the ecosystem of the wealthy class persons. Taking an example of traveling from Tokyo to New York by plane, the fare system for the following 4 classes is written as an example with specific amounts.

・first class

・business class

・Premium Economy Class

・Economy class

By the way, when I go abroad, I always fly economy class, so people who travel in first class or business class say, I always feel jealous, telling myself inside my heart "It's good for rich people." It was my honest feeling that I would pass by.

However···.

What if this was only "economy class"?

According to the simulation in this book, the airfare will actually be about 50,000 yen higher.

In other words, for airlines, in order to fly an airplane from Tokyo to New York, it costs not only fuel and labor costs, but also reasonable profits. must be collected. And those airfares are cheaper in economy class, thanks to people paying higher prices in first and business class.

Now that it came up to my mind about the fact that even the seats in the outfield at a professional baseball game or the cheapest seats at a sumo wrestling match can be seen live is a blessing because the rich pay a lot of money.

I finally realized that we are able to travel cheaply because there are people in first class and business class, I am filled with gratitude even now. 😊

By the way, just recently (today is May 19, 2023), in the Awa Odori festival in Tokushima, organizer set 15,000 yen for VIP spectator seats with a limit of 100 seats. But it was criticized as “no preferential treatment for the rich''. This kind of voice is very typical in Japan. The organizer of Awa Odori Festival created VIP seats in order to improve their financial situation, and thanks to the people who paid for the VIP seats, the people who were suffering until now should be saved. This argument reminded me once again that we adults need to create a world where we can imagine the people behind the money.


Also, there is one important thing in regards to this story.

It is necessary to think about "what wealthy class persons paying for" when they pay a high amount.

Mr. Nishino classifies customers into two categories: "customers" and "fans."

The former "customer" is "the person who buys the service because they want the product", and the latter "fan" is "the person who buys the product because they want to support the service provider".

If we dig a little deeper into the story, a customer is someone who buys because they want the functionality of the product, while a fan is someone who buys because they want to support the person or company.

When ordinary people pay money, they pay money for "function", but what the wealthy people pay for is "meaning". This includes support.

When wealthy people pay a lot of money, this is exactly the time to think about "supporting as a fan". Another words, when you keep trying to sell for “function”, it is difficult to sell in a a higher price.


What would happen if you replaced yourself as a service provider?

What you need think about trying to sell in a higher price, we tend to think the way that we would aim for "high functionality", but this is exactly the pitfall.

In other words, people who pay high prices don’t want "high functionality", but "something I want to support (or someone else)".

So even if you aim for high functionality, unless wealthy class people want to support it, they won't buy from you.


However, when we don't recognize this and think about what we should do to make our products more expensive, we end up aiming for "high functionality." And if you try to sell high functionality, there are Amazon and Google in today's world, so the price will be compared among all the products with high functionality in the world, and as a result it will be difficult to sell at a high price.


It reminds me of my story working an office worker.

When I was in sales, there was a customer who bought my company's products without requesting any discount. One day, the company president told me, "I've been getting sales offers from other companies, but I've turned them all down. Do you know why? It's because I'm your fan." Certainly, I think it's true that once customers become fans, the price becomes less of a concern for them.


In the future, there will be no return to the era of mass production and mass consumption, like the era of rapid economic growth, where products can be sold as long as they are made.

Also it is the era that it is no longer the time to do business only with Japanese customers, and it will be even more extreme in our children’s generation.

When I read this, I felt that there are important skills in the near future below.

・Knowledge of money

・English

・Skill to send out your message

These three skills will be very important in this era, so I felt strongly that I need to tell my children about them.


But how can we create fans?

Mr. Nishino mentions in this book with an clear and persuasive formula.

Mr. Nishino says that there is a calculation formula for this, "supporting space = destination - current location".


What is "Supporting Space"?

This is the gap between “where are you headed” and “where are you at now”.

