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社会学

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2022年2月の記事一覧

カール・マンハイム

ユートピアを喪失した時代としての現代の姿や、そこでの知識人の役割について問題を提起

知識社会学の提唱者

ロバート・レッドフィールド

メキシコでの調査をもとにして、都市文明との接触による民俗社会(フォーク・ソサエティ)の文化変容を探究
文化変容による置ける都市の役割に注目して、都市を同系的文化変容の都市と異系的文化変容の都市とに分類する、独自の比較都市論を展開

比較都市社会学レッドフィールド、ショーバーグなど
非近代都市にまで視野を広げる
産業社会の都市と前産業社会の都市を比較
文化変容における都市の役割に注目、都市の類型を分

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アルフレッド・シュッツ

ウェーバーの理解社会学、フッサールの現象学に影響を受ける
両者を応用した現象学的社会学を提唱、
ピーター・L・バーガーやトーマス・ルックマンに影響を与える

テオドール・アドルノ

ナチスに協力した一般人の心理的傾向を研究、
権威主義的パーソナリティについて解明

近代文明と現代管理社会への根本的批判
マックス・ホルクハイマーとの共著「啓蒙の弁証法」にて
ヒトラーのファシズムのみならず、「リベラル」な大衆社会を達成しつつあったアメリカをも批判

人間を自然の暴力から連れ出す一歩ごとに、人間に対する体制の暴力が増大してくるという状況の不条理さは、理性的社会の理性を、陳腐なものに

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タルコット・パーソンズ

パレートの経済学、マリノフスキーの人類学、心理学の小集団研究、デュルケーム、ウェーバーに影響を受ける

家族論かつて家族はどの社会でも、生産から商品までまたがる多様な機能を担った
やがて様々な機能を市場や行政に譲り、担う機能を絞り込む

成人の感情的回復機能・子供の一時的社会化機能だけは、
家族が手放してはいけないと主張

これを保守的と否定するのは、彼がウェーバー研究から出発した事実を軽視してい

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デイヴィッド・リースマン

主著『孤独な群衆』
消費社会の集合的心性についての先駆的な分析

メディアや同輩集団に影響されながら、
孤独に自己を「演技する群衆」の文化がどのように現れ、
産業社会の文化を変容させていくのかということを、
「他人指向型」という概念を軸に示す

ウィリアム・フート・ホワイト

主著『ストリート・コーナー・ソサエティ』
都市社会学における民族誌の古典

ハーバート・ジョージ・ブルーマー

ロバート・エズラ・パークの集合行動論を体系化、
ジョージ・ハーバート・ミードの思想をもとにシンボリック相互作用論のパースペクティブを構築、
プラグマティズム哲学を根底に据えた社会科学方法論を展開

ハロルド・ガーフィンケル

アルフレッド・シュッツに影響を受けた
エスノメソドロジーの創始者

ライト・ミルズ

パーソンズに代表される構造機能主義を批判

社会学的想像力
「個人環境に関する私的問題」と「社会構造に関する公的問題」
を統一的に把握する能力

個人的な問題と一見思われがちなものの多くは、
社会的な文脈・問題の反映

ギデオン・ショーバーグ

ワースらのアーバニズム論を比較社会学的観点から批判
主著「前産業型都市」(1960)

前産業型都市の概念から都市・権力・価値・テクノロジーを四変数の基礎とし、広範囲に比較

アーヴィング・ゴッフマン

日常生活における人々の社会的相互作用の仕方を解明する方法論として、
ドラマツルギーを提唱

ユルゲン・ハーバーマス

ルーマンと論争、相互批判を繰り返しながら理論構築を進める
ハーバマス:素朴主体主義者・素朴近代主義者(生活世界を主張)
ルーマン :ヘーゲル主義者(終わり良ければ全て良し、なれども人には終わりがどこか分からない。生活世界は仮象)
論争以降のハーバーマスは一挙にルーマンを吸収

「道徳的直観主義」「道徳的主知主義」に対比

「関心(コミットメント)」は「認識」によって正当化できない
社会存続に必要な

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見田宗介(真木悠介)

『現代社会の存立構造』
マルクスの枠組に独自の解釈を与えながら
「社会秩序はいかにして可能か」を考える

貨幣のような一般的な価値形態がいかにして成立するか
という問いを中心に据えた近代社会論

集合態(ゲゼルシャフト)
諸個人がそれぞれ独立・分散し、分権的に活動している状態

集合態の場合、諸個人の成果を交換し、繋ぐ媒介が必要に
道具的対象たる媒介は、諸個人間の任意の関係(交換)を可能にする普遍

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