勝手に逃げろ/人生
この前も書いたゴダールの「勝手に逃げろ/人生」。この映画でもう一つ驚異的にかっこいいのはスローモーション。こんな想像を絶するスローモーションはゴダールにしか撮れない。
映画が始まってしばらくすると自転車に乗ったナタリー・バイが登場して、突然、スローモーションに切り替わる。
映画に脈略を求める人たちには理解できないと思う。なんでスローモーションなのかよくわからないけども、とにかくかっこいい。
ガブリエル・ヤレドの音楽にもビビる。スーパー美しいピアノのメロディ。
「映画は動く写真である。」。ヒッチコックの言葉だけども、このシーンだけにとどまらずたびたび登場するスローモーションはヒッチコックも予測できなかった「動く写真」なのではないだろうか。
スタジオ・エンジニアをやっていて音でもこんな表現ができないだろうかといつも狙っている。
度肝を抜く瞬間。それは突然やってくる。炎のように。
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