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2023年の世界の食料品価格は2021年の水準に戻る

国連食糧農業機関(FAO)の食料価格指数によると、2023年の食料品価格は2021年の水準まで下落しました。
皆さんもご存知の通り、コロナ禍の影響とロシアのウクライナ侵攻を受け、世界の食料価格は2022年に過去最高水準に急騰していました。
2023年12月の指数は118.5ポイントで、2014年から2016年の基準期間と比較して世界の食料品価格が18.5%上昇したことを示しています。ロシアのウクライナ侵攻直後の2022年3月には160ポイント近い最高値を記録していました。
それ以前にも、コロナ禍による需給の混乱が多くの商品に影響し、収穫の減少もこの流れに拍車をかけたため、2021年中に食料品価格はすでに急騰していました。

ウクライナは世界の穀物供給に大きな役割を果たしているため、しばしば世界の穀倉地帯と呼ばれています。黒海の穀物輸送に障害が発生したため、世界の穀物価格をお仕上げています。

食料品の口頭が一服したことは、我々一般消費者にとってはありがたい事ですが、日本の場合は円安が長期化することにより、輸入品が高止まりしています。このため、生活コストが減少することになるのは、もう少し先のようです。

私がいつも不思議なのは、「皆さんの生活を守るために、円高に戻していく」という政治家が全くいないことです。そんなに単純ではないのでしょうが、まずは国民の生活を守ることから考えてほしいものです。



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