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僕と、メイドさん

日本でメイドさんが流行りだしたのって、いつからなんだろう。やっぱり秋葉原発祥なのかな。お店の外で看板を持って、頑張って声かけしてて。いつもお疲れ様です。自分の性格上どこかにフラッと入るともうそこから沼りだすので、なかなかお誘いに応じる事ができずすみません…それとメイド喫茶いかがですか〜の声かけの間で聞こえた「焼肉いかがっすか〜」との声かけしてくれたお姉さん、ちょっとツボすぎやしませんか。今度もし都合が付けば寄らせてください(やっぱりチョロい)

脱線はさておき、最近メイド喫茶に高頻度で通っていたので過去からの振り返りをば。

もうかれこれ10年以上前ですかね、あの秋葉原の「@ほぉ〜むカフェ」にいらっしゃるhitomiさんを一度見てみたい!と思って友人と4人で行ったのが最初です。
偶然にもそれは「浜ちゃんと!」という番組の収録中で、あのダウンタウンの浜田雅功さんが同じ場所にいました。浜ちゃん、テレビで観るより小柄なんだなという印象でした。でも非日常の空間に芸能人もいらっしゃって、応対してくださったメイドさんがその時たまたまなのかテンプレ通りの対応(萌え萌えきゅん的なアレですね)をされてこなくて(自分達の注文の仕方が良くなかった可能性あり)、結局あそこでどんな思い出があったんだろうなぁと振り返ってみても「浜ちゃんちっさかったな…」くらいなんですね。それくらい印象に残らなかった。これが、僕とメイド喫茶の最初の出会いだったわけです。

それから時は流れ、着々とツイ廃への道を歩み、周囲の友人達のハマっているものに触れていく事で自分の視野もある程度広がっていきました。日本酒が好きな方、珈琲が好きな方、紅茶が好きな方、カメラが好きな方、アイマスが好きな方、料理が好きな方…色んな方のおすすめを見たり聞いたりしている中で、ふと「ワンダーパーラー」という単語が目に入ってきました。
「ワンダーパーラーはいいぞ」
「ワンダーパーラーはガチ」
みたいな、そんな感じのおすすめをされたような気もします。確かに先述の@ほぉ〜むカフェとは違いこちらはロングドレスのメイドさんが応対されるクラシカルなタイプ。はてさてそれでは行ってみましょうかねと、いつものごとくフッ軽な感じで行ってみた所これが実にいい。メイドさんの所作も美しく、紅茶もスイーツも抜群に美味しい。こちらの利き手を確認した上で、カップを置く向きも配慮してくれる。そして店内の調度品がどれもこれも素晴らしい。

なんと素敵な空間だろう…!というのが僕のワンダーパーラーさんに対する印象です。近頃はなかなか行けていませんが、またあの空間でゆったりとした時間を過ごしてみたいですね。多分お米さん推しになると思います。

それからそれから更に時は流れて。
これまた友人の交流の広さから「昭和99年」「気絶」といった存在を知るようになります。湯島という土地にはこれまであまり足を踏み入れた事がなかったのですが(達人向けの歓楽街なのだろうな、という印象)そこは持ち前のミーハー根性がやおら調子付きまして、湯島のメイド喫茶情報を調べてみようという気になったのでした。そこで見つけたのが「最果て」さん。

最果てってなんだ…?
地理的に端っこという事なのか…?
メイドさんがめちゃくちゃ個性的なのか…?
何かすんごい尖った店なのか…?