Taking crowdfunding as an example, if the target amount is $10,000 and the total amount of money collected so far is $6,000, the goal at the moment is to collect the remaining $4,000. Become. “Supporting” means seeing someone working hard toward a goal and supporting them to achieve that goal. So this needs to be visualized.

Seeing from the different angle, if though a talented person thinks that he is satisfied with the current situation, destination is a current location. Applying this to the formula, destination = current location, so "supporting space = 0"

In other words, people who does not want to challenge something will not be supported.

Therefore, in order to create fans, it is necessary to set a goal for yourself and take on challenges towards it.


As a parent with three children, I personally think that I have to reflect on this. This is because, in general, it is said that the number of children who do not set high goals from the beginning is increasing because of the sense of stagnation in Japan, which has seen little economic growth since the beginning of the Heisei Era. Looking back, I wondered if that was true.

In reality, this is not true. Rather, the sense of blockage that children feel is largely due to the fact that parents have not shown themselves to be challenging themselves. Of course, I do not deny that the background of the times has an impact, but as a fundamental problem, at least if I am asked “Do you challenge something with a goal in your daily life ?”,then I can not confidently say, "Yes." And I didn't even think it was a bad thing.

However, when I read this "Supporting space" part, I realized the importance of taking on challenges myself, and above all, when children grow up, it is impossible to gain fans without this kind of "challenge". As a result, I felt that I could not sell my products at a high price because I could not attract wealthy people to become fans.

I strongly felt that this is also the knowledge of money that I must tell my children who have a bright future.


And there is an explanation of "NFT" in the last chapter.

As of now (May 2023), NFT itself has not been common yet, so it is not easy to summarize concepts that have not spread to the world, but I will try to raise some important points.


This NFT stands for "Non Fungible Token", which is difficult to understand, but in terms of image it is like a certificate saying "You are the owner of this digital data". For example, in the case of real estate, the owners of land and buildings can be found out by looking at the "real estate registration". But this is because real things such as land and buildings actually exist, and this is to clarify the owner of the land and house. This NFT makes it possible to clarify ownership even in the “digital” world, which actually exists only virtually.

Considering the copyright of music, it is easier to understand. For example, let's say someone made a song called "A". The song itself is digital data created by a computer, so it can be copied, but the owner of the song A is the person who made it.

By applying this, it will be possible to prove the owner of digital data such as all kinds of characters created on computers in the world.


Next question is, “why is this NFT so important?”

For example, let's say there is a cute dinosaur character "A" made by somebody. If you buy an “A” NFT, you can become the owner. However, this A does not actually exist, and it can be copied as many times as you want.

So, what are the benefits of having this NFT? Perhaps the merit is that you can claim to this A character, "This is mine!"


But in fact, this so-called “feeling of ownership” that allows you to say “It’s mine!” is important.

What does this mean?

Returning to the story of the wealthy class earlier, I explained that while general customers buy "functions", and fans buy "meaning". To extend this explanation, rather than buying "functions", you buy "meaning". In other words, you buy "the feeling that this digital data is yours".

To summarize, in the coming era, it is necessary to provide meaning rather than functions in order to get high-end purchases from the wealthy, and this is because NFT is the “meaning” of digital data itself.


It is not yet clear how NFTs will grow and evolve in the future. However, as long as this NFT itself represents "meaning", there is no doubt that it will become absolutely essential for people to buy things at a high price.

Further more, there is a high possibility that the future of NFT will become a tool for helping people when they want to support someone. I think it is very important to understand and to take an action as soon as possible.


Mr. Nishino's book is easy to understand, but on the other hand, each story is deep, especially since I have never done NFT yet, so I still don't think I fully understand it. I imagine I would be able to understand much more about “What is the NFT like” after I would try this.


In that sense, I, as an adult, will try first, and then I will talk to children based on my experience.

I feel like this will be my bible for at least the next 10 years when I talk to my children about money.


Thanks for reading !!

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