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南極の海氷の減少

2023年における南極の海氷減少

専門家は何十年にもわたって南極大陸の海氷の範囲と集中度を追跡してきましたが、ここ2年間の変化について、警鐘が鳴らされています。

世界中で最高気温の記録が更新されるなか、最南端の氷床はここ数十年で最も小さくなっているそうです。

下の表は、米国 海洋大気庁(NOAA)と国立雪氷データセンター(NSIDC)のデータを用いて、2023年8月現在の南極大陸の海氷面積を表したものです。

2023年8月現在、例年より17%も南極の海氷が減少しています。

南極大陸で失われた氷の量

NSIDCの衛星データによると、南極大陸の海氷面積は記録的に縮小しています。

1979年までさかのぼったデータと比較すると、2023年現在、海氷面積は連日過去最低を記録し続けています。

2023年の南極海の海氷域面積は、過去最低を記録した2022年や、1981年から2010年までの中央値と比較すると、大きく減少していることがよくわかります。

2023年8月24日の南極大陸の海氷面積は、前年より142万平方km減少しました。1980年から2010年までの中央値と比較すると、207万平方キロメートルの減少です。

南極大陸では7月と8月が最も寒い時期です。南極大陸は南極に位置するため、2月末から9月末までの冬が非常に長く、通常は海氷が拡大し、夏に向かう10月から融け始めます。

南極大陸の海氷とその他地域への影響

南極大陸は地球の主な陸地や人口から何千キロも離れていますが、その海氷は地球の他の地域に重要な影響を与えます。

南極大陸の大きな氷床は、日差しの強い季節に太陽光をたくさん反射し、海が吸収する量を減らす、すなわち海水温の上昇を防ぎます。氷床の面積が冬の間に広がれば広がるほど、より多くの太陽光と熱を反射することができることとなります。

この氷は、海水が凍って溶ける規則的なパターンから生まれることも考慮する必要があります。ある年に蓄積される氷の量に比べ、海に失われる氷の量が多ければ多いほど、世界中の海面水位は上昇することになります。

連日世界的に猛暑が続いていまず、南極も例外ではないようです。
地球温暖化は待ったなしという状況であるにも関わらず、対応はなかなか進んでいないようです。
我々は子供世代に、きちんとした形で環境を引き継げるのでしょうか。


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