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together, "four"ever

3期生までがいる状態で乃木坂46を知った自分にとっては、新メンバーが入ることはとても不安でした。グループとしては何度も経験しているはずの「"現在"の形が崩れること」を、自分が目にするのは初めてだったから。でもオタクなんてちょろいもんで、すぐ受け入れられちゃうんですよね。いきなり成人式に登場した子、初めてゲットした生写真に映る前歯を出して笑う子、番組で浴衣着て頓珍漢な怪談話をする子、ふざけてる周りに流されず一人黙々と作業をする子、自分の推しにデレデレに甘えて見たことのない表情を引き出してくれた子……。
ただこの時点では何も特別なことなんてなく、これまでと同じようにそれぞれの期に数人ずつ気になるメンバーがいて、そうじゃない子もいる、それだけでした。

でも、全くの新人をこんなにもリアルタイムで見ていくなんて経験はほぼほぼ初めてで、気になる子がどんどん増えていくんですよね。しかも何より、途中でメンバーが増えた。別界隈で1年前に経験したメンバー増員とは違い、知名度・人気・そして何より経験値が違うというのに"同じオーディションで合格した同期"といういびつな関係性。それを埋めるための活動も思うようにできない状況。そんな困難もあっという間に亡き者にして、綺麗に混ざり合って、"新"なんて記号を取り払って、初めから一緒にいたんじゃないかって錯覚してしまうような感覚にさせてくれて。自分の好きな人たちはこれを当たり前にできるんだなって思えたときにはすっかり箱推しになっていました。
期単位で全員好きになるなんて今までなかったこと、それを見せてくれたのは4期生の16人でした。


4は幸せの数字。幸せ同士が掛け合わさって束になった16色の光。こんな運命、わかってはいてもずっと続いてほしいと思っていたし、それが当たり前だと思い込んでいたけど、やっぱり終わりは訪れるもので。しかも終わりを告げられてからその日が来るまでもすぐで、その間に更なる追い打ちもかけられて、もう一度すべての色が揃う日も結局来なくて。

夢を持って次の世界に進むことは心の底から応援したいけれど、結局その日が来るまでうまく自分の気持ちがまとまらなかったのに、最後の最後に嬉しいニュースを届けてくれて、16人が16人を一番好きでいてくれる事実が嬉しくて嬉しくて。


乃木坂46を表す言葉が"努力""感謝""笑顔"なら、4期生は"愛"とか"優しさ"とかそういうものなんだろうなって勝手に思ってました。でも悠理ちゃんに言わせれば"勢い"だったんですよね。思い返せば0から1を作り出せる、クリエイティビティに溢れた子たちだったから、こんなに好きになれたんだろうな。最後まで満足いく結果が得られたわけではなくても、可能性の枠を広げ続けたのは4期生だったし、その先陣を切っていたのは悠理ちゃんでした。だからこそ、悠理ちゃんが狭い日本に収まっていられるような存在じゃないことは我々が一番よく知っています。

でも、4期生は光の子たちなので、海を越えるのなんてあっという間で、ずっと16色の光で僕らを照らしてくれる。そう信じています。




明日から始まる夏が、来てほしくなかった夏が、楽しみに思えてきました。

ずっと一緒にいてね。

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