ジョン・ロック まとめ

大陸合理論をはじめ、それまでの哲学において
人間の認識は「Godから授かったもの」だった
→あらかじめ人間には認識が備わっている

イデア論
認識のための材料たるイデアは
我々の世界とは別のイデア界に最初から存在
スピノザ
認識をはじめとする人間の理性すらも Godそのもの
このように生まれた瞬間に認識の力を備えているという考え方
→【生得観念】
ロックはこれを批判

仮に生得観念があるならば、
子供も大人も同じように計算などができてしまうはずではないか?

これ自体は想起説などで説明できなくはないが、
そう考えると万人に等しく認識の力が与えられている
という説の説得力は弱い

人間は生まれた瞬間は白紙【タブラ・ラサ】
様々な経験をすることで、その紙に情報が書き込まれ、認識の力を手に入れていく

認識には経験の蓄積が必要
【感覚】
形や数、色や音など、その名の通り人間が感覚的に得られる観念
【反省】
心が自分自身を省みたり、疑ったり、考えたりすることによって現れる観念

【感覚】には二つの要素がある
【一次的性質】形や数や運動といった、その物質そのものが持つ
【二次的性質】色や味、匂いといったその物質を人間の感覚器官に働きかけて 生み出される主観的性質

【単純観念】
感覚と反省によって生じる経験
【複合観念】
単純観念同士が複合することで生まれる
これにより人間は物事を認識する

経験によって物事を認識できると示し、
経験にもとづかない認識による主張、特に大陸合理論を否定

ロック自身は敬虔なクリスチャン
Godへの信仰を土台に、人間の理性の有用性を考える姿勢

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