よく分からないまま時は流れ、けれどもTLに見目麗しいメイドさんの画像が並ぶのも楽しいなと思いながらひょいひょいとフォローしていき、そして結局初お給仕の頃から時折TLでお見かけしていたのが最推しの「時雨」さん。自分の記憶を辿った所デビューの頃の写真から見覚えがありました。とんでもない野郎です。

時雨さんの魅力を語ろうとすると、長文になるというよりは感情が溢れすぎて文字に起こせなくなるのでなんかもうすみませんハイって感じです。

和装は勿論の事ながら、洋装も、男装も、オフの装いも、眼鏡ありもなしも、黒髪もカラーも、ストレートも三つ編みも、目元中学生かくらいの時もつよつよまつげも、おすまし顔もにかーっとした顔も、足元のレースの靴下もしましまの靴下も、もう最後のお見送りの「ありがとな〜♪」の言葉まで、全てが最高オブ最高…!

とある日のツイキャスで初めて声を聴かせていただきましたが、声フェチな自分にとってどストライクなお声の持ち主…そしてお会いして分かった事なんですが歌にも食器にもグルメにも造詣があるとか…素敵成分が多すぎて窒息してしまうぞこれは…!

まあ変にチョロいオタクなもので、声を聞いたらいつか会いに行ってみたいな、お給仕予定はいつなのかな、とたまにチェックをしてはいたのですがなかなか都合がつかず。

また時は流れ2月。なんと時雨さん卒業のお知らせ…!
どうする、ここで会いに行くのか?
それとも開幕熱量高すぎて出禁になるかもしれないからここはまたTLから見守るだけにするのか?

この時僕はすごく悩みました。念の為この最果てのオーナーのおさないさんのnoteも読ませていただきました。
「ガチ恋するな」
「メイド推しでなく、箱推しになれ」
そりゃそうだよね…自分もそうはなりたかない…

しかし、ですよ。
ここで一つの言葉が強く背中を押してきたわけです。

「推しは推せる時に推せっ…!」

もちろんガチ恋なんてもっての外です。メイドさんはみんなのアイドルなのであり、そこに独占欲なんて持ち込むのはお門違いというもの。しかし、だからと言ってTwitterでの傍観者を貫くというのもこれまたどうなのよと。存在してくれてありがとうと、僕は貴女のファンですと、直接会いに行って言える機会はもう数日しかないんだぞと。

それからの行動は割とフッ軽でしたね。
結局2月下旬〜卒業までの約2週間で4回通いました。
服装もなるべく初回来店時と揃えて印象を残しやすいように。2回目からは催事で奇跡的に買えたガチ推しの抹茶ケーキ、ガチ推しのフィナンシェ、ガチ推しのチョコレートをプレゼントして。振り返ってみると推しに推しを捧げてたんですね。やっぱり熱量…!美味しい感想をいただけていたので何よりです。チョコレートと一緒に渡したグッズは目元〜耳までほぐせるホットウォーマー的なサムシングです。一目惚れしたので、その素敵な目をケアしてほしいなという発想です。お気に召していただければ幸い。

そんなこんなで、4日間にわたって時雨さんの事を追いかけておりました。もちろんお給仕の関係や他のお客さんもたくさん来店されていた関係でそう多くは話せなかったけれど、僕にとっては本当に良き時間を過ごす事ができました。本当に本当に、感謝で一杯です。幸。

また、今回の出来事で気付いた事があります。
確かに時雨さん推しではあるけれど、段々と箱推しになってきている自分がいるなぁと。お会いする方お一人お一人が、本当にホスピタリティに溢れている。料理が美味しくてお酒が進むという事はこれまでにもありましたが、メイドさんのホスピタリティが良くてお酒が進むという事は初めての経験です。これは飲み放題でメガジョッキを頼みたくなるわな、と思いました。今度やってみます。見事に箱推しになりましたので、頻度はそこまで高くないかもしれませんがこれからもよろしくお願いします。

時雨さんとはまたどこかでご縁があれば、と思いつつも。
まずは時雨さんの新生活がトラブル無く始まる事を願ってやみません。

貴女は愛嬌しか無いから、と謙遜していたけれど。
周りを幸せにさせるその力は、とてもとても尊いものです。ただし、貴女をないがしろにしてまで周りに尽くしすぎる事の無いように。

どうかこれからもお元気で。陰ながら応援しています。


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