ニクラス・ルーマン

ハーバーマスとの論争が有名

「愛の哲学」

1982「情熱としての愛 親密性のコード化(Liebe als Passion Zur Codierung von Intimität)」
ルーマンは愛を「コミュニケーション・メディア」として取り扱う
「愛」は感情としてではなく、「コミュニケーション・コード」

社会秩序を困難にさせるのは「世界の複雑性」
現実化されうるよりも多くの可能性を蔵している(人間が自由な存在者であることが前提)
それにより「二重の偶然性(ダブル・コンティンジェンシー)」が生じる

・コミュニケーション・メディア

コミュニケーション・メディア…貨幣、権力、愛、真理

選択と同時に動機付けを遂行する」もの
一方が何かを選択する時、その「選択遂行」が他方に「伝達」され、他方によって「引き受け」られる
この「運搬役」として「コミュニケーション・メディア」は「メディア = 媒介者」

自己組織性(オートポイエシス・「自己創出」とも)

自己組織システム(生物学/自身を発生・進化させるシステム)の発想を我流に徹底
システムの要素(行為)もまた、要素間の関係を通じて
自己言及的に創出しているシステム

システムが捉える「実在」は、それぞれのシステムに固有な「観察」の産物
つまりそれは生の客観的実在ではなく、システムの構築物
ラディカルな構成主義…実在はシステムの観察に相関してしか現れない

「社会のX」

X…「経済」「法」「芸術」などが入る
Xは社会システムによる構成の所産

Xには「社会」自体も入る
社会学という認識自体が、社会システムに内在している
社会システムに外在する超越的な「観察する主体」を認めない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